声優
『ハコクの剣』神谷浩史&上村祐翔インタビュー

『ハコクの剣』神谷浩史さん、上村祐翔さんが語るリーディングライブの魅力「Kiramune Presents READING LIVEは声優という枠にしばられない、役者の新しいスタンダード」

繋がりをずっと続けていられるのがリーライ

ーーこれまでのリーディングライブの中で、印象的な演目をお聞かせください。

神谷:『Be-Leave』(※1)は、僕が初めて自分が提案するだけでなく、プロットを出したものを構成して、関わった作品です。

厳密にいうと、『5コントローラーズ+1』(※2)の時に、「インタラクティブなことをやりたい」ということを言っていたので、それで僕が「ゲームというのはどうですか?」と提案しました。『パンプキンファームの宇宙人』(※3)も実は「ハロウィンだから、ハロウィンのお話をやろうよ」ということをその前年の『OTOGI狂詩曲』(※4)の時に提案していて、それを形にしていただので、その頃から自分が能動的に関わっていきました。そのぐらいから徐々に関わっていく中で、画期的に変わったのが『Be-Leave』だったんです。

『Be-Leave』ではいろいろな本を調べて、キャラクター設定や大まかなストーリー展開というものを文章にしたためて、それを脚本家さんに渡して形にしていただきました。そこで新しい提案があったり、脚本をより良いものにしていく作業に関わったりしていったので、『Be-Leave』は非常に印象に残っていますね。

『密室の中の亡霊 幻視探偵』(※5)は役者として、あの膨大なセリフ量が忘れられないです。それから、脚本・演出担当の伊藤マサミくんが以前からやりたがっていたありとあらゆるところに台本を仕込んでおいて、それをとっかえひっかえ読みながら、物語が進んでいくというような演出、そこも印象的でしたね。

僕は推理ものをやりたいとは一言も言っていないんですけど、なぜか僕が推理ものをやりたいというようなことを言っていたことになっていて、「神谷くんのために、これを作ったんだよ」とスーパーバイザーの水島精二さんは言っていますけど、「そんなこと言ってねーし!」(笑)。

リーディングライブ初公演の『鍵のかかった部屋』(※6)で推理ものは懲りているので、むしろやりたくないぐらいの気持ちだったんですけど、でも結果仕上がったら、相沢沙呼先生の書いてくださったあの2時間を超えるシナリオをよくやったなと思うと、『Be-Leave』と『密室の中の亡霊 幻視探偵』に関しては、非常に印象に残っていますね。


※1『Be-Leave』:2017年上演作品。神谷さんはシナリオ協力し、管理人役を演じた。
※2『5コントローラーズ+1』:2014年上演作品。神谷さんはHashi役を演じた。
※3『パンプキンファームの宇宙人』:2016年上演作品。神谷さんはゴウガイ役を演じた
※4『OTOGI狂詩曲』:2015年上演作品。神谷さんは浦島太郎役を演じた。
※5『密室の中の亡霊 幻視探偵』:2019年上演作品。神谷さんは暁玄十朗役、上村さんは田辺清役を演じた。
※6『鍵のかかった部屋』:2012年上演作品。神谷さんは榎本怪役を演じた。


ーー上村さんが参加した作品の中で、印象的な演目をお聞かせください。

上村:初参加させていただいたのが『密室の中の亡霊 幻視探偵』で、作品中ではキーとなる田辺清という役でした。セリフ数が多いわけではなかったんですが、大事な局面で出てくるキャラクターで、いつも一緒にいた三条虚霊という役を古川登志夫さんが演じられていたんです。なかなかご一緒できる方ではないので、こういう機会でリーディングライブのすごさを感じましたね。ここまで長い時間ご一緒できて、掛け合いができたというのは本当に貴重な経験でしたし、この経験をさせていただけるリーディングライブは素晴らしいと思いました。

その半年後、『OTOGI狂詩曲』の再演となる『OTOGI狂詩曲-RE:Read-』(※7)に出演しました。ここから再演というものが始まって、今度は『Be-Leave』の再演をすることになりました。

『OTOGI狂詩曲-RE:Read-』は、僕が所属するユニット「SparQlew」(※8)がメインとなって演目をやらせていただくという機会でした。『密室の中の亡霊 幻視探偵』の時は、まだそこまでたくさんセリフ数があったわけではなかったので、その時とはまた違った取り組み方で、しかも以前に先輩たちが演じられていた役を僕たちがやるという意味では当然プレッシャーがありました。

僕は神谷さんが演じられていた浦島太郎役を演じたんですけど、どんどん稽古を積み重ねていくと、現場入りした時にそのギャップに驚かされる部分があって、前日のリハーサルはものすごく時間がかかっちゃいまして、そのリハを終えた後の……まぁ厳密に言うと、ダメ出しがすごく多くて……(笑)。

神谷:ハッハッハ……(笑)。大変そうだったね。

上村:すごく大変で深夜までかかったんですけど、そこは乗り越えなければならない壁というか、絶対に通る道なんだろうなと思って臨みました。スタッフさん、特に水島精二さんにすごくお時間を取らせてしまったんですけど、ふり幅として「ここまでやったら、ちょっと違うんだな」という経験をできるタイミングはなかなかないと思うんですよ。それをきちんと言ってくださるというのも、リーライならではだと思います。

浦島太郎役を演じるにあたって、『OTOGI狂詩曲』で浦島太郎役を演じた神谷さんからいろいろなお話をうかがって、役について解釈のヒントをいただいて、その上で僕の中で消化してところもあったので、そういう繋がりをずっと続けていられるのがリーライなんだろうなと思いました。「これからもっともっとみなさんと一緒にお芝居を作り上げていきたいな」と思えたのが『OTOGI狂詩曲-RE:Read-』でした。


※7『OTOGI狂詩曲-RE:Read-』:2021年上演作品。神谷さんは天邪鬼役、上村さんは浦島太郎役を演じた。
※8「SparQlew」:Kiramuneに所属する上村祐翔、保住有哉、堀江瞬、吉永拓斗の4人組みユニット。


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