音楽
TRD(近藤孝行×小野大輔) 1stシングル「Strangers」インタビュー

近藤孝行さん×小野大輔さんのTRD 1stシングル&『吸血鬼すぐ死ぬ』ED曲「Strangers」インタビュー|小野さんが「良くできたアニメのタイアップ曲」と絶賛する理由とは?

2021年6月にミニアルバム『TRAD』で鮮烈なデビューを果たしたTRD(トラッド)の1stシングル「Strangers」が11月4日リリース!

「Strangers」は、お二人も出演中のアニメ新番組『吸血鬼すぐ死ぬ』(盆ノ木至原作、秋田書店刊行『週刊少年チャンピオン』連載中)のED曲で、『TRAD』で魅せたテクノやハウスなどを取り入れたカッコいいダンスチューンとは対照的な聴き心地がいいポップチューン。その中にもジャジーな要素があったり、テクノ要素や転調ありとこだわりのサウンドと、作中のドラルクとロナルド、TRDを重ね合わせた畑 亜貴さんの歌詞など、小野さんも「良くできたアニメのタイアップ曲」と絶賛。

カップリング曲「Clock Hands」も小野さんのモチーフを基調にしながらもドラルクとロナルドの要素も入れ込んだ歌詞、そして近藤さんも「表題曲にひけをとらない曲。ダブルAサイドにしてもいいくらい」と語るほどの自信作!

10月23日には初のライブも開催されるTRDのお二人に、このシングルのご紹介に加えて、『吸血鬼すぐ死ぬ』の魅力や10月23日のライブへの意気込みなどお聞きしました。

アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』は今までの吸血鬼ものの固定概念をくつがえす、異色のおもしろい作品

――アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』にお二人はTRDとしてED曲を担当しているだけではなく、出演もされていますね。既にオンエアが始まっていますが、タイトル通り、あんなにすぐに死んでしまう吸血鬼は今までいなかったような。

小野大輔さん(以下、小野):あっけなく「スナァ」と言いながら塵になって(笑)。

近藤孝行さん(以下、近藤):吸血鬼であるドラルクよりも吸血鬼退治人(バンパイアハンター)たちのほうが怖いような(笑)。吸血鬼退治人(バンパイアハンター)のロナルドの事務所にドラルクが居候しているのもおもしろくて。それも新横浜にあるという。

小野:設定が良い意味でどうかしているんですよね。原作の盆ノ木(至)先生の頭の中ってどうなっているんだろう? 

近藤:今までいろいろな吸血鬼ものの作品はあったけど異色ですよね。あえて固定概念を覆すような。そこが盆ノ木先生のセンスなんでしょうね。ツイッターもフォローさせていただいていますが、ひとつぶやきがどれもおもしろくて。まだお会いできていないんですけど、僕の中では先生のことが知りた過ぎて、興味津々です。

 

 

――ED映像をご覧になった感想はいかがでしたか?

近藤:OPと本編とED、それぞれテイストが違い過ぎて(笑)。放送前に「Strangers」が流れるED映像をちらっと見させていただいていましたが、改めて第1話をリアルタイムで見た時、すごく素晴らしくて。自分の想像の斜め上を行くような切り口で表現されていたことに驚いたし、映像に自分たちの曲がのることで、曲単体で聴いた時よりも柔らかくて、少しかわいい印象が加わって素敵だなと思いました。

小野:TRDとして『吸血鬼すぐ死ぬ』のED曲を担当させていただくことに喜びを感じつつも、果たして荒唐無稽なギャグアニメのED曲にふさわしいのだろうかと不安でもありました(笑)。そして実際にオンエアを見た時、演出や作画の皆さんのおかげで「ああ、よかった。ちゃんと『吸血鬼すぐ死ぬ』のED曲になっているな」と確認してホッとしました。

ED映像の中にジョンが旅をするさまが描かれているんですけど、ジョンは作中でも一服の清涼剤的な存在にもなっていて。みんながバカバカしいギャグで大声で騒いでいるけど、ジョンがいることでバランスがとれていたり、癒しになっている部分もあって。「もしかしたら僕らの曲もそういう存在なのかな」とも思ったりして。改めて『吸血鬼すぐ死ぬ』に参加できて本当によかったと思いました。

近藤さん演じるカメ谷は運命を動かすキャラ? 小野さん演じるヒヨシの真の姿が見られる日をお楽しみに!

――ご自身が演じるキャラクターについての印象や演じる際に意識されていることをお聞かせください。

近藤:僕が演じるカメ谷は出番こそ多くないかもしれないけど、物語の大きなきっかけを作ったキャラクターでもあって。カメ谷のひと言からドラルクとロナルドが同居するようになったんですけど、先生がツイッターをされているのを見たら「カメ谷って何気に運命を動かしているよね」とつぶやかれていて、「なるほど」と納得しました。「そういう役割を演じているんだな。顔はモブキャラみたいなのに」と(笑)。

またいい記事のためなら友人さえも巻き込んでも構わないと思うほど熱いし、常にエキサイティングな場面に彼はいようとするので。彼は『週刊バンパイアハンター』の記者ですが、「成り立つほどたくさん読者がいるのかな?」という疑問もあったりしますけど(笑)。 

演じる際はただギャグに寄せるのではなく、カメ谷はすべてジャーナリスト魂に基づいて行動し、彼は吸血鬼でもなく、一般人でありながらも彼らと渡り合えるくらいの熱血漢なので、使命感のようなものを意識しつつ、テンション高く演じるようにしています。

小野:僕が演じるヒヨシは神奈川県警吸血鬼対策課の隊長です。吸血鬼対策課にも突拍子もない個性的な人たちが多くて、そんな人たちを束ねる存在なので、他の演者さんとは一線を画すように、只者ではないカリスマ感やリーダーとしての威厳を意識して演じています。僕がシリアスに演じれば演じるほど、他のキャラクターたちとのギャップが増すと思うので、今はずっと我慢しています。それに全員ハチャメチャだったらメリハリもつかなくなっちゃいますからね。とはいえヒヨシも『吸血鬼すぐ死ぬ』のキャラクターなだけあって、色々あります。気になる方は原作もぜひ読んでいただきたいです。

 

 

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