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アニメ映画『四畳半タイムマシンブルース』浅沼晋太郎ら登壇イベント公式レポ

アニメ映画『四畳半タイムマシンブルース』9月17・18日(土・日)開催イベントの公式レポートが到着! 17日には浅沼晋太郎さん、中井和哉さん、18日には浅沼さんに加え、森見登美彦先生、夏目真悟監督らが登壇

2022年9月30日(金)より劇場にて3週間限定全国ロードショー、9月14日(水)よりディズニープラスにて独占配信中のアニメ映画『四畳半タイムマシンブルース』。

9月17日(土)に「京都国際マンガ・アニメフェア 2022」(通称:京まふ)で、本作のスペシャルステージが開催され、「私」役・浅沼晋太郎さんと樋口師匠役・中井和哉さんが登壇しました。

翌日9月18日(日)には、Tジョイ・京都にて、京都での本編初お披露目となる上映会を開催。上映会後、「私」役・浅沼さんに加え、森見登美彦先生(原作)、上田誠氏(原案・脚本)、夏目真悟監督、中村佑介氏(キャラクター原案)といったメインスタッフが勢ぞろいし、舞台挨拶が行われました。

このたび、両イベントの模様を記した公式レポートが到着しました!

『四畳半タイムマシンブルース』京まふスペシャルステージ公式レポート

9月17日(土)、西日本最大規模の漫画・アニメの総合見本市「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2022」の『四畳半タイムマシンブルース』京まふスペシャルステージに、「私」役の浅沼晋太郎さんと樋口師匠役の中井和哉さんが登場しました。

2人は京都らしく着物姿で登場。集まった観客から大きな拍手で迎えられ、イベントは始まりました。まずは、12年ぶりに「私」を演じることについて浅沼さんは「12年ぶりに演じることがすごく嬉しかった反面、不安でしたし、緊張しました」と心境を吐露。

さらに浅沼さんは「「私」自身がちょっと成長しているなと。「四畳半神話大系」の頃はもっとどうしようもなかった(笑)。今回は、割と「私」が引っ張っていて、意外とまともに見えたんです。でも、成長を感じると同時に少し寂しくなる部分もありましたね。僕は、成長しない、どうしようもないダメ大学生の「私」が好きだったので」と、「私」を演じている浅沼さんならではの目線で語っていました。

続いて、完成した作品を観た感想について中井さんは「めっちゃ面白かった」ときっぱり。「自分が出ている作品を観返すのは自分の演技について考えてしまい苦手なのですが、本作はとにかく面白くて夢中になれる作品でした」と絶賛すると、浅沼さんは「嬉しい」と心から喜んでいました。

また、TVアニメ「四畳半神話大系」から12年振りの「四畳半」シリーズの新作となった本作について浅沼さんは「今回は続編というよりは、ヨーロッパ企画の舞台「サマータイムマシン・ブルース」を「四畳半神話大系」のキャラクターたちが演じているイメージです。テレビシリーズをご覧の皆さんがご存知のあの関係が振り出しに戻っています。本作を観て「四畳半神話大系」を観返してもらえるとさらに楽しめます」とレクチャー。

さらに、本作でもナレーションを担当している浅沼さんは「今回はSFに対する解説や状況説明を含むので、「四畳半神話大系」より丁寧なナレーションになっています」と言い、「四畳半神話大系」では「有益な情報は特にないので、BGMのように右から左に流れていくナレーションでいいと言われていた」とナレーションにまつわる秘話を話し、「そのおかげで僕は舌が取れそうになりました(笑)」とオチをつけ、「人間に息継ぎって大事なんだなと実感しました」と、早口が特徴的なナレーションだからこその苦労を語っていました。

そして、樋口師匠について中井さんは「「四畳半」シリーズに仲間入りできたことが楽しかったです。僕は『夜は短し歩けよ乙女』から樋口師匠を演じさせてもらいましたが、その時はすごく悩みました。(それまで樋口師匠を演じていた)藤原啓治さんの凄さも十二分に知っていたので」と、樋口師匠を演じる上での苦悩を語ると、浅沼さんは「僕は中井さんが樋口師匠役を継いでくださって嬉しかったです」と感謝。中井さんは初めて樋口師匠を演じた際は「緊張でガチガチだった」からこそ、「今回、再び樋口師匠を演じることができて素直に嬉しかった」と心境を語りました。

アフレコについて浅沼さんは「12年前の自分を超えなきゃいけないとプレッシャーを感じていて、夏目(真悟)監督が求めるスピードよりも早口になっていたんです。でも、ゆっくりにしたら「四畳半」ファンにガッカリされるんじゃないかと思っていて」と不安を感じていたそう。すると中井さんは「声優さんだったらこれぐらいの早さで読めますよねという前例を作るのはやめてくれ」と懇願する場面も。

最後に、中井さんは「本当に面白い作品です。くすっと笑えて温かい気持ちになって、夏が過ぎ去ってしまう寂しさと、季節が少し進んだ清々しさを同時に味わえるような作品です」、浅沼さんは「悪魔的融合という言葉がキャッチフレーズに使われていますが、SFとラブコメディと群像劇、いろんな要素が融合されていて、幕の内弁当みたいな作品です。2022年の夏の思い出にしていただければ嬉しいです」と作品について話し、イベントは大盛況で幕を閉じました。

イベント概要

■日時 9月17日(土)16:00~16:40
■場所 京都市勧業館「みやこめっせ」(〒606-8343 京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9−1)
■登壇 浅沼晋太郎(「私」役)、中井和哉(樋口師匠役)

劇場版『四畳半タイムマシンブルース』特別上映会in京都公式レポート

劇場版の公開に先駆けて、9月18日(日)に T・ジョイ京都で劇場版『四畳半タイムマシンブルース』特別上映会 in 京都が開催され、主人公・「私」役の浅沼晋太郎さん、原作者の森見登美彦さん、原案・脚本を務めた上田誠さん、夏目真悟監督、そしてキャラクター原案を務めた中村佑介さんが登壇しました。

5人が登場すると満員の観客席から大きな拍手に迎えられ、「作品の舞台となっている京都でこの面子でここに立つことができて、僕もファンのような心境で打ち震えています」(浅沼さん)、「この面子で話すこともなかなかないので、どんな話が聞けるのか僕自身も楽しみです」(夏目監督)とそれぞれ挨拶し、舞台挨拶は始まりました。

まずは、本作が生まれた経緯について森見さんは「上田さんには僕の作品を度々脚本化してもらっているので、たまには僕が上田さんの舞台を小説化することに挑んでみたいと。「四畳半神話大系」のキャラクターを使ってというのが始まりでした」と説明。一方、その話を受けた上田さんは「最初は喜びすぎたら森見さんのプレッシャーになるんじゃないかと思って、そーっとしたリアクションをした気がします(笑)」と森見さんからの提案に大喜びだったそうです。

そんな小説がアニメ化することになり、監督のオファーを受けた夏目監督は「率直に嬉しかったです。テレビアニメ「四畳半神話大系」に演出として参加させていただいたのですが、やっていて楽しい作品だったので、終わったのが寂しかった。だから、監督のオファーを受けて、あの楽しさをもう1度経験できると思って嬉しかったです」と語っていました。

そして、テレビアニメ「四畳半神話大系」から12年ぶりのキャラクター原案続投について中村さんは「浅沼さんとは12年の間、時々近況をお話していましたが、こうしてまた作品で出会えて、自分が描いたキャラクターに浅沼さんが声をあててくれてすごく嬉しかったです」と喜びを語ると、皆が喜びを語ってきたことを受けて浅沼さんは「この流れだと僕が苦労話をしなきゃいけない感じですか?」と笑わせました。

また、浅沼さん演じる「私」のキャラクターの変化について森見さんは「「四畳半神話大系」の世界はもう再現できないし、自分が大学院生だった頃に書いたようには書けない。そもそも「四畳半神話大系」の続編をやるというよりは、ヨーロッパ企画の舞台「サマータイムマシン・ブルース」を小説にするチャレンジだったので、無理に「四畳半」に寄せるのはやめようと思っていました。それでキャラクターが成長したように見えるんじゃないかと。今回は、キャラクター達が外で動いて話を進めるようになっています」と説明。

それを受けて浅沼さんは「僕にとって特別に思い入れのあるキャラクターだったので、成長していてほしくない部分があって。愚かで、どこまでも不毛でいてほしいという歪んだ愛情があったんです(笑)。本作では「私」がどこか頼もしく見えてしまって、『これって成長しすぎじゃないですか?』と、夏目監督とディスカッションさせていただいて。そこからは、変化や成長に対する恐怖がなくなって、録り直しもして丁寧に作っていただいて、納得のいく作品になりました」と思いを熱弁。すると監督が「浅沼さんが「私」みたいですね(笑)」と言うと、浅沼さんは「上田さんから「私」みたいにめんどくさいって言われました(笑)」と返していました。

最後に、「完成した作品を観た時にキャラクター原案として関わるアニメとして全く不満がなくて。全部完璧にパズルが揃った感覚になった作品です」(中村さん)、「作っていて手ごたえのある作品でした。原作の持つ空気感を上手く表現できたと感じています。夏の終わりにぴったりだと思います」(夏目監督)、「すごく京都が良く見える作品だと感じています。自分の住んでいるところってこんな感じだったっけ!? と錯覚するぐらい素敵な京都が描かれています。ぜひ、その目で京都を歩いてみてください」(上田さん)、「僕も上田さんも京都で大学時代を過ごしていて、同じような土壌から妄想して別々に生まれてきた作品が20年ぐらいの時を経て合体したというのが面白いことだと感じています。僕はもう10回ぐらい観ていますが、まだ全然飽きない。皆さんも何度も観てください」(森見さん)、「3週間限定という、青春時代の夏のような短さの劇場公開なので、好機が過ぎ去らないうちに観てもらえたらうれしいです」(浅沼さん)とそれぞれ挨拶。会場からの大きな拍手で舞台挨拶は終了しました。

イベント概要

■日時 9月18日(日)19:05~19:40(17:15 の回上映後舞台挨拶)
■場所 T・ジョイ京都(京都府京都市南区西九条鳥居口町1Sakura館5階 イオンモール)
■登壇 浅沼晋太郎(「私」役)、森見登美彦(原作)、上田誠(原案・脚本)、夏目真悟(監督)、中村佑介(キャラクター原案)

「舞台 サマータイムマシン・ブルース in CINEMA」上映

『四畳半タイムマシンブルース』の原案となった上田誠 作・演出の舞台「サマータイムマシン・ブルース」が「舞台 サマータイムマシン・ブルース in CINEMA」として映画館で上映されることが決定しました。

■日時 10月13日(木)19:00 の回
■場所 新宿バルト9、梅田ブルク7
■チケット 1,900 円 10月6日(木)0:00(5日24:00)~各劇場サイトにて販売
■公式サイト https://www.asmik-ace.co.jp/news/20220830-7799

劇場公開記念入場者プレゼント情報

9月30日(金)の劇場公開を記念して、数量限定で入場者プレゼントを実施します。2週連続で配布されるのは、原作の森見登美彦氏が書下ろした短編小説。

1週目(9月30日(金)~10月6日(木))は、樋口師匠が弟子をとって行っている“修行”のお話「ふしぎな石のはなし」、2週目(10月7日(金)~10月13日(木))は、劇中で明石さんが監督する映画「幕末軟弱者列伝」の完成を記念した座談会!?「ポンコツ映画宣言」です。

※数量限定でなくなり次第終了となります。

アニメ映画『四畳半タイムマシンブルース』作品情報

 

ストーリー

8月12日、灼熱の京都、左京区。

「下鴨幽水荘」唯一のエアコンが動かなくなった。悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。

「私」が、映画サークル「みそぎ」のクールビューティー明石さんと対策を協議していると、モッサリした風貌の見知らぬ男子学生・田村が現れた。彼は 25 年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。

このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいいじゃないか!

しかし、小津たちが勝手気ままに昨日を改変、過去を書き換えていく。世界消滅の危機を予感した「私」は、慌てて止めに入るが、時すでに遅し!

果たして、無事リモコンは、日常は、取り戻せるのか!? そして、「私」と明石さんの恋の行方は――?

「昨日」と「今日」の、世にも迂闊なタイムマシンの無駄遣いが始まる!

 

劇場版情報

公開表記:9月30日(金)より3週間限定全国ロードショー
配給:KADOKAWA、アスミック・エース

コピーライト:(C)2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会

 

ディズニープラス配信情報

「四畳半タイムマシンブルース」9月14日(水)より独占先行配信(配信限定エピソード含む全6話順次配信)

※1話(9/14)、2話(9/21)、3話(9/28)、4話(10/5)、5・6話(10/12)

 

スタッフ

原作:森見登美彦・著、上田誠・原案『四畳半タイムマシンブルース』(角川文庫/KADOKAWA 刊)
監督:夏目真悟
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
キャラクター原案:中村佑介
音楽:大島ミチル
主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION「出町柳パラレルユニバース」(Ki/oon Music)
アニメーション制作:サイエンス SARU
製作:「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会

 

キャスト

浅沼晋太郎
坂本真綾
吉野裕行
中井和哉
諏訪部順一
甲斐田裕子
佐藤せつじ
本多力(ヨーロッパ企画)

 
公式サイト:https://yojohan-timemachine.asmik-ace.co.jp
公式Twitter:@4andahalf_tmb

(C)2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会
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