みんなで【美食殿】として一緒にいる、そこは譲らない。アニメ『プリンセスコネクト！Re:Dive Season 2』M・A・Oさん、伊藤美来さん、立花理香さん 、阿部敦さんインタビュー【連載第13回】

感動と興奮の最終話。「みんなで【美食殿】として一緒にいる、そこは譲らない」

――そんな衝撃の展開から、いよいよクライマックスとなる話数に突入したわけです。第10話、第11話は前回（座談会前編）や立花さんのインタビュー（連載第11回）でお聞きしましたので、今回は最終話の感想をたっぷり話していただければと思います。

M・A・O：キャラクターそれぞれの関係性によって、“ナイト”が変わるところにワクワクしました。キャルちゃんとペコちゃんだと、ペコちゃんのナイト感が強く、キャルちゃんと陛下だと、ナイトはやはりキャルちゃんという具合に。プリンセス側とナイト側の見え方やバランスが良い塩梅なので、「もうそこの2人（キャルと陛下）でくっついたらええ。ナイトとプリンセスでおってくれたらええ」とも思えましたね（笑）。

立花：そんな〜（笑）。

M・A・O：みんなで【美食殿】として一緒にいる、そこは譲りたくないですが、（キャルの）家族という立場であれば「本人が幸せなら、それでええ」という気持ちです(笑)。

最後に自分から「ユースティアナとしてではなく、ペコリーヌとして【美食殿】に入れてください」と言えるところはペコちゃんらしいなと感じました。自分のホームはここなんだ！と収まるところに収まって、これからも【美食殿】としてみんなで美味しいモノを探求してほしいです。

――伊藤さんはいかがですか？

伊藤：第12話もキャラクターがいっぱい出てきてくれて。コッコロは主さまを助けるために鍵の力を使い、キャルちゃんはキャルちゃんで陛下のところで頑張っていて……みんなそれぞれの場所で頑張っていたなと思います。最終的にまたみんなで一緒になれるところは、やっぱり【美食殿】だなって感じでホッとしました。ペコリーヌが帰ってきたところに、キャルちゃんがご飯を作っていて「新生【美食殿】のクエストは、このアタシの料理を食べること」って言うシーンは、第1期のペコリーヌと同じ感じだったのもグッと来ましたね。

あと、個人的には、捕らえられた陛下にラビリスタが飄々と「みんなでおにぎりを食べるってのはどうかな？」って言うシーンもめちゃくちゃ格好良くて好きです。陛下の返事も含めて、会話がエモいなって思いました。

――いいシーンですよね。おにぎりといえば、キャルも陛下に対して言っていました。

立花：そうですね。【美食殿】に会う前のキャルだったら、たぶんその考えはなかったと思うんです。ペコとかに「一緒にご飯を食べましょう」「一緒におにぎりを食べましょう」と言われた姿にすごく助けられたからこそ、自分も陛下にそう言えたのかなって思います。

ここまでは囚われているところを助けてもらうとか、なんだかんだでキャルは“待ちの姿勢”が多かったんです。でも、第12話でついに立ち上がって、自分の意思、自分の言葉で陛下とお話ができたので、成長したなと思いました。あとは、なんと言っても、ユウキくんが「帰ろう！僕たちのギルドハウスに！」って言ったシーンはめちゃくちゃ感動しました。あそこは少年漫画でしたね。

阿部：少年漫画だったよね。バトルも本当にすごくて。

立花：コロ助（コッコロ）も、あのアメス様をお恨みいたします、って（笑）。

伊藤：ひどい作戦だって（笑）。

立花：これまでは割とペコが頑張って引っ張ってくれていたところを、ほかのメンバーがそれぞれ自分の足で立つことができた回でもあったなと思います。

――本当にみんなそれぞれの想いがあって、見ていて胸が熱くなりました。

立花：あと、第12話ではキャルが「陛下、陛下」ってめっちゃ呼びかけていて、思わず数えちゃいました。8回ぐらい呼びかけていましたね（笑）。最初はあんなに怯えているというか、恐れ多い感じで話を聞いて答える感じだったのに、自分からあんなに呼びかけることができるなんて。

しかも、（第5話で）ペコが陛下のところに空間移動させられて、そこで「一緒にご飯を食べましょう！」と言ったのは知らないはずなのに、キャルは第12話で「またあのおにぎりを食べましょう。みんなで」って言うんです。ペコイズムが染み付いたんだなと思って、そのリンクもすごく好きです。