声優
「超声優祭2021」MC・緑川光インタビュー

メインパーソナリティー・緑川光さんが語る!「超声優祭2021」は、いろいろな可能性が秘められたお祭り!

 

「超声優祭 2021」では、また去年とは違うものを好きな人たちのためにやりたい。

──昨年のイベントでは、ボケは封印されたというお話が出ましたけど、今年はいかがでしょうか?

緑川:普通に考えたら、ボケって誰かが引っ張っていく中で「ここかな」というところでやるものなので、引っ張らなくてはいけないというのは……(笑)。

やっぱり引っ張るよりも、ボケる方が楽しいし、好きだなという気持ちがあるだけで、やれなくはないんですけどね。

今回はゲストをお招きしてのメインパーソナリティーなので、その辺はどうなるのか、まだわかりませんけど、ベストは尽くします!

──緑川さんご自身がやりたいことはありますか?

緑川:去年は前向きなもの、応援的なもの、喜んでもらえるようなメッセージやセリフがメインだったんですけど、今年は罵ったりとか……(笑)。そっち系もちょっと組み込みたいとスタッフさんに提案しました。

ファンの方には、そういう感じのセリフを言われると、喜ぶカテゴリーの人が多く見受けられるので、せっかくですから、そういうのもありかなと思っています。

去年があって今年なので、また違うものを好きな人たちのためにやりたいなと思っています。

それから、ゲットする側の方たちの意見も尊重したいので、むしろこの記事を読んで、「こんなのどうですか?」っていうものがあったら、早めにいただけたら、柔軟性がありますので、取り入れられるかもしれません。

──去年の企画のようなオンラインお茶会みたいなものも期待してしまいます。

緑川:それも今のところはやる予定です。まぁ、結局は僕次第なんでしょうけど……(笑)。きっとやります!

──去年のイベントではオンラインくじの商品として、緑川さんや共演した声優さんのサイン入りメッセージTシャツなどありましたし、ささやきボイスもありました。プレゼントとして、形のあるもの、形のないものといったこだわりというのはありますか?

緑川:もともと個人でイベントとかやった時に、例えばジャンケン大会で勝った方にサイン色紙をプレゼントみたいなものもあるじゃないですか。それが終わって、「もしそちらさえよければ、メッセージとか言ってもいいですか?」という提案はよくやるんですよ。

「言ってほしいセリフとか、好きなセリフを言いますよ」と伝えて、その時に「これ、みんなに聞こえていいやつですか? それとも耳元であなただけに言いますか?」というのも聞きます。

そして、みんなに聞こえてもいいと答えられたら、マイクを通して言いますし、個人的にと答えられたら、耳元で言います。結局、残らないんですけど、職業柄喜んでもらえるので、そういうことは以前からよくやっていました。

形のあるものではないんですけど、そういうのも素敵なのかな~と思います。

 

 

──ちなみに、緑川さんご自身として伝えるセリフとキャラクターとして伝えるセリフでは何か違いはありますか?

緑川:違いというか、できる範囲であればどちらでもいいです。ただ、ボソボソしゃべるキャラクターは、金魚鉢(ディレクターやミキサーなどのいる副調整室)の向こうで、スタッフがフェーダー(音量バランスなどを調節する機械)を上げて、それなりのボリュームになっているわけじゃないですか。実際の芝居では、すごく小さい声だったりするんです。

それを面と向かって普通に言っても、たいして聞こえないし、感動してもらえなさそうだから、「ちょっと近くで言うね」って(笑)。

そこで聞こえるような音量で言っちゃうと、聞かせようとして、強めの音になっちゃうから、また聞こえてくる芝居が変わってしまうんですね(苦笑)。

最近でこそ、そんなにやりませんけど、ファンからの出待ちとかでリクエストされることもあったんですよ。もちろん断る人もいますけど、僕はわりと状況的に可能だったら、やってあげちゃう方なんですけど、そんなところにマイクはないですからね(笑)。

 

『うたプリ』の活動も「身体がNO」というまでは頑張ろうかなと思っています。

──緑川さんがデビューした頃に比べて、社会の中での声優という認識が大きく変化しているかと思います。緑川さんご自身が特に変わったなと感じる点はどの辺りでしょうか?

緑川:僕がデビューした頃は、声優さんが基本顔出ししていなかったので、顔出しした時に「そのギャップが嫌だ」という風潮がありました。

でも、最近は声優さんが顔出しして、たとえギャップがあったとしても、多くの方に受け入れられているようなので、ギャップが嫌ということは全体的になくなってきている感じがします。

アイドルのような活動をしている声優さんもいるけど、そうでない声優さんが表に出てきても、受け入れられています。

たとえば、声優さんが表に出てきて変な行動をとっていても、「それはそれで、かわいい!」といった感じで、ファン側が消化できちゃうというのが変わってきたなという気がしますね。

 

 

──現在の声優という職業について、どのように感じられていますか?

緑川:声優という職種がナレーション、外画(日本外で制作された映像作品)、アニメもそうだけど、すごく幅広いじゃないですか。

最近はアプリゲームや、声優さんだけの番組とかもありますし、普通の地上波のTV番組なども今までよりも増えていますよね。

もともと、贅沢な職業だなとは思っていましたけど、さらに幅が広がっていると思っています。

──今の若手声優の方たちは声のお仕事以外にも色々なお仕事をされていて、大変そうに感じますが、緑川さんはどのように感じられていますか?

緑川:今の子たちは、「歌って踊って」がマストみたいなところはありますよね。もちろん、そういったことがやりたくて、そのポジションに着けたら幸せなのかもしれませんけれども、そうじゃなかったら大変だなとは思いますよ。

そっちでうまくいって、それが好きだったら、ずっとそれでいってもいいんだろうけど、次第に年齢的にきつくなってきて、若い人たちが出てくるのを考えると、お芝居の方に上手にシフトしていかないと、若い人たちにとって代わられちゃうから、そのタイミングは難しいですよね。

タイミングを見て、いい感じに卒業するか、その仕事を減らすかして、仕事の割合をアニメなり、違う方にシフトしていかないと、ちょっときついのかなと思います。

──緑川さんは若手と呼ばれる時代に、お芝居だけでなく、「E.M.U」(※1)としても活動されていましたよね。当時、「E.M.U」はアイドル的な人気を博していて、そういう意味では、今の若い声優の方たちのような幅広い活動の先駆け的な存在でしたよね。

緑川:最初は控えめでしたけど、途中からジャニーズに振付している人を呼び始め、本格的な振付になり、まだみんな同じ振付をしていたのに、1人ずつ違う振付になっていったりとかしたのはちょっと焦りましたよ(笑)。赤坂BLITZ(※2)とかでも公演しましたしね。


※1:E.M.U(1995年に結成された緑川光・神奈延年・置鮎龍太郎・石川英郎・阪口大助による声優ユニット。有栖川ケイ原作による少女漫画『卒業M』の声優で構成されたボーカルグループで、CDリリースの他、ライブ、イベント、ラジオのパーソナリティなどメディアミックス展開し、2000年の作品終了と同時に解散した)

※2:赤坂BLITZ(1996年に開館し、2020年閉館したライブハウス。2000年までは都内で唯一の2,000人規模の大型ライブハウスとして、数々の有名アーティストがステージを行った)


──『卒業M』という作品柄、卒業という形できっちり解散しましたよね。

緑川:しました、しました。だから、こういう活動はこれでもう二度としないだろうなと思っていたのに、『うたプリ(うたの☆プリンスさまっ♪)』(※3)でやっているという……(笑)。

でも、「E.M.U」が終わって、確実に「自分は二度とこういうことをしないだろうな」と思ったんです。でも、この年になって、『うたプリ』のような活動をやるとは本当に夢にも思っていなかったですね(笑)。


※3:『うたプリ(うたの☆プリンスさまっ♪)』(女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。2011年よりアニメ化、2017年より舞台化もされている人気作品。緑川さんは鳳瑛一役を演じる)


──あの当時、「E.M.U」の活動のようなものは新しかったじゃないですか。今だから、お聞きしますけど、緑川さんご自身はあの頃、「E.M.U」の活動に少しは嫌という気持ちもあったのでしょうか?

緑川:当時は「ヤッホー!」という感じではなかったでしょうね。たぶん嫌な気持ちもあったと思いますよ(笑)。だって、そんな活動するという感じで始まった企画でもなかったですしね。

今の『うたプリ』の活動に参加してみて、やっぱりつらいところもあるけど、得るものはあったりするし、誰でもやれるものでもないので、「身体がNO」というまでは頑張ろうかなと……(笑)。この先、どうにもならない時もきっとあると思うので、身体が何とかなるうちはちょっと頑張ろうかなと思っています。

──緑川さんご自身が声優として大切にしていることはどんなことでしょうか?

緑川:アニメが好きで声優になったということですかね。僕もそうだったので、アニメファンのことはもちろんないがしろにするわけがないし、だから、「『機動戦士ガンダム』(※4)に憧れて、声優になりたいと思ってなった」という初心は忘れたくないですね。


※4:『機動戦士ガンダム』(1979年から1980年まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメ)


 

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