音楽
アルバム『Parfaitone』ClariSロングインタビュー|10周年を越え“ClariS第二章”が幕開!

10周年を越え“ClariS第二章”が幕開! アルバム『Parfaitone』ClariSインタビュー「今までの私たちらしさも、これからのClariSも、全部感じていただける、パフェのような1枚に仕上がりました」

季節の移ろいを感じる、柔らかな陽気に包まれる春に、 ClariSが6枚目となるフルアルバム『Parfaitone』がリリースされます。アルバムリリースは約3年半ぶり。デビュー12年目の“ClariS第二章”の幕開けとなる作品です。

本作には『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の「シグナル」「アリシア」「ケアレス」、『はたらく細胞!!』のエンディングテーマ「Fight!!」、コンセプトミニアルバムのリード曲で「Summer Delay」のほか、GLAYのTAKURO氏提供楽曲「瞳の中のローレライ」、Jazzin'park氏提供楽曲「Twinkle Twinkle」など、これまでのClariSらしさをさらに進化させた楽曲が詰まっています。

珍しく都心でひらひらと雪が舞った日、北海道から東京に来ていたおふたりに貴重なお話を聞くことができました。

ファンの方のおかげで、新しい一歩を踏み出せました

──待望のアルバム『Parfaitone』がリリースされます。この3年半は、ClariS10周年があったり、コロナ禍があったりと、おふたりにとっていろいろなことがあった期間だったと思います。振り返ってみるといかがですか?

クララさん(以下、クララ):オリジナルアルバムは3年半振りということで、そんなに経っているんだなと。その間にベストアルバムだったり、シングルだったりをお届けしているので、久しぶりだなという感覚はそこまでなかったんです。でもオリジナルアルバムってたくさん新曲が入るので、久しぶりにこれだけの新曲をレコーディングしていく中ですごくワクワクした気持ちでレコーディングに挑みました。

カレンさん(以下、カレン):アルバムのときは楽曲のセレクトにも参加させてもらっているんです。アルバムはシングルの時とはまた違ったClariSをお届けしたいという共通の思いがあって。3年半ぶりにいろいろなClariSをお届けできるということで、私たちも楽しみにしています。早く皆さんに聴いてもらいたいですね。

──おふたりの中でコンセプト、テーマというのは決まっていたんですか?

クララ:アルバムの場合最後にタイトルを決めることが多いんですが、『Parfaitone』だけはタイトルを先に決めて、収録曲を選んでいったんです。10周年を迎えて、これから先に進むというときに、また新しい挑戦したいという気持ちが強かったので、次にオリジナルアルバムを作るとしたらもっといろいろなことに挑戦したいって思いがありました。

今回のアルバムタイトル『Parfaitone』は、パフェというスイーツと、トーンという音・音色を合わせた造語になっているんです。パフェってアイスだったり、スイーツだったり、いろいろな個性のある食材がひとつになって素敵なスイーツになっていて。それと同じく、私たちもいろいろな個性のある曲を今回お届けしてきて、それをひとつの作品として皆さんにお届けするという意味で、このタイトルになりました。今までの私たちはもちろん、今までとは違う私たちを届けたいなという気持ちがあります。

カレン:『Parfaitone』には裏テーマがあって。パフェという言葉はパーフェクト(perfect)の略としても使っていて。そう考えて言葉を分けると、“パーフェクトワン”という意味になるんです。そこには、いろいろな個性があるものを完璧なものに仕上げて、唯一無二のものにしようという思いが込められています。10周年を迎えてはじめてリリースするオリジナルアルバムですし、今まで2人で積み上げてみたもの、唯一無二の私たちにしか作れないアルバムにしようということで、このタイトルにしています。

──パフェという言葉のチョイスもClariSらしいですよね。

クララ:初期のころの作品の中には、ジャケットがスウィーツのものもあるので、皆さんがイメージしていただけるClariSのなかにひとつスウィーツがあると思います。今パフェというテーマにすることで、今までのClariSを残しつつ、進化したClariSも感じていただけるよねって。すごく私たちらしい言葉だよね、ってカレンとも話していました。

──良い意味で全部盛りじゃないですけども。今までのClariS、という言葉がありましたが、ClariSの音楽性を言葉にすると、どのようなものだとおふたりは考えられていますか?

クララ:アルバムだったり、カップリングだったりで違うテイストの曲もあるんですけど、ストリングスに彩られた綺麗で美しい、キラキラしたフィルターが掛かった楽曲が多くて。私たちもそういったClariSらしさがすごく好きで、今までやってきたんですが、年齢を重ねて、大人になっていく中で、もっと違う自分たちも見せていけるようになったよねって。10周年を越えて自信のようなものもついてきたこともあって、そのフィルターを越えて、さらに一歩進んで違ったジャンルにも挑戦していこうと。

 

──自信がついたきっかけのようなものはあったのでしょうか。それとも、10年間の積み重ねで少しずつ?

クララ:ライブで歌を届けていく中で、私たち自身「こういう歌い方もできるんだ」っていう発見があったり、今までとは違う楽器の中で届けたり。いろいろな音楽の形をステージ上で体験してきて。そんな挑戦をファンの方たちがすごく温く受け止めてくださるんですよね。「新しいClariSもいいね」って言ってもらえたことで、自信がついたのかなと思います。私たちももっといろいろな一面をお届けしたいなと思うようになりました。

カレン:はい。今までのClariSが大事にしてきたことももちろん、これからのClariSが想像できるようなアルバムにしたいなと思っていて。バンドサウンドに挑戦したり、いつもとは違う雰囲気の曲を歌ってみたりってことはあったんですけど、その経験を通して、新しいものを自分の中に取り入れてきたことがふたりにとってプラスになったなって。少しずつ表現の幅が広がっていったことを感じていたので、もっともっと新しいことに挑戦したいと思うようになりました。でも一度にできる限界があって。アルバムでは限度がなく、一気にいろいろなことに挑戦できて。そういう意味では、ClariSの第二章として相応しいアルバムなんじゃないかなと思っています。

──これまで限度があったというのは……。

カレン:シングルのカップリングで新しいことに挑戦するときは、表題曲とテイストがズレすぎてしまうと、何回もリピートして聴きにくいだろうなって。曲数に限りもありますし、その当時私たちにできることも限られていたんですよね。私たち自身、挑戦したからと言って、「今これをうまくできるか」というと自信がないという状態でした。だからこの『Parfaitone』には、コロナ禍を経て私たちなりに吸収してきたものをこの1枚に表現できたのかなと思っています。

──コロナ禍で少し元気がない時期だからこそ、アルバムを楽しみにされている方も多いと思います。そういう方に届いてほしいなという気持ちもあるんじゃないかなって。

クララ:そうですね。私たち自身もコロナ禍でいろいろな活動がストップしてしまっていたので、皆さんに元気を届けられたり、寄り添ったりしたいなと思っていました。いろいろな楽曲がありますけど、どれか1曲でも「共感できるな」「力になるな」って思っていただけるように、心を込めて歌っています。(インタビュー時点では)発売は先ですけど、そんなふうに思っていただけたら良いなと。

──お話をうかがっていると、今のClariSの進化があるのは、ともに歩んできた、ファンの方たちの存在が大きいんですね。ファンの方もその言葉を聞いたら喜ばれるのではないでしょうか。

クララ:本当に家族のような存在で。活動できなかった期間も温かい言葉を掛けて下さる方が多くて。そういう方の力になれていることが私たちもすごく嬉しいですし、もっともっと、皆さんが楽しんでいただけるような音楽を届けていきたいなと思っていて。その気持ちも合わせて、このアルバムが完成したなと思っています。

カレン:うんうん。

──少し話がそれるんですけど、2017年のライブではじめて仮面を外されたときはドキドキしていました?

クララ&カレン:しました!

クララ:最初はみんなどんな反応をしてくれるんだろうってすごく緊張していました。でもすぐ皆さん受け入れてくださって。

カレン:お互いやっと会えたねっていう感覚で。ファンの方の中には、同じ仮面をつけてくださっている方がいて、私たちが仮面を外したときに、つけていた方も一緒に外してくれたんです(笑)。私はその方たちのおかげで緊張が和みました。

──すごく良いエピソード!(笑)お互い改めてはじめまして、というか。

カレン:そうなんですよ。やっと本当の姿で、近くで会えたねって思いましたし、ファンの方も同じように思ってくれたのかなって。

──ライブと言えば、アニメイトタイムズの『オダイバ!!超次元音楽祭』のインタビューで、angelaさんがClariSさんとキャラが被っているというお話をされていて(笑)。

クララ:見ました!(笑)私たちは長くやっているのですが、他の方とお話させていただく機会はあまり多くないんです。同じアニメソングを歌っている方に存在を知っていただけていることも、そういう場に名前を出させてもらったことも私たちは嬉しくて「ありがとうございます!」という感じでした(笑)。キャラが被るという面というお話もすごく面白くて。もしClariSがangelaさんだったら、angelaさんがClariSだったら、って想像するとクスっとしちゃいます。私たちもいつか「angelaです!」って言いたいです(笑)。

カレン:うんうん!(笑)

▼このご時世だからこその一体感! angelaが2年間の思いを開放する「オダイバ!!超次元音楽祭-ヨコハマからハッピーバレンタインフェス2022-supported by Coke ON」開催に向け、atsukoさん&KATSUさんにインタビュー
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1643948614

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