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春アニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』ロイド・フォージャー役:江口拓也インタビュー【連載第1回】

春アニメ『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー役:江口拓也さんインタビュー|役が決まって周囲も大喜び! 大きな企画に参加するということ【連載第1回】

ノンストレスで気が緩んでしまうのが家族

ーーオーディションでは手応えを感じましたか。

江口:演じていて難しいという部分はあったんですけど、わりとすんなり役を作れた気がしました。ただ、「この役は絶対自分だ」と思う時ほど落ちたりするので、「ご縁があったら、よろしくお願いします」という気持ちで、いつもオーディションは受けています。

ーーオーディション時にはわりとすんなり役を作られたとお話されましたが、実際に現場で演じていくうちに演技が変化することはありますか。

江口:オーディションの時は、自分一人で作ったものを持っていくんですけど、現場では各セクションの方々がいらっしゃって、みんなで一緒にロイドを作っていく感覚です。

自分の中で作ったロイド像を持って現場へ行き、後は一緒に彫刻を彫り上げていくような感じで、その場で削ってみたり、足してみたり、「ここの部分はそのままでいいかな」とか、試行錯誤しながら作っていきます。そこは仕事ではありますけど、楽しんでいるところですね。

アフレコはヨル役の早見さんとアーニャ役の種﨑さんと一緒に収録させていただけていますが、セリフを聞いたその場のセッションで、ニュアンスが変わったりすることもあります。その方々がいらっしゃらないと、生み出されなかった言葉の熱量や温度感みたいなものが生まれる感じがしますね。

ーーロイドは他のキャラクターとの会話以外にも心の声がよく表現されていますが、その辺りは意識されていますか。

江口:アーニャが人の心の声、モノローグをそのまま聞けるというキャラクターなので、本音と建て前の対比みたいなものがあります。その辺はこの作品の味になっていて、会話セリフ、モノローグ、会話セリフ、モノローグと、わりとテンポよく変わることが多いので、そこの変化を意識しています。

自分の中でイメージを明確に作っていかないと、大変な部分ではあるかもしれないですね。

ーーロイドとは違いますけど、江口さんはひとり言をつぶやくことはありますか。

江口:わりとつぶやく方ではあると思いますけど、普段から何か考えているかというと、そうでもなくて、案外「無」ですね。ボーっとしちゃいますね(笑)。

ーー作中では「人はみな誰にも見せぬ自分を持っている」とありますが、江口さんはこの言葉についてどのように思われますか。

江口:人間はそれぞれその人なりの価値観を持っていて、その上でこれが当たり前とされる部分と特殊であるという部分を隠しながら、生きている。それが共存ということですけど、100%の自分を出すことが正解ではないと思うんです。

たとえば、全裸で外を歩いたらいけないように、服は着ないといけない。その服を着るという行為が秘密ですよね。全裸で外を歩きたいという人もいるかもしれないけど、それは全裸で外を歩いてはいけないという人間の社会で築き上げたルールがある。だから、ルールとしてみんなが守っているんだと思います。

さらけ出してくれるなと(笑)。その上でどこまで見せるかというのは、その人との関係性によって変わってくると思うから、ポイントは距離感なんだろうなと感じますね。

ーーフォージャー家の中でも関係性や距離感は変わっていきますか。

江口:僕自身でも家族の前では、一番素に近いというか過ごしやすいので、なるべくノンストレスな形を模索した結果だと思います。作品でも家族というキーワードを使うのであれば、ロイドも気が緩んでしまうという表現はところどころでありますけど、そういった面を見せられるような間柄になれるということが家族なんだと思います。

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