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アニメ
『約束のネバーランド』絶望と運命を塗り替える、勇敢な子どもたちの名言集｜今を見つめ直せる大人に響く言葉をまとめました！
白井カイウ先生（原作）と出水ぽすか（作画）の大人気漫画『約束のネバーランド』。2020年にコミックス完結、2021年1月にTVアニメ2期放送や、全国で「約束のネバーランド展」が巡回するなど完結後も人気が高い作品です。
そんな『約束のネバーランド』の魅力といえば、管理されていた子どもたちが、頭脳を使って戦略で強大な敵に立ち向かうという物語性。そして、そんな小さな希望を叶えていくための名言です。実は子どもたちが話す言葉は大人の私達に大切な心を気づかせてくれる素敵なものばかり。
立場や環境によって違う正義があること、他者を憎むのではなく理解してみようと努力すること、夢を実現する方法の諦めずに考えること……などなど、主人公のエマたちは様々な困難に当たっても周囲の子どもたちのことと他者の立場も考えつつ、自分たちの希望を捨てずに模索します。
本記事では、主要である３人のキャラクターたちの名言を場面と共にご紹介します。さらに3人が影響を受けた言葉として他キャラクターの台詞も厳選しました。
会話に注目しコミックスを読み返すと、前と今では違う視点でキャラクターの台詞を捉えられるはずですよ！
目次
- 【エマ編】いつも希望を見失わない明るい女の子
- エマに影響を与えた言葉
- 【ノーマン編】エマのために行動する好青年
- ノーマンに影響を与えた言葉
- 【レイ編】冷静な分析力と頭脳でみんなを助ける
- レイに影響を与えた言葉
- 夢を夢で終わらせない！エマから教わる、他者への優しさと強い絆！
【エマ編】いつも希望を見失わない明るい女の子
「変えようよ世界」（コミックス1巻 4話）
自分達が食用児だと知ったエマ、ノーマン、レイ。GF（グレイス・フィールド）ハウスの脱出を目指しますが、レイは外の世界が鬼社会であることの厳しさをエマに教えます。エマは脱出の現実を理解しますが、どれだけ難しくても皆で逃げるということは絶対に譲りません。
そして、エマは逃げるだけでなく、鬼の社会に人間の生きる場所を作ろうとこの言葉を言います。レイはエマの無謀な計画に唖然としてしまいますが……エマのこの一言から、物語が大きく動き出します。
「“みんな”の中にノーマンがいなきゃ私は嫌だ!!」（コミックス4巻 27話）
ノーマンの出荷が決まったことにより急いでいた脱出計画も、エマがママに足の骨を折られ、絶望的な状態になってしまいます。レイとエマはどんな手を使ってもノーマンを逃がし、生かそうと考えますが、ノーマンは脱出成功率を下げたくない一心で出荷を受け入れてしまいます。
そして、ノーマンに自己犠牲してほしくないエマはこの言葉を言います。エマらしい誰も取り残さない優しさがわかる台詞です。ノーマンは一緒に生きようと言われ3人で抱擁し、幸せを嚙み締めるのでした。
「大丈夫 見つけるから」（コミックス6巻 47話）
一度は鬼の世界に逃げてきましたが、暮らせる場所がないとわかったエマたち。森で出会ったソンジュからエマたちのいる世界について教えてもらいます。なんと、取り決め上、鬼の世界から人間の世界には渡ることはできないことが発覚します。
しかし、エマとレイは別の人間世界に行く方法を探すだけだと奮起。
絶望の状況でも前向きに模索するエマとレイの姿が本当にかっこいいシーンです。
「できるよ 敵がどんなに強大で私達がどんなにちっぽけでも 何度踏みつけられ奪われても 私達は立ち上がる 人間は弱くない！」（コミックス9巻 75話）
テオはハウスの兄弟をレウウィスに惨殺され、絶望してしまいます。レウウィスを退治し、狩り庭を終わらせるために戦うことを誓いますが、テオだけは元気がありません。
そんなテオにエマはこの言葉を伝え、奮い立たせます。テオは、戦う覚悟と勇気、絶望に抗う心をエマから貰いました。
「敵だからって根絶やしにしていいのかな？」（コミックス14巻 123話）
殺されたと思っていたノーマンに会えたエマとレイはとても喜び、ハウス時代を懐かしみます。しかし、成長と環境によって考え方が変わってしまったノーマンは鬼全滅派、エマは共存派と違う考え方になりました。
他の食用児たちは命を脅かされながら生き残ったので、鬼全滅を希望しますがエマは納得できません。
エマは鬼のソンジュとムジカに助けてもらい、鬼の町で鬼たちが日常を過ごす姿を見て食用児と重ね合わせます。
「考えてみたの あなただってあなたの正義で二世界（せかい）を守ってきたんでしょう？」（コミックス20巻 172話）
全食用児に残酷な世界を与え続けたピーター・ラートリーに向けてエマが言った言葉です。ピーターは逃げ続けた食用児たちを殺そうとしますが、エマはピーターを殺さないと公言します。
何度も命の危険にさらされましたが、エマは“殺して解決”にしたくないと強い意志を持っていました。もしも、立場が違ったら、それぞれの環境で生きるための行動だったのだとしたら……とエマは考えていたのでした。
憎しみや恨みでなく、互いの生まれ持った環境による正義と運命を想像してみるという『約束のネバーランド』の主題が詰まった一言です。
エマに影響を与えた言葉
「家族だろ 兄弟だろ 少しは信じてほしいんだよ…！」（コミックス3巻 18話）
エマたちと仲間になったドンとギルダ。エマたちは、二人にもたくさんの情報を共有しますが、１つだけ真実を伝えていませんでした。それは、殺されたコニーが、悪い人に売られたという嘘。エマたちなりに考えたドンとギルダを守るための嘘でしたが、ドンはみんなに頼られたい、力になりたいと思っていたのです。
守られる立場ではなく守ってあげられる存在になりたいと悔し泣きしこの台詞を言ったドンを見て、エマは家族たちを信じる覚悟を決めます。エマは素直に謝り、今まで以上に5人の絆と信頼が深まり、脱獄への結束が強くなります。
「お願いだから自分を大切にして」（コミックス6巻 48話）
脱出し次の目的の場所であるＢ06‐32を皆で目指します。その時にギルダはエマにこの言葉を言いました。
無茶をして家族を守ろうとするエマは勇敢で好きですが、ギルダは心配でたまりませんでした。
大切な家族だからこそ心配し合っていたことがわかる、心温かくなる優しいギルダの言葉にエマは心からのありがとうを伝えました。
「このクソみたいな世界をブチ壊せ!!」（コミックス3巻 24話）
シスター・クローネが最期に遺した言葉。自分の利益のためエマたちすら利用しようとしていたクローネでしたが、本質的にはエマたちと同じ境遇の持ち主。彼女もまた農園の被害者のひとりでした。
残念ながら、最期の言葉がエマたちに届くことはありませんでした。しかし、クローネの意思はボールペンと共にエマたちに受け継がれ、農園からの脱出のための希望となります。もしかしたら本当にわかりあえる未来があったかもしれない。短い出番だったクローネの人気を後押ししている台詞です。
「私の異し種族の友達にどうか光を」（コミックス6巻 50話）
農園から脱走したエマたちは、“人間を食べない鬼”であるムジカとソンジュに助けられます。野営や狩りの仕方など、外の世界で生き残る術を教えてくれた彼女たちのおかげで、エマたちは無事に旅を続けることができました。
上記の台詞は、エマたちの旅の無事を祈ったムジカのもの。これまで明確な敵として描かれてきた鬼たちが、対話の可能なわかりあえるかもしれない存在に変わった、物語のターニングポイントとなった台詞です。
「自分の判断を信じろエマ そしてそれでどんな結果が出ても前へ進め」（コミックス13巻 109話）
B06‐32のシェルターが人間によって襲撃されてしまいます。ユウゴはシェルターに来た人間を追い払うため戦い、エマは60人が生き残るために逃げ、二手に分かれて行動します。
エマは最善だと判断しましたが、後になるにつれて正しい選択ではなかったのではないかという不安が募ります。その時にユウゴはエマにこの言葉を残してくれました。
その時の判断が正しいか間違えているはわからないけれど、本当に大切なことは判断下したあと、下した判断を正解にする努力だと伝えます。ユウゴの最後の言葉になりますが、エマの考え方に大きく影響を与えました。
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