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冬アニメ『ハコヅメ』若山詩音&石川由依インタビュー【前編】

交番モノってどんな作品? ギャグ盛りだくさんの作風に「これは笑っていいの?」│冬アニメ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』若山詩音さん&石川由依さんインタビュー【前編】

藤と川合はどんなキャラクター?演じるときに意識したことは?

――先程少し話していただきましたけど、オーディションでの思い出はありますか?

石川:他のオーディションと違っていたのは、映像がすでに出来上がっていたことで、それは初めての経験で不思議な気持ちでした。

私の役柄に関しては、山田と一緒に尾行をしているときのセリフがありましたが、そこで藤がにこやかに酷い言葉を吐いているんです。それを「もっとにこやかな感じで言ってください」と言われたことは覚えています。

▲藤聖子

▲藤聖子

――藤部長は美人だけど言ってることが結構酷いんですよね。でも、すごく藤は石川さんっぽいなと思いました。

石川:あははは(笑)。えっと、それはどういう意味でしょうか?(笑)

――スミマセン、声がです! 切れ味鋭い毒舌を上品に言いそうだなと思いまして(笑)。

石川:なら良かった。でも、それはそれでいいのかなぁ(笑)。

若山:人柄じゃなくて良かった(笑)。

石川:いつも本音がだだ漏れているのかと思いました。

――本音もきっときれいですし毒舌のイメージもないです!(笑) 若山さんはオーデションのエピソードはありますか?

若山:これは受かる受からないでもなく、ただただ恥ずかしい思い込みなんですけど、前日にコミックスをずっと読んでいて突然「私は、川合麻依だ!」という気持ちになったんです。

そういう気持ちになり、『ハコヅメ』愛が最大限まで高まった状態でオーディションに臨めましたが、結局、会場に着いたら普通の若山詩音に戻ったんですよね(笑)。

――戻っちゃったんですね……(笑)。

若山:そうなんです。戻っちゃうんかい!っていう感じなんですけど、やはり思い込みだけでは乗り越えられないものがあったんでしょうね(笑)。

藤部長がぶつぶつ愚痴を言っているところで、「こっわ。いつもそんなこと言ってたんですか?」って言うシーンがあるんですが、私は声を出す方向で作っていったんですけど「もう少しリアクション的な感じでお願いします」というディレクションがあったことを覚えています。

そのときに、幅広くいろいろなリアクションを作っていかなければいけないんだなと勉強になりました。

――強くツッコむというよりは、ちょっと引くみたいな。

若山:そのシーンの時点では、藤部長ともまだ出会って時間が経っていなかったので、ツッコミをすると距離感がおかしくなってしまうところもあったと思います。そのシーンは、オーディションでも挑戦!という感じでした。

――藤部長って元刑事課のエースですし上司なんですけど、川合はあまり動じないですよね(笑)。

石川:度胸がすごいですよね!

若山:そうなんです。藤部長が許してくれるからいい雰囲気なんですけど、すごくかわいがってくれている感じがありますよね。

石川:ホントにかわいいというか、川合って犬というか、謎生物感があって、あんな風にキャンキャン来てくれたら、うっとうしくもありつつ、可愛がるだろうなって思いました。

▲川合麻依

▲川合麻依

――ここまでの話で、何となくお二人が演じているキャラクターの性格は出てきていますが、改めてどんなキャラクターで、どんなことを心がけて演じたのかを教えてください。

若山:川合はポンコツで鈍感な女の子なんですけど、嫌だ嫌だと言いながらも根性は意外とあって、藤部長から課せられる無理難題、警察自体から課されている無理難題を何だかんだやり遂げてしまう、粘り強さの持ち主なんです。

それとツッコミもそうなんですけど、変なところで鋭くて察しが良いときがあったりします。わからないことを学ぼうとする姿勢もあるので、新人だけど教えがいがある子だから、藤部長もかわいがってくれているのかなぁと思っています。

意識しているところは、とにかくポンコツ!ということを頭に入れていて、スマートにならないことが大事だと思っています。1話のときに準備した芝居から「もうちょっとポンコツで」という指示を頂いたので、私が思っている以上に川合はポンコツなんだなって(笑)。

言葉の節々から鈍臭さが漏れ出るようなキャラクターであると念頭に置いています。ただ、市民の方々の前に出ているときは、もう少しちゃんと喋るようには意識していますね。

石川:藤は元刑事課のエースで、周りからもミス・パーフェクトと言われるくらい、容姿も頭脳も素晴らしく、そこに気づくんだ!という鋭い観察眼があるんです。普通の人なら気にも止めないところもしっかり見ていてすごいなと思うんですけど、愚痴とか思ったことは何でも口に出してしまうところもあるんですよね(笑)。

でも逆にそれが人間味があるなと思っていて。だからこそ信頼できるというか、この人についていきたいと思わせてくれるキャラクターです。

川合は結構予想外のところに飛んでいくイメージがありますが、藤は一本筋があって、その範囲の中で動いている印象を持っています。

だから演じるときは、ひとつの芯を持ちつつ、カッコよく決めるところは決める!ということを忘れないよう意識しました。あとは、最後はどうにかしてくれる!みたいな雰囲気はあります。

――では最後に、いよいよ放送がスタートしますが、見どころなどを教えてください。

若山:アニメは『ハコヅメ』の世界観そのままに、アニメでは声も付いて、より立体的になったので楽しみも増えていると思います! 

警察内部のことをちょっとずつ知りながら笑っていただき、街を守るためにどうしたらいいか、自分の身を守ることについても考える機会にしていただければと思います。

実際にアフレコをしていても、いろんなところで笑ってしまうくらい、笑いの要素が豊富なので、ぜひ町山交番を覗きに来てください。

石川:原作がまず面白いんですけど、それがアニメになって、声がついて画が動いて、より魅力的な作品になっていると思います。警察という身近な存在ではありますが、接することが少ないお仕事の中身を面白おかしく知っていただき、その大変さをわかっていただくことが、人の命や心を守ることに繋がるのかなと思いました。

警察の人が対応しなければいけない事件が減ってくれたら、みんな幸せになれると思います。これから、物語ではいろんな事件は起こりますけど、笑って見られるものになっているので、ぜひ楽しんで見ていただけると嬉しいです。

[取材・文/塚越淳一]

作品情報

TVアニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」
2022年1月5日放送開始

<放送情報>
AT-X     1月5日より毎週水曜 23:30~
       【リピート放送】1月5日より毎週金曜11:30~/毎週火曜17:30~
TOKYO MX  1月5日より毎週水曜 25:05~
KBS京都     1月5日より毎週水曜 25:05~
サンテレビ     1月5日より毎週水曜 25:30~
テレビ愛知     1月5日より毎週水曜 26:35~
BS日テレ     1月6日より毎週木曜 24:00~
※放送情報は変更になる可能性が御座います。

<配信情報>
dアニメストア、Amazon Prime Videoにて地上波先行配信!

スタッフ:原作…泰三子(講談社「モーニング」連載)/監督…佐藤雄三/シリーズ構成…金月龍之介/キャラクターデザイン…土屋圭/アニメーション制作…MADHOUSE
キャスト:川合麻依…若山詩音/藤 聖子…石川由依/源 誠二…鈴木崚汰/山田武志…土屋神葉/牧高美和…花澤香菜/副署長…ケンドーコバヤシ/北条保…小山力也

公式HP
公式Twitter

(C)泰三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
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