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アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』小ネタまとめ!

アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』小ネタまとめ! 特撮&ゴジラファンを唸らせる仕掛けが盛り沢山!

11話「りふじんながくふ」

第11話「りふじんながくふ」みなさんご覧になられたでしょうか。早いもので小ネタまとめも今回を含めて残すところ3回となりました。回を増すごとにこだわりも、謎も増えていきラスト3話を残してもまだ結末が予測しにくいですよね。今回は人の動きが活発なお話でした。ODの完成を急ぐティルダ、破局の解明と阻止を目標するメイ達、ゴジラとの対決に備える大滝ファクトリーの面々、ジェットジャガーはAIとして成長を続けていく。

破局とは何か、シヴァとはなにか。ここからの展開にワクワクが止まりません! 

陸と海、初対決! 

アバンタイトル明け、豪雨にみまわれる東京。ゴジラによる地盤沈下も相まってところどころ水没しているのが見れます。ゴジラが紅塵を使って生成した積乱雲からの雨でしょうか。

そんな中見覚えのある長い尻尾が現れ、ビルの窓ガラスを粉々に。そこには「マンダ」とゴジラが睨み合っているではありませんか! マンダはウミヘビのような怪獣なので水中での活動が主ですが今回はビル街での登場です。水が少しでもあれば生息できるのか、はたまた高濃度の紅塵で何らかの変化がみられたのでしょうか。

2匹は縄張り争いのような戦いを繰り広げます。マンダがゴジラに巻き付いている姿を見て歓喜の声を上げるファンも居るのではないでしょうか。この2体が直接敵対することは今回が初めてであり、蹴散らされてしまったもののマンダの勇姿が確認できて素直に嬉しかったですね。

ゴジラテレストリスが、現在の姿に変化する時を思い出してほしいのですがラドンと対峙した後でした。この世界での怪獣は高次元の存在であり、それぞれが特異点、破局の種のようなもの。そんな2つの存在が接触することによって新しくより破局に近づいた特異点になったと考えることもできるはず。ラドンの死体がないというのも、直接の捕食または何らかの科学的な要因(ゴジラの熱線がODの役割を持っている?)で特異点が統合されてしまったとの考察もされています。

マンダとの対決に勝利したゴジラウルティマ。これより恐ろしい特異点、破局になってしまうのか!? 

アイツらが来た! 

ゴジラに対抗するすべを持たない日本政府。大規模な作戦はかえって身を滅ぼす可能性もあってか打つ手が無くなってしまいます。そこで大滝ファクトリーに内閣官房から直接の以来をすることに。零細企業に? と思いましたがよく考えてみると国内の怪獣処理の殆どがジェットジャガーの手によるものなので、猫の手も借りたいこの状況では仕方がないことではあるよな……ってちょっと待った!

大滝ファクトリーに依頼しにやってきたこの3人組どこかで観たことあると思ったら、『シン・ゴジラ』の巨大不明生物対策本部、巨災対の方々なんですよ。しかも中でも人気であったキャラクターですね。

名刺を持って話しかけているのが、文科省の安田です。高橋一生さんが演じておりアニメでもちゃんと似てますね。冷静な役柄がマッチしておりかっこよかったです。
そして腕を組んでいる女性が、環境省所属・尾頭です。さっぱりとした見た目と、専門用語を用いてまくし立てて議論の場を支配してしまうようなかっこよさ、『シン・ゴジラ』の中でも印象的なキャラクターであり、屈指の人気です。
もうひとりの男性だけ少し、はっきりとしませんがメガネを掛けていることと、顔から判断するに資源エネルギー庁に所属の立川かと思われます。

こんな緊迫した展開の中でこういう遊び心を入れることができるのがこの作品、そして特撮としてのゴジラシリーズの良いところですよね。しかもこのシーンは、国からの要請なんて待たずに動き出す、大滝の親父さんたちのらしさを演出する役割もあってムダじゃないのがまた上手いです。

未来からのイタズラ? 

紅塵の中、ゴジラ退治にどんぶらこどんぶらこと向かう大滝ファクトリーの面々。船内ではユンとハベルが例の曲に隠されていた、チャットのメッセージを繰り返し聞いています。どうやら東京で何かを受け取ってほしいとのメッセージになっており、それがゴジラをパワーアップする未来人のイタズラだったりするのでは? と予想をたてるハベル。

これは過去作である『ゴジラvsキングギドラ』の内容を揶揄しているんじゃないかとの考察がありました。この作品は、怪獣特撮モノというだけではなく、タイムスリップものでもあります。未来人の力を借りてタイムスリップをし、ゴジラの存在をなかったことにするというような展開があり、このセリフはそのストーリーを示唆する小ネタになっています。

有名作品にはコレがある?

シヴァと呼ばれる建物自体が超時空計算機になっており、ティルダが責任者として守っているということがわかりました。地下深くで見つかったものを何十年もかけてゆっくりと引き上げているそう。ティルダの警戒が激しく直接計算機の元へ行くのが困難になったため謎の遺跡の地下通路から計算機の真下へ向かうことになります。

そこの地下通路の中でみたことがあるシーンがありましたね。洞窟は巨大な谷のようになっており岸壁に鉄骨を刺すような形で通路が造られていますが、古い建造物なためところどころ通路が抜け落ち鉄骨だけになっている場所がありました。その壁に刺さった鉄骨の柱を一本ずつ渡っていくメイ達ですがこのシーンはあの有名作でも出てきます。

まずは『千と千尋の神隠し』ですね。千尋が釜爺の元へ向かう際に外の通路が鉄骨だけになっていて千尋が命からがら渡るというもの。そしてもう一つは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』にも同じ様なシーンが出てきます。主人公・シンジが渚カヲルに連れられてNERVから外界を見下ろすシーン。NERVの側面に差込まれた赤い鉄骨を渡っていきます。

私の妄想ですが、こういった通路を描く際にこの有名作をオマージュしないわけにはいかない! という意向があって造られたシーンなのではないでしょうか。

シンギュラリティがやってくる

謎のインド民謡に隠されていたのは、謎解きのヒントだけではなくジェットジャガーのアップデートデータもありました。しかもかなりの情報量のようです。最初は単純な情報ですがその中に膨大な情報量を予め内包しているというカラクリのようなシステム。ハベルもとんちだと言っていましたね。

ジェットジャガーが自分を書き換えていく様は、シンギュラリティに向かってくAIそのものでした。優れたAIはそのAIを作ったシステムよりも優れた能力を持っています。その優れたAIを使ってさらに優れたAIを作る。その繰り返しで特異点が訪れるというのがAI業界で言うところのシンギュラリティです。なのでジェットジャガーのアップデートもまさにその様なものですね。

バージョンアップから目覚めたジェットジャガーは自身をジェットジャガーPPと名乗りました。これもかなり考察がされていて、物理学や科学の専門用語の頭文字なのではないか、ペロ2を示唆しているのではないか、第一話の冒頭でジェットジャガーと同じ声でなぞの会話がなされていましたが、Netflixの字幕によると話者は「ペロペロ」と書いてありましたし、これにも何らかの謎が隠されているはずです。

敵か味方か、鬼か蛇か。アップデートしたジェットジャガーが発した言葉は「マンマ!」でしたね。可愛いです。なんと幼児退行というよりは、まさに新たなAIとしての人格が形成されそれが人間の初期状態のようになっているという感じ。ユンのことをちゃーちゃんと読んでいましたが、ちゃーちゃんとは関西圏での母親を表す方言のようなものだそう。AIの初期状態が人間の初期状態である赤ちゃんと似ているのはやはり不気味ですよね。

高次元の話、未来の先取りの話、そしてAIの話とSF要素がかなり詰め込まれていて、我々が観て情報処理するのも一苦労です。そして全てを解決してお話を完結するのも難しいような気がしますが、これは私のようなSF素人の意見。監修した円城塔さんそしてSFファンの方々の中ではすでに答えは決まっている、未来は決まっているのでしょうか。シヴァの正体、ジェットジャガーの行く末、世界は破局を回避することができるのか。次回、第12話「たたかいのおわり」座して待つ。

12話「たたかいのおわり」

『ゴジラSP』第12話「たたかいのおわり」、みなさんご覧になられたでしょうか。あんなに怪しかったBBがもはや萌キャラになってますよね。ペロ2との掛け合いが尊いです。

いや、んなこと言ってる場合じゃないんですよ! 

ついにシヴァと接触したメイ。政府とも合流しついにゴジラと対峙するユンら。着実に成長を続けるジェットジャガーPP。

破局の回避、ゴジラとの戦い、AIの技術的特異点。これだけの要素を抱えながら物語もしっかり終局を迎えなければいけないのですが、残り1話です。果たしてどういう結末を迎えるのでしょうか……そんな今週も小ネタ満載です。

奇跡の予兆?

アバンのラスト、ジェットジャガーPPのもとに1話の蛾が現れます。都内が紅塵により一部緑化されそこから孵化したものなのでしょうか?

羽の模様、瞳の色、サイズこそ違えど、私達ゴジラファンならわかるはず。戦いの前に鱗粉を輝かせながら飛び去っていく姿。東宝特撮シリーズでも圧倒的な人気を誇る「モスラ」がついに登場です。シヴァの正体がモスラなのでは? という考察もありましたがここで登場させるんですね。つくづくミスリードさせるのが上手いです。

その後、終盤にも「モスラ」が大量発生します。幻想的で美しいカットですよね。ジェットジャガーPPが、兵装を終えて今まさにゴジラの元へ向かう、という瞬間を祝福するかのようです。BGMも相まって、ニクイ演出になっています。

また大滝のおやっさんは、「黄蝶群飛 これ兵革の兆しなり」と詩を読んでいます。これは『吾妻鑑』という鎌倉時代の歴史書からの引用。武家政権の記録をした書物で、黄蝶が多く舞うのは戦の前兆であると考えられていたそう。さすが年長者、博識ですし知識を引き出して使うのが上手いですよね(笑)。

都内に突如発生したヤママユガは、ゴジラシリーズにおけるモスラの象徴であり、戦いを強く匂わせる存在。そしてあの鱗粉は奇跡のシンボルでもあります。頑張れ、ジェットジャガーPP! 

紅塵植物の発生

紅塵の影響で植物のような生物が発生しているとの報告が入ります。構造は植物のようでありますが、紅塵を吸収し成長する。成長のスピードも早く、建物を壊すほどの力を持っています。

植物怪獣というセリフも聞こえますが、やはりピンと来ますよね。ゴジラと同じ構造でできている植物のような怪獣といえば「ビオランテ」です。平成のVSシリーズ一発目の作品である『ゴジラVSビオランテ』に登場する怪獣ですね。ゴジラを超えるゴジラ、とポスターなどでも書かれており、その出生の秘密や設定も、これまでの怪獣よりハードになっていたり、見た目のかっこよさも相まって非常に人気が高い怪獣です。ラスト間際で、ビオランテを匂わせる生物が出現していますが我々に馴染みのあるあの怪獣が果たして出てくるのか楽しみなところです。

また松原美保と補佐官の会話中で出てくる、ブロブやグレイグーという植物怪獣の名称ですがこれにも元ネタが存在します。ブロブは、粘菌怪獣が街をおそうというアメリカで公開されたSF映画からきており、グレイグーはアメリカの研究者が自著で利用した架空の事象が元になっているそうです。気になる方はぜひそちらも調べてみてください。

ODを操作せよ! 

リーとBBの策略により無事、日本に届いたオーソゴナルダイアゴナライザー。しかし正しく使うには、起爆コードのようなものが必要でそれはメイらが超計算機を使わなければ求められないものだとされています。

後にユンたち大滝ファクトリーの一行も加わって、あの曲に隠されたメッセージから東京駅上空にそのコードが現れるはず、という推理の元準備が行われるのですが、オーソゴナルダイアゴナライザーにコードを打ち込む機械が、ファミコンやゲームボーイミクロに似ており、パロディではないかとの情報がありました。確かに似ていますよね。

その後ユンが起動しているシーンも有るため、割と単純なコントローラーなのかもしれません。PSのコントローラーを使って動かす機械やロボットなど実際に存在するので、ゲームのような馴染みのあるコントローラーのほうが帰って扱いやすいのかも知れませんね。

ペロ2、行きまーす

時空を歪ませる力を持つ超計算機。たどり着いたメイ達はペロ2を使って、計算機を使うことに。コードの候補の中からODを完成させるものを選択しなければならないのですが、その候補が無限に増えています。BBが確認した際は、300万ほどでしたが現在はなんと30億。そして未だ増え続ける。原因は、計算に必要な時間軸としての「未来」が膨大に分岐してしまっていること。破局がどんどん近づいてしまっているということです。そしてその事象とよくにたものが葦原のノートに書かれているわけです。葦原もメイたちと同じ場所までたどり着いたということですね。

超計算機は少し置いといて、ペロ2が計算機内で開いているノートにご注目。これは『機動戦士ガンダム』で主人公・アムロ・レイが読んでいた「ガンダムのマニュアル」のパロディになっています。ペロ2が初登場した際にも、ガンダムのマニュアルと似たデザインで異なるカラーのものを使っていたのですが、ここに来てオリジナルと同じカラーのものになっていました。メイのレポートが赤色、葦原のノートが青色なのも何か意味があるのでしょうか? 

ついにペロ2が……

有能すぎるAI・ナラタケ。通称ペロ2ですが、視聴者から度々言われていることがありました。それは、「ドラえもんに似てねえか?」ということ。ペロ2はワンちゃんですが、見た目も、キャラのポジションも人工知能であることなども若干かぶっており、何度か話題になったこともありました。

今回ついに明確なパロディがされました。計算機内でペロ2自体も分岐してしまい、画面いっぱいにペロ2があふれるカットがありました。これは。漫画『ドラえもん』の5巻に掲載されている「ドラえもんだらけ」というエピソードのパロディではないかという声が多くありました。このエピソードを簡単に説明すると、のび太の大量の宿題を頼まれたドラえもんが、タイムマシンで未来の自分を連れてきて宿題を手伝ってもらうというもの。

まさに超計算機を使って未来を先取りするという理屈似たエピソードです。その話ではドラえもんが、度重なる宿題ループに嫌気が差して精神崩壊寸前まで言ってしまうというオチでした。もしペロ2が計算機に耐えられなくなってしまったら……
破局を起こすのはペロ2なの!? 

 
最終話目前にして、ライトなネタの紹介が多かったのですが本編が緊迫している今、逆に良い息抜きにしてもらえたら幸いです。泣いても笑っても残り1話、計算が難航するメイ達、彼女らを信じてゴジラの元へ向かうユンとジェットジャガーPP。明かされていない謎の数々。一体この物語がどのような決着を迎えるのか、「答えは目の間にあり、問の中にある」。私達がこの3ヶ月考えて、手に入れてきた「情報」はただの情報にしか過ぎないのか、はたまた「答え」のかけらなのか。次回、13話「はじまりのふたり」座して待つ。

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