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声優・伊藤美来フォトブック『みっくのえほん』発売記念インタビュー

大人になってから読む絵本は「あの頃の優しい気持ちを思い出すきっかけ」│声優・伊藤美来さんのフォトブック『みっくのえほん』発売記念インタビュー

ちょっぴり妖しげな表情も? 2年間の成長を感じるダークなテイスト

――最後のカットはこれまでとは打って変って大人な雰囲気ですよね。伊藤さんが普段の撮影等で着ているイメージがあまりない黒のノースリーブドレスで。

伊藤:こちらは魔女やおばけが出てくるダークな絵本をイメージした衣装です。ランタンを持って扉に佇んでいるカットは、絵本に出てきそうな謎の魔女をイメージしています。道に迷った主人公が訪ねるログハウスにいそうな雰囲気で(笑)。

――表情も“笑顔”というより“微笑”のようなニュアンスだったり、まっすぐ見つめる瞳からは、見ているこちらが何か見透かされているような気持ちになります。

伊藤:ちょっとニヤリとしていたり、悪巧みしてそうな雰囲気ですよね(笑)。こういった表情もフォトブックを通して成長できた証だと思っていて、とても気に入っています。

――2年の積み重ねを経た今の伊藤さんだからこそ見せられる表情なんですね。

伊藤:そうなんです。とても素敵な雰囲気に作っていただいて本当に嬉しいですね。こうして読み返していると撮影時のことを思い出します。

――ほかにも撮影当時の印象的なエピソードはありますか?

伊藤:この黒い衣装のときは、雰囲気を作るためにどうしても夜に撮りたかったんですよ。

――秋頃の撮影と伺っていますが、寒かったのでは?

伊藤:私は寒くても大丈夫だったんですけど、スタッフさんたちがすごく心配してくれて。気を遣ってもらったり、応援してもらいながら撮影した思い出があります(笑)。皆さんすごくテキパキと撮影を済ませてくれて、とても愛を感じた瞬間でした。

あと、撮影した部屋は実際に泊まれるホテルでもあって、シルバニアらしい装飾がたくさんありましたが、魔女の雰囲気には合わないので、どうしようかなって(笑)。カメラマンさんが角度を調整したりと試行錯誤していたことも思い出深いです。

――魔女の後ろにシルバニアファミリーがいたら変に和んじゃいますものね(笑)。

伊藤:ちなみに冒頭の撮り下ろし部分は、すべてシルバニアビレッジの敷地内で1日がかりで撮ったので、かなり満喫できました。お土産を買ったりもして(笑)。

――営業中だったんですか?

伊藤:休業中で貸し切り状態だったんですけど、お土産を買うために少しだけお店を開けていただきました。

――ちなみに何を買ったんですか?

伊藤:シルバニアの人形を2体買いました。その子たちの着ている服が水色とピンクで、Pyxisっぽかったので萌絵さん(豊田萌絵さん)に一体あげようと思って。でも、ずっと持っていたら「この子たちを離れ離れにするのが可哀想」と思ってしまい、結局、両方とも萌絵さんにあげました(笑)。

――せっかく買ったのに(笑)。

伊藤:結果、自分に買ったお土産はなくて。スタッフさんたちのほうが買っていました(笑)。

あえて青おにになった理由は? 昼の新宿で撮影した『泣いた赤おに』

――これまでの連載の未公開カットや振り返りコメントも多数収録されています。そもそも、普段はどういった基準で絵本をピックアップしているんですか?

伊藤:絵本は自分が好きなものだったり、季節に合わせて選んでいます。最初の連載が1月ということもあり、『スノーマン』から始めて、夏には『なみ』や『すいかのプール』など、行事や季節感をすごく大事にしました。

でも『スノーマン』の撮影を終えた時点で「この連載は素晴らしい!」と思って。いいスタートが切れたなと確信した思い出があります。

――その確信通り、こうして2年以上も続いた上に本にもなっていますからね。

伊藤:以前の連載とは異なるテーマということもあって、普段はやらないような髪型にしたり服を着たりして、それぞれの写真に思い出がたくさんあります。

――27回分もあるので、すべてを振り返るのは難しいのですが、テーマごとに伊藤さんの印象的な連載回や写真を伺っていきます。まずは“衣装”で印象に残っているカットは?

伊藤:特に気に入っているのは……これかな?(笑)

――『泣いた赤おに』の回ですね。まさかの外ロケで自分もびっくりしました(笑)。

伊藤:お昼の新宿周りで、人がまあまあ通る中、角が付いたこの衣装で歩きました(笑)。でも角はさり気なく付いていたので、通行人にはそこまで驚かれていないはず……二度見はされましたが(笑)。

――それみんな気になってますよ(笑)。

伊藤:ちょっとだけ恥ずかしかったです……(笑)。「ここまで来たら恥ずかしがっていられない。もう角を見てくれ」という気持ちで挑みました(笑)。

――そう言えば、ここに写っている伊藤さんは赤おにではなく青おにの衣装ですね。

伊藤:裏事情ですが、この当時は赤色の衣装が続いていたので……(笑)。そもそも絵本って赤などの暖色を使ったものが多いイメージなんですよね。やっぱり目立ちやすい色だからなのかもしれません。

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