『機動戦士ガンダム 水星の魔女』から感じる「某学園百合アニメ」要素とは一体何なのか? 古のオタクたちがざわついている理由を解説
2022年10月より放送中のTVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。7月にPROLOGUEが公開されましたが、本編とのギャップがあり第1話から大きな話題になっています。
中でも注目度が高い理由は、『少女革命ウテナ』の要素が感じられること。SNSでも「ウテナっぽい」、「決闘ってウテナを思い出す」というコメントが多数投稿されました。
本記事では、『水星の魔女』の学園ルールをおさらいしながら、どこに『少女革命ウテナ』の要素があるのかを解説します! これを読めば小さなネタの楽しさを発見できるはずです!
※本稿ではファンの盛り上がりを元に個人的見解も多く含まれています。あくまでも『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に『少女革命ウテナ』のような要素が含まれているのでは? という話題の元に記事を構成しているため、両作には直接的な関わりはありません。ご了承ください。
目次
- 『少女革命ウテナ』とは?
- ①学園内で行われる決闘
- ②花嫁に暴力を振るう男性キャラ
- ③温室にいる花嫁
- ④「チュチュ」という存在
- ⑤影の少女たち
- ますます発展していく『水星の魔女』から目が離せない!
- 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』作品情報
『少女革命ウテナ』とは?
1997年に放送された幾原邦彦監督によるオリジナルアニメ作品です。20周年には、展示会が行われたり、グッズが販売されるなど25周年を迎えた今でも人気が高く、名前だけでも知っている方は多いでしょう。
物語の舞台は私立鳳学園。この学園内では「世界を革命する力」を与える薔薇の花嫁・姫宮アンシーを賭けて、薔薇の指輪を持つ生徒会役員(デュエリスト)が決闘を行います。
主人公・天上ウテナは、幼い頃に自分を助けてくれた王子様に憧れ、自らも王子様になりたいと思っている少女。憧れの王子様にもらった薔薇の指輪をきっかけに、ウテナも決闘に巻き込まれる物語です。
①学園内で行われる決闘
『水星の魔女』には、お金、権利、謝罪など個人のプライドや大切なものを賭けて戦う決闘制度が存在します。決闘委員会委員長のシャディク・ゼネリの合図でモビルスーツで一対一で戦い、ブレードアンテナを折れば勝利が決定。勝者は学校一のパイロット・フォルダーとなり、学園理事長の娘のミオリネ・レンブランと婚約できます。
『少女革命ウテナ』では、決闘場があり「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を持つ学生が一対一で決闘。胸ポケットの薔薇を先に散らした方が勝者で、「薔薇の花嫁」アンシーと結婚できる権利がもらえます。
両者の「決闘」「勝利方法」「勝てば何かを得る」といった要素は非常に酷似しています。
②花嫁に暴力を振るう男性キャラ
スレッタが決闘で勝つ前はフォルダーだったグエル・ジェターク。彼は、荒々しい気性で花嫁・ミオリネに手をあげることも。
『少女革命ウテナ』にも似たポジションのキャラクターが、西園寺莢一(さいおんじきょういち)。彼はアンシーへの好意があるものの、思い通りにならないとすぐ暴力を振るってしまいます。
また、花嫁の尊厳を守るべく、横暴な男性キャラに立ち向かい決闘に挑む主人公の姿も重なると話題になりました。
◆◆第3話「グエルのプライド」◆◆
— 機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) October 16, 2022
ご視聴ありがとうございました!
今週のエンドカードは、
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③温室にいる花嫁
ミオリネといえば温室でお花を育てており、特に大切に栽培しているのが地球のトマト。スレッタとアムロがトマトを頬張っている画像の進化に、SNSで大盛り上がりしました。
同じく花嫁のアンシーも温室で薔薇を育てるのが趣味です。ひとり静かに花を愛でているのが印象的な方も多いと思います。
④「チュチュ」という存在
地球寮のチュアチュリー・パンランチの愛称はチュチュ。ピンク色の髪で大きなお団子2つが特徴のパイロット科1年です。第4話では、喧嘩を納めるために殴った強めのグーパンチが大きな話題となったのが記憶に新しいことでしょう。
『少女革命ウテナ』にも同じ名前のキャラクターがいます。こちらのチュチュは、アンシーが飼っている紫色の小猿のような生物です。食いしん坊で「チュッ」と鳴きます。
◆◆新キャラクター解禁②◆◆
— 機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) September 4, 2022
【チュアチュリー・パンランチ】の設定画を初公開いたします!
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⑤影の少女たち
スレッタとグエルが2度目に戦った第3話に登場していた2人の少女。グエルが優勢になるようスコールを仕組んだ子たちです。対面で話しながら観戦し、グエルの影となって働いていました。
実は、『少女革命ウテナ』にも決闘前の学校内の状況を話す影絵少女がいます。「カシラ、カシラ、ご存じかしら?」という話し方が特徴的で、シルエットのみで登場。声は高めで、知っている方なら、近い要素を感じたのではないでしょうか。
ますます発展していく『水星の魔女』から目が離せない!
『水星の魔女』と『少女革命ウテナ』学園百合アニメの要素をご紹介しました。今ではストーリーが進み、キャラクターの関係性が『花より男子』のようだとSNSで投稿されています。
性格や人生背景は違えど、随所に学園系の王道ストーリーの面白さが盛り込まれている『水星の魔女』。御三家のパワーバランスやスレッタの母・プロスペラの野望も気になりますね。
今後、学生と大人たちの社会がどのように絡んで話が進むのか、『水星の魔女』から目が離せません!
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』作品情報
ストーリー
その魔女は、ガンダムを駆る。
A.S.(アド・ステラ)122――数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。名は、スレッタ・マーキュリー。無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
放送情報
2022年10月2日より毎週日曜午後5時~MBS/TBS系全国28局ネットにて放送
スタッフ
企画・制作:サンライズ
原作:矢立 肇/富野由悠季
監督:小林 寛
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ
メインキャラクターデザイン:田頭真理恵
キャラクターデザイン:戸井田珠里/高谷浩利
メカニカルデザイン:JNTHED/海老川兼武/稲田 航/形部一平/寺岡賢司/柳瀬敬之
音楽:大間々 昂 ほか
キャスト
スレッタ・マーキュリー:市ノ瀬加那
ミオリネ・レンブラン:Lynn
グエル・ジェターク:阿座上洋平
エラン・ケレス:花江夏樹
シャディク・ゼネリ:古川 慎
ニカ・ナナウラ:宮本侑芽
チュアチュリー・パンランチ:富田美憂 他
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