音楽
新たな進化と深化。May’nレーベル移籍後初のシングル「オレンジ」インタビュー

深く広がっていくMay’nの音楽に期待して欲しい――TVアニメ『プラオレ!』『シキザクラ』ED主題歌を収録したMay’nさんレーベル移籍後初のシングル「オレンジ」ロングインタビュー

ナゴヤ(東海エリア)発プロジェクト『シキザクラ』

── 一方、カップリングの「シキザクラ」はTVアニメ『シキザクラ』エンディング主題歌です。

May’n:実は制作はかなり前にはじまっていて。『シキザクラ』のプロジェクト自体、結構前からお話をいただいていたんです。『シキザクラ』は『ナゴヤアニメプロジェクト!』の一環として制作された、名古屋(東海エリア)発オリジナルアニメーションで。May’nになる前からずっと応援してくださっていたスタッフの方にお声がけしてもらいました。名古屋人だからこそ参加させてもらえた作品なんです。

物語の舞台はもちろん名古屋で、声優さんも東海エリアの方、オープニング主題歌「BELIEVE MYSELF」を歌っている亜咲花ちゃんも名古屋の方で。アフレコも名古屋のスタジオでやっていたそうなんです。東海エリアからアニメを作ることは前代未聞で。そのプロジェクトに、名古屋人として参加できたことがとても嬉しいです。

──普段から地元愛を語られているMay’nさんにとってすごく嬉しいことですよね。「シキザクラ」は、ボカロPのくじらさんが作詞・作曲を手掛けられています。

May’n: 昨年発売した、15周年記念企画ミニアルバム『15Colors -nu skool -』でも、新進気鋭のボカロPの方に参加していただきましたが、そんな中で、くじらさんにも注目していたんです。今回の曲をいただいたときに、柔らかい、等身大の楽曲にしたいなと考えていて。くじらさんの持つ柔らかな雰囲気に合いそうだなと思ってお願いさせていただきました。

──「シキザクラ」はミディアムなR&Bナンバーですが、アニメサイドから「こういう曲にしてほしい」といったリクエストはあったんですか?

May’n:大きなリクエストはなかったです。エンディングということで、盛り上げる楽曲というよりは、落ち着かせたナンバーにしようかなとお話はしていました。

──May’nさんからくじらさんにリクエストされたことはあったのでしょうか。

May’n:今回実際にお会いすることはできなかったんです。でもお話をさせていただく機会はあって。『シキザクラ』はロボットアニメで見ごたえのある作品なのですが、一方で学生のみんなの日常のお話でもあるので、「人間関係や日常生活を切り取ったエンディングテーマにしたい」ということを共有させていただきました。

──<あの日苦手だったサイダー><消えたセミの声>など、胸がキュッとなる言葉がたくさん散らばってますね。

May’n:そうなんですよね! 主人公たちが大人と子供の狭間ということで、キュンとするワードを散りばめてくださったんです。そこには季節の移り変わりや、歳を重ねていくことの切なさも入っていて。

10代特有のものって何かなと思ったときに、変化することへのときめきと怖さだって。大人になると1年間の変化ってそんなに感じないと思うんですけど、学生時代はクラス替えがあったり、卒業・入学があったり、大人以上に変化や別れの切なさを感じる機会が多いんですよね。

だからこそ「変わらないで」と願ったり、「変わりたい」と思ったり。そんな10代特有の心をうまく表現してくださったなと思っています。『シキザクラ』の各キャラクターの心情でもありながら、自分自身も共感できる感覚だなと。

──日常に寄り添うという意味では、『momentbook』にも続いているところなのかなと。

May’n:そうですね。「シキザクラ」も「オレンジ」も、どちらも日常に寄り添うことのできる楽曲になったなと思います。アルバムの中でミディアムナンバーを歌わせていただくことはありましたが、シングルで、しかもタイアップソングでこういう曲をお届けできるというのは、すごく新しいことでもあるなと思っています。

ただ、柔らかい雰囲気や、肩の力を抜いた曲というのは、私の楽曲にはまだまだ少ないので、「シキザクラ」のレコーディングは結構苦戦したんです。それこそ「ひとりで生きていく」って曲が多いので(笑)。だから「どうしたら等身大のMay’nで歌えるんだろう」と試行錯誤しました。

──情景が思い浮かぶ曲なので、May’nさんも名古屋時代の思い出を引っ張りながら歌ったのかなと思っていました。柔らかさじゃなくて、前に進んでいくことに対する切なさもあって。

May’n:May’nで築き上げてきたアグレッシブさや、強めのアタックはこの楽曲には合わないなと思っていて。すごくステキな歌詞なので、胸がキュッとする感じにしたいなと思っていました。変わっていく良さに加えて、変わっていく切なさを全体のテーマとして持ちたかったので、泣いているわけじゃないけど、切ない雰囲気に落とし込みたいなと。

──今回は「オレンジ」も「シキザクラ」も、アニメのタイトルにかかっていて。May’nさんの曲としては珍しいなとも思ったんですがどうでしょうか。

May’n:ああ、確かに。あまりなかったかもしれませんね。『シキザクラ』チームはすごく喜んでくれました(笑)。「オレンジ」に関しては、オレンジという言葉をどこかに入れたいなと思っていたんです。甘酸っぱさの象徴でもありますし、部活の帰り道ってオレンジ色の夕日が似合うなと。

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