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細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』抑えておくべき3つの見所

金曜ロードショーで地上波放送! アマゾンプライムビデオで配信中! 細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』抑えておくべき3つの見所は!?

2022年9月23日(金)に放送される金曜ロードショーにて、『時をかける少女』『サマーウォーズ』などを手掛ける細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』(以下、竜そば)が放送されます!

本作は高知県のとある村に住んでいる主人公のすずが、全世界で50億人以上が登録しているインターネット仮想空間<U>の中で歌姫として活動していくお話。

細田監督の代名詞である、青空や自然と独自の視点で描かれるサイバー空間の描写が盛り込まれた作品となっています。

本稿では放送を記念して『竜そば』の3つの見どころをご紹介!

物語の主軸となる「歌」や細田監督が描きたかったテーマ「現代の美女と野獣」など放送前に知っておくとより『竜そば』が楽しめる!

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竜とそばかすの姫
高知の自然豊かな村に住む17歳の女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずはその死をきっかけに歌うことができなくなっていた。いつの間にか父との関係にも溝が生まれ現実の世界に心を閉ざすようになっていく。曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日偶然にも、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>に「ベル」というキャラクターで参加することになる。もうひとりの自分。もうひとつの現実。もう、世界はひとりひとつじゃない。<U>では自然と歌うことができたすず(ベル)は自ら作った歌を披露し続けていく内にあっという間に世界中の人気者になっていく。そんな驚きも束の間突如轟音とともにベルの前に現れたのは竜の姿をした謎の存在だった―。作品名竜とそばかすの姫放送形態劇場版アニメスケジュール2021年7月16日(金)キャストすず/ベル:中村佳穂竜:佐藤健しのぶくん(久武忍):成田凌カミシン(千頭慎次郎):染谷将太ルカちゃん(渡辺瑠果):玉城ティナヒロちゃん(別役弘香):幾田りらジャスティン:森川智之吉谷さん:森山良子喜多さん:清水ミチコ奥本さん:坂本冬美中井さん...

見どころ①:中村佳穂さん(すず/ベル役)が歌う楽曲

『竜そば』はディズニーのミュージカルアニメ『美女と野獣』から細田監督がインスピレーションを受けたとされ、「歌」を大事にした作品となっています。

主人公・すずと<U>の歌姫・ベルを演じるのはシンガーソングライターの中村佳穂さん。中村さんは大学生時代に音楽活動を開始し数多くのライブに出演、ジャンルに縛られない中村さんだけの音楽を作り続け、「天才」と称されるアーティストです。

実際に細田監督も中村さんのライブに訪れた事もあり、オーディションで披露された圧倒的な歌唱と表現力を生かした演技に驚きベル役として抜擢したようです。

そんな中村さんの歌声は『竜そば』でも遺憾無く発揮されています。主題歌である「U」、すずの真っ直ぐな気持ちが綴られた「はなればなれの君へ」など素敵な楽曲ばかり。

 
どれも中村さんの繊細な歌声や独特なリズム感が際立っています。中でも筆者のお気に入りはやはり「歌よ」という楽曲です。

高校生の女の子であるすずの率直な心境が表されている詩と、中村さんの声がマッチしていて劇場でも号泣してしまいました。壮大な<U>の世界の中で1人歌うベルの映像も印象的です。
 

また、中村さん本人が出演している弾き語りバージョンのMVも最高です。劇中でもそうですが、歌い出しの心細い不安があるような雰囲気から、サビへ向けて力強くなっていく所も注目です。

辛くて不安だけれども、曲名通り「歌よ導いてください……!」というすずの心情が曲全体で表現されていますよね!

 

見どころ②:細田監督が語る作品のテーマについて

アニメイトタイムズでは、本作に関する細田監督へのインタビューを2回にわたって行っています。

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『竜そば』やこれまでの作品に関する様々なお話を伺っておりファン必見の内容となっておりますが、その中でも監督が大事にされていたのが「現代の美女と、野獣とはなんだろう?」という本作のテーマに関するお話です。

『美女と野獣』というもはや古典になりつつあるアニメ作品をなぜ現代でモチーフとするのか。そういった見方をしてみるとより本作を楽しむことが出来るかもしれません!

現実世界で心を閉ざしてしまったすずが、もう一つの世界と「歌」を通してどのような人物になっていくのか。彼女の成長や変化に着目すると現代の“美女”の姿、というよりも数多くの問題が生じている現代社会での「人間としての美しさ」を考える切っ掛けになると私は思います。

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