声優
2022年6月後半の総括(ファスティング)|青山吉能『みずいろPlace』#50

2022年6月後半の総括(ファスティング)|青山吉能『みずいろPlace』#50

皆さんこんにちは、元気ですか?

わたしは元気です。

よぴん酒たの青山吉能です。

最近、いつかのお休みに備えて近場の温泉旅館を眺めることにハマっています。

わたしがどこかの番組で、「この間温泉旅行行ってきたんですよ、一人で二泊三日。」と何気な〜く発言した途端、ざわめき。

一人で二泊三日てワントゥースリーやんぷぷぷかと思いきや、いや一人でってヤバヮラwみたいな意見が多くて、しまいには「異常独身女性」と呼ばれていて遺憾の意・か・んです。

声優のスケジュールは昔から、前日まで油断できず唐突にお仕事が入ったり、なくなったりします。

今回のわたしは後者で、突然ぽんと丸三日のおやすみができてしまいました。

これまた声優あるあるなんですが、スケジュールをみたら1日真っ白でも明日以降の台本の回収・チェック、オーディションの原作を調べたり読んだり、わたしの場合は空き時間にコラムを書いたりなどもあるので、常に仕事のスイッチというものは押され続けています。

今回の三日間のお休みは、それらすべての宿題がすべてクリーンになった、正真正銘の「お休み」でした。

こんなことはなかなか無く、一日中浴びるようにお酒を飲んでバカ寝をしても次の日もぐーたら出来て、そのまた次の日も体力回復に努められる・・・最高すぎる・・・。

とも考えたのですが。

もうぼちぼちアラサーですし、なにか身体のためになるような、健康的なことに時間を使えないかなあとも思っていました。

なにせ三日間もあるのですから、出来ることはいつもより限りがありません。

そこで発見したのが「ファスティング」でした。

イシキタカメカタカナアレルギーの皆さんのためにわかりやすく言うと、普段の食事・固形物を水とかドリンクで置き換える「美容・健康のための断食」です。

仕事柄、食べる時間も食べるものもなかなか一定にできない上に、好き嫌いが山のようにあり、いつの間にかとっても体内を構成するものがほぼジャンキーになってしまっていたわたしちゃん(26)。

朝マック、昼ラーメン(米付き)、深夜ピザ(Lサイズ)。ああ、胃が泣いています。

ここで一度、俗世にまみれた身体の中を綺麗に掃除してあげようかなあと、思い立ったが吉日。ファスティングに特化したホテル施設があると知り、即バスを調べチケットを取りホテルを予約して、爆速わくわく荷造りをして・・・。

そうそう。本当はファスティングを始めるにあたって、「準備期」という、ファスティングを行うまえのウォーミングアップのようなものを行なう期間が必要になります。急に何も食べないを始めちゃうと体がびっくりしますからね。

なので本当は、消化の良いお粥や具なしのお味噌汁などで胃を整えておくことがベストなのですが、なにせさっき決めたので前日までごちごちに固形物を頬張っていました。

あんまり良くないスタートですが、少しでも効果を出すぞと思い移動日の朝はお水だけ。さあ!2リットルのペットボトルこさえて、あれよあれよとおうちGo!

_1日目 水をがぶ飲み

これは途中、乗っていたバスが寄ったサービスエリアに咲いていた桜です。めっっっっっっちゃくちゃ食べ物押しのSAだったのでなにもかもを食べたくて食べたくて食べたくておかしくなりそうでした。

美味しそうなsomething固形物の焼ける匂いをおかずに、水がぶ飲み。えらいです。

それに普段何時間もバスに乗るということがないので、その体験だけでなんとか胸いっぱいになりました。(胸とお腹は今後もおおよそ連動します)

そんなこんなでホテルに到着。チェックインを済ませたらすぐに室内スリッパに履き替えます。そう、全館土足禁止なのです。

皆さん、ホテルで自分の部屋に入った時、履いてた靴ってどうしてますか?扉を開けたらすぐに脱ぐ人、気にせずベッドまで靴で歩いたり素足で歩いたりする人、様々かと思います。

わたしは基本素足でいたいしやや潔癖なところがあるので、絶対に外履きが触れたところを素足で歩きたくないのです。

なのでエントランスの時点で靴を脱げるというのはまるで家のようにリラックスできる空間が拡大したようでとっても快適でした。

そこから荷解きして、諸々ファスティングスケジュールやらの説明を受け部屋のアロマを選ばせられ(すごい)、ウェルカムティーを飲みながらお部屋からの眺めをゆっくり楽しみます。

はぁーーーー・・・。外に結界でも張られてるんか、室内は時間が止まっているかのような優雅さです。そこまで大きなホテルじゃないので、他の宿泊者の方とすれ違うことがほぼありません。一人で山奥に迷い込んじゃってたまたまたどりついたところに、人間たちに最上級のおもてなししていただいてる、森の妖精よぴんころ・・・そんな世界に入り込めます。

もうこの時点で優勝しているのですが、本題は夜のファスティングメニュー。良薬口に苦し、もうどんなものを口につめこまれるんだ・・・と人間に元戻り、戦々恐々レストランへ向かいます。

先約はひとりかふたりほど。皆さんわたしと一緒でおひとりファスティングのようで、黙々と食事を楽しんでおられました。

初日の夜は、「人参ジュースがコップ二杯分、自家製梅干し、玄米味噌の具無しお味噌汁、有機三年番茶」です。

もっとこう・・・コップいっぱいの水だけドーンおら飲めェ!な感じを予想していたので、とても丁寧でかつたっぷりと美味しそうなお献立に感動。

メインは人参ジュースで、こちらは有機栽培の人参とリンゴジュースを混ぜた特製ジュース。こ〜〜れが人参が得意でなさすぎるわたしですらスイスイ飲めるくらいの美味しさで・・・!!!よかった・・・!横に添えてある有機栽培レモンを絞って味変もできちゃいます。

そろそろお気づきかと思うのですがこちらのファスティングメニュー、こだわりがめっちゃくちゃ強めにあります!!!!!!もうここまでで有機栽培って何回書いたかわっかんねえです!

自家製梅干しも、玄米味噌の味噌汁も番茶もそれぞれミネラル補給やらなんやらなんか体にとってもすごいらしい。(ちゃんと説明して)

ゆっくりゆっくり、噛み締めながら全部食べ切ったころには、気づいたら30分くらい経っておりました。いつも着丼即5分完食のわいが・・・30分も・・・!

食事の後、もし寝るまでに空腹を感じたらこれを、と「黒糖入り生姜くず湯」の水筒を渡されました。徹底して固形物を取らないプログラムです。

そこからはもう明日の朝ジュースまでフリータイム。せっかく温泉地にきたのですから観光にでも行くか〜と靴を履いて坂を降りてゆきます。

有名な草津温泉湯畑です。

そしてちょっと北に歩いたところに白根神社という神社もあったのでおまいりもしました。急な石階段がずらっと立ち向かっています。階段好きですし、参道の途中には分岐がたくさんあるのでちょっとイバラを通ってみるのもとっても楽しい。

隣の公園で踏んでみた積雪が30cmくらいあって靴もズボンもびちゃびちゃにしたのは内緒な。

気がついたら2時間近くぷらぷらしていました。足元びちゃまる氏はそろそろ寒くなってきたのでホテルに帰ります。

ホテルにも温泉と露天風呂とサウナ(セルフロウリュ付き)があり、これがもう最っっっっっっっっ高でした。どうして最高という4文字でしか最高を表現できないのか怒りすら覚えるくらい、わたしにぴったりの泉質とサウナと水風呂と外気浴。

わたしが伺ったときはほぼ貸し切り状態だったので誰に気を使うこともなく、セルフロウリュし放題です。自分好みの温度・湿度で苦しく気持ちいい時間をたっぷり味わうことができました。水風呂の水深も100000点です。あまみ出まくり。

まだ雪が残る景色。なによりも空気が本当に綺麗で、少し高台にあるこのホテルからは草津の街がほぼ一望できます。

最強のととのいを感じながら、たったひとりの温泉をあとにして部屋に戻りました。

胸いっぱいがゆえに空腹感もそこまでなく、くず湯(めっっっちゃくちゃうまい)を少しいただいてぐう。

_2日目 よぴぴの目覚めは?

そして、二日目の朝。空腹で目が覚めるのかしらと思っていたけれどそんなこともなく、なんだったら楽しみにしてるまである朝のメニューをいただきます。

メニューは「人参ジュースがコップ二杯分(飲みかけ)、自家製梅干し、有機三年番茶」です。昨日の夜からお味噌汁がなくなったver.ですね。人参ジュースがたっぷりあるので不思議とひもじい気持ちにもなりませんでした。
ゆっくり時間をかけていただくことも重要っぽいです。

そして軽く朝風呂とサウナで朝の景色を楽しんだら、またお散歩タイムです。

どうやら湯畑の近くで湯もみと踊りショーという、もののけ姫大好きマンにはたまらないプログラムがやっているらしかったのですが、ちんたら歩いてたら時間に間に合いませんでした。こういうとこだよな。

仕方がないので湯畑の近くの足湯に入って暖をとり、すぐ近くに光泉寺というお寺があったのでまたゲキナガ階段を登っておまいり。

このあたりに来るとひとりのお客さんがまるでおらず、家族やお友達たちでわいわいしていて、またもや人間界に舞い降りた妖精気分を味わえて良いですね。

この日は気温がマイナス2度ほどで、いくら妖精と言えど寒すぎて一度ホテルに戻り、お昼のメニューは朝ごはんと同じものということで、お部屋でいただきました。ご飯を部屋かレストランか選べる点もグッドです。

暖を取り戻したら、再び草津観光へ出かけます。観光地ってだけで出かけたいところがたくさんあって、空腹を感じる間もなく時間が流れていって良いなあなんて思いながら向かったのは『草津熱帯圏』。

温泉に浸かるお猿たちに出迎えられながら、順路は巨大な熱帯大ドームにつながっていきます。夏でも冬でもドーム内は気温が変わらないみたいで、ほんのりとあったかく、見たことのない植物と動物たちをゆっくり見学しました。

なかには保護されたり繁殖のために日本にやってきたり、動物たちのさまざまな経緯を知ることができて、なんか分からんけど「俺が、守る・・・」と謎の正義感も生まれました。

途中途中、動物たちに餌をあげたり触れ合えたりするところもあったのですが、み、み〜〜んなカップルだの友達だので動画撮りあってて、ロンリーよぴぴはチキってできなかったので次伺う際は勇気を出してカピバラとわかり合いたいと思います。 

これは前を歩いていたカップルたちに餌やりされてニコニコなカピバラです。やめよう無銭がっつき。

そのあとは帰り道に見つけた『大滝乃湯』という日帰り温泉にも寄り道して、温度の違う湯船を巡る「合わせ湯」というものを堪能しました。30分くらい畳の間でロンリーごろごろしてホテルへ。わたしは来世で石油を大当てする大富豪なのでこの帰りだけTaxiを使いましたが、行きたかったところすべて徒歩圏内で楽ちんでした。

ピクミンブルームには本当に助けられましたね。

草津は食べ歩きが有名なスポットがたくさんありましたので、わたしはまんじゅうの代わりになにも食べられないという地獄をもぐもぐ味わうのかと絶望・・・する間も無く、「ちょっと歩いたところに咲きそうなつぼみがある!!!」と、さながら花咲かばあ。夢中で時を忘れました。ヨピクミンは、よくあるく。

そうして夜ご飯。寒い中花を咲かせたり動物の生命にあてられたりで胸いっぱいです。お味噌汁のあたたかさにただ感動しました。美味くず湯を完飲してぐう。

_3日目 コッツコメダ!!!

最終日です。最終日とて朝風呂からのサウナを満喫して朝のメニュー「人参ジュースがコップ一杯分、自家製梅干し、有機三年番茶」。

ちょっと慣れてきちゃってぺろっといきそうだったのですが、なんとかわたしのなかの100万年生きた洋風おばあを降臨させ、優雅にゆっくりいただきました。

お昼からは回復期にむけた補食、少しずつ固形物をとっていきます。

荷造りを終えエントランス近くの天井が高すぎるおしゃれ空間で雑誌とか読みながらわくわく固形物の時間を待ちます。

コ、コココ、コメダ!!!!!!!!米だ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!

あんまり辛くなかったジュース生活でしたが、さすがの米には勝てません。

メニューは「玄米のお粥・黒胡麻塩・美味しくなあれと魔法をかけた自家製梅干し(ガチ)・野菜の味噌汁・大根おろし・まめ・有機三年番茶」でした。まめだけ適当なのはそこだけ説明の写真を撮り忘れたからです。

久しぶりのお米やお野菜たちにうめうめと感動しながら、明日からどうやって生きていくんだと一抹の不安を覚えました。

そう、ファスティングで重要なのは「回復期」と呼ばれるこれからの時間です。吸収率の高いいま、せっかく体にいいものばかりの生活をしていたのに、帰ってすぐジャンキーに舞い戻ってはなんの意味もありません。

そのためこのようなお粥や重湯などから少しずつ少しずつ元通りの食生活に戻していくことが必要になるのですが、お味噌汁すら作り方も知らぬわたしにどうやってファーストフード以外の食生活をしろと・・・これが真の絶望の味。

チェックアウト時に帰り道にどうぞと、玄米のおにぎりをいただき、ホテルでの2泊3日ファスティング生活が終わりました。

数字としての結果は体重マイナス1.3kg。実はこのホテル、いつでも使えるフィットネスルームという部屋があって、ちょこちょこそこでストレッチとかヨガっぽいこととかもしていました。おかげで数字以上にどことなくシュッとした気がします。

そしてたっぷりの睡眠と娯楽と運動、温泉で整う規則の正しい生活をすることによって得た前向きパワフル志向。ひょっとしたらこれは誰にも気付かれない変化かもしれないけれど、わたしのなかで明確に変わったという事実だけあればそれでいいのです。

私に必要だったのは、たしかな栄養と、誰にも邪魔されない時間、だったのかもしれないと、玄米おにぎりを頬張りながらガタンゴトンと東京へ帰りました。帰りのバスの予約をすっかり忘れていて、ノリで電車にしてみた。へへ

さて、異常独身女性の旅行記、いかがでしたでしょうか?

今回わたしがお邪魔したホテルは草津にある「ホテルクアビオ」さんというところでしたが、もう本当にサービスが手厚くて、だれけど踏み込みすぎない絶妙さが本当に心地よかったです。

お名前を出してもいいものか迷いましたが、皆さんにも是非味わっていただきたく紹介させていただきました。わたしはまた近いうちに絶対行くぞと決めています。(もしわたしのような人にあってもそれは声優 青山吉能ではないので絶対に放っておいてください)

こういった、たまの非日常が、日常を強くしていくんだと思います。

わたし自身も皆さんにそういった体験をお届けできるように、日々にお仕事や、このコラムだってたくさんのドキドキを込めて丁寧に丁寧にこれからも邁進していきます。

は〜〜!はやく青山吉能の新曲を聴いていただきたいのです!か〜〜〜っ!

それではこの辺りで終わります。

さようなら。

青山吉能

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企画協力:81プロデュース
編集担当:川野優希

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