マンガ・ラノベ
中国や韓国のBL&ブロマンスのオススメ人気作品をご紹介

中国、韓国のBL&ブロマンスの人気が止まらない! 『天官賜福』『山河令』『ENNEAD』『夜画帳』など美しく濃厚で重厚な神作品多数── 日本語で楽しめるオススメの作品をご紹介

『天官賜福』『魔道祖師』『ENNEAD』をはじめ、中国、韓国のBL&ブロマンス作品の勢いはとどまるところを知らず、日本でも多くのファンを獲得しています。

本国で話題沸騰の人気アニメやドラマが次々と日本に上陸するなか、小説や漫画の日本語翻訳版にも注目が集まり、ますます盛り上がりを見せています。

本記事では、「日本語で楽しめる」中国、韓国のBL作品と、BL作品を原作としたブロマンスドラマやアニメなどのオススメ作品をご紹介。時代物を中心とした、美しく濃厚で重厚なラインナップとなっています。激しい執着愛など、日本のファンの心も鷲掴みにしてしまうその魅力をのぞいてみましょう。

 

目次

小説

『天官賜福』

 

作品紹介&おすすめポイント

墨香銅臭先生の3作目となる中国BLファンタジー小説。日本語版小説は2022年7月に第1巻が発売、2023年2月15日頃に2巻の発売が決定しています。漫画・アニメなどのメディアミックスが展開され、多くのファンを虜にする大人気作。

架空の古代中国を舞台とした美しい世界観の中で、主人公・謝憐(シエ・リェン)を巡る八百年にわたる物語が描かれます。

仙楽国の太子・謝憐は、十七歳の若さで飛昇し天界の武神となるも二度も天界を追放され、八百年後に三度目の飛昇を果たし天界に復帰。けれど謝憐の信徒は一人も残っておらず、地道に信徒を獲得しようと下界でガラクタ集めに励みます。

鬼王・花城(ホワ・チョン)の謝憐への想いが尊く、彼自身に魅了される読者も多いでしょう。神官としての任務で北の地にやってきた謝憐は、銀の蝶とともに現れた花城と出会います。花城とは知らない謝憐は、警戒しつつも彼に手を預け死体吊るしの森を共に歩いていきます。

その後、謝憐は三郎(サンラン)と名乗る美しい少年に出会い、共に過ごすように。謝憐は慕ってくれる彼と仲を深めていきます。三郎がどんな想いを抱えて側にいるのか、彼の言葉や行動からその深すぎる想いを感じることができます。ぜひじっくりと読んでみてください。

謝憐の過去にいったい何があったのか、そして謎に包まれる花城からも目が離せません。謝憐と花城の尊い愛を最後まで見届けたいですね。

 

著者:墨香銅臭
装画:日出的小太陽
訳者:鄭穎馨
レーベル:ダリアシリーズユニ
発行:フロンティアワークス
※台湾版(繁体字)より翻訳

小説『天官賜福』公式サイト

★アニメは3ページ目でご紹介

 

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架空の古代中国を舞台としたファンタジーBL小説『天官賜福』。アニメ、漫画などのメディアミックスが展開しており、日本でも2021年7月にアニメが上陸し大反響を呼びました。2022年7月に小説の日本語翻訳版の第1巻が発売され、さらに第2巻が2023年2月15日(水)頃に発売決定するなどますます注目が集まっています。『人渣反派自救系統』『魔道祖師』に続き、墨香銅臭先生の3作目となる本作は、2017年6月より中国のWeb小説サイト晋江文学城にて連載。主人公・謝憐(シエ・リェン)を巡る八百年にわたる物語が描かれ、アジアを中心に絶大な人気を誇っています。本記事では、そんな『天官賜福』の魅力をご紹介。本作が気になっている人にオススメの楽しみ方などもお届けします。小説、アニメ、漫画、それぞれが魅力に溢れていますので、ぜひ、その耽美な世界観に浸ってみてください。 『天官賜福』とは?  世界観舞台は架空の古代中国。天界、人界(下界)、鬼界という三つの領域を擁する世界で、壮大な物語が繰り広げられます。天界には上天庭と中天庭があり、大小さまざまな神々が住んでいます。人界は人間が、鬼界は死者が住む世界。厳しい修練を乗り越えた者や才能ある者が飛昇し、神官と呼ばれ...

 

『魔道祖師』

 

作品紹介&おすすめポイント

中国のWeb小説サイト晋江文学城にて連載され、社会現象にもなった墨香銅臭先生による大ヒットBLファンタジー小説。アニメ、実写ドラマ、ラジオドラマ、漫画などのメディアミックスが展開され、アジアを中心に全世界でファンの心を捉えています。

本作は、自由奔放で快活な魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と品行方正で寡黙な藍忘機(ラン・ワンジー)、二人が激動の運命のなかで愛と絆を深めていく物語。かつて魔道に堕ちたと人々から恐れられた魏無羨は、信念を貫き通しすべてを失い非業の死を遂げます。

それから13年後。別人の体に召喚され現世に蘇った魏無羨は、正体を隠し過去と決別しようとするも、宿命の相手・藍忘機と再会を果たします。前世では衝突ばかりであったのになぜか藍忘機はそばを離れようとしません。運命は二人を巡りあわせ、再び物語が動き始めます。

日本語版小説は全4巻+番外編収録の4巻小冊子(番外編は4巻収録の4つと小冊子収録の4つの計8つ)。大ボリュームで美しく壮大なストーリーが繰り広げられます。翻訳が素晴らしく、海外の小説とは思えない読みやすさで内容も理解しやすいです。

魏無羨と藍忘機はすんなりと結ばれるわけではなく、壮絶な運命のなかで一時は衝突もありすれ違いもあり切なく悲しい場面もあります。

けれど二人の信念はずっと変わらず、また、藍忘機の想いは何年経っても、何が起きても揺らぐことはなく、そして長い時間を経て二人の関係性が少しづつ色めいていきます。

「魔道祖師しんどい」と言われていますが、小説では現世を軸に少しづつ過去の回想が入る構成となっているため、しんどい過去の合間に現世の二人にたっぷりと癒されるはず。極上の萌えポイントが随所にあり、ずっとしんどいわけではないのでご安心ください。魏無羨と藍忘機、二人の想いが溢れる瞬間は盛大に悶えることと思います。

 

 

著者:墨香銅臭
装画:千二百
訳者:鄭穎馨
レーベル:ダリアシリーズユニ
発行:フロンティアワークス
※台湾版(繁体字)より翻訳

小説『魔道祖師』公式サイト

★実写ドラマ『陳情令』、アニメ、ラジオドラマは次ページ以降でご紹介

 

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『鎮魂 Guardian』

 

作品紹介&おすすめポイント

『天涯客』などでも知られる人気作家Priest先生の中国BL小説。再生回数36億回超の大注目同名ドラマの原作で、すばる舎より邦訳版小説第1巻が2022年8月に発売。数万年の時をかける二人の深い愛の物語が描かれます。

物語の舞台は大都市龍城(ロンチェン)。人間ではない存在が引き起こした特殊事件を扱う特別調査所の所長・趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は、龍城大学で起きた事件の捜査中、大学教授・沈巍(シェン・ウェイ)に出会います。

二人は初対面なのに、なぜかそんな気がしない……陶磁器のように美しい沈巍に一目惚れし、胸の高鳴りを感じていた趙雲瀾は猛アタックしますが、沈巍は距離を置きます。けれど趙雲瀾が危険な時や体調不良で倒れそうになるたび、いつも沈巍の姿があったのです。

そっけない態度をとるのに趙雲瀾に深い視線を送る沈巍。謎に包まれる沈巍の正体が気になるところです。前世からの輪廻を超え、趙雲瀾と沈巍の二人が辿る運命とは──。

趙雲瀾は鎮魂令の所有者、すなわち「鎮魂令主」。(鎮魂令とは世の中の鬼や神々を管理し、神界、冥界、人間界のいわゆる三界の調和を取り持つもの。)そして、人であろうと神であろうと罪を犯した魂魄を斬魂刀で斬り、あらゆる者がひれ伏すという「斬魂使」の存在。二人の関係に注目です。

出会ってからの年月の規模は桁違い! 美人攻め×男前受けというのも萌えポイントです。小説でしか味わえない沈巍×趙雲瀾の長い年月を越えた愛をご堪能ください。

 
著者:Priest
訳:許 源源
監訳:内藤佳織
カバーイラスト:柳 ゆと
(台湾リリース版を翻訳)

『鎮魂』公式サイト(プレアデスプレス)
『鎮魂』公式サイト(すばる舎)

★実写ドラマは次ページでご紹介

 

『人渣反派自救系統』

作品紹介&おすすめポイント

 

本作は『魔道祖師』『天官賜福』の著者・墨香銅臭先生のデビュー作品で、中国のWeb小説サイト晋江文学城にて2014年9月より連載されたBLファンタジー小説。通称は『渣反(さはん)』など。『穿書自救指南』のタイトルでアニメ化もしている人気作品です。

プレアデスプレスより邦訳版小説が2023年に配信連載決定との嬉しい発表がされているのでここでご紹介します。

本作は、Web小説の悪役師尊・沈清秋に転生してしまった主人公・沈垣が、闇落ちした弟子・洛冰河に拷問を受けるという悲惨な結末を回避していく物語。

沈垣は愛読していたWeb小説『狂傲仙魔途』の結末に不満を抱き、臨終直前に罵倒。「YOU CAN YOU UP, NO CAN NO BB.」というシステム音声が流れるなか『狂傲仙魔途』の世界に転生してしまいます。

沈垣が転生した悪役師尊の沈清秋は外見良しで修為も高いが人格はクズ。物語の主人公である弟子の洛冰河の才能を妬み虐げていました。ゆえに、のちに闇堕ちする洛冰河によって拷問を受けるという結末を迎えることになります。

そんな結末を絶対に回避したい沈清秋(中身は沈垣)ですが、謎のシステムに悪戦苦闘。

たとえば沈清秋がそのキャラらしからぬことをした場合、システムからOOC(Out of characterの略)警告されます。つまり、キャラ崩壊になるような行動をとってはいけないということ。クズ悪役キャラの沈清秋が弟子の洛冰河に救いの手を差しのべるなどあり得ないのです。

行動に制限があるなか破滅エンドを回避していくうちに、洛冰河に慕われるようになり、そもそものヒロインたちを置き去りにして「弟子・洛冰河 × 師尊・沈清秋」の恋愛フラグが立ってしまいます。

『魔道祖師』や『天官賜福』とは少し趣が異なり、シリアスな中にもコミカル要素もやや強めの愛憎ストーリーとなっている本作。日本語で読めるのが楽しみですね。

 

漫画

『夜画帳』

 

作品紹介&おすすめポイント

 

レジンコミックスで連載開始と同時に世界ランキング1位となったByeonduck先生による韓国の時代物BL漫画。高い画力や魅力的なキャラクター、巧みなストーリー展開から目が離せない作品で、並々ならぬ執着愛が描かれます。

元・春画師のペク・ナミンは、上位階級の大監ユン家の長男であるユン・スンホに誘拐され「私のための春画を描け」と迫られます。

男色家として有名な彼の情事を見せられ、それを描くように命じられますが、ナミンはある理由により春画はもう描かないと決めていました。

しかし、権力者であるスンホに逆らうことはできず、ナミンは葛藤しながらも筆を取り、やがてスンホの関心はナミン自身に向けられていきます。

身寄りがなく妓生に育てられ、実はお師匠さんであるチョン・イノンを恋い慕っているナミン。そんなナミンに執拗に迫るスンホですが、単なる興味から徐々に気持ちが変化。彼の嫉妬や苦悩にも注目です。

人を簡単に斬るような冷徹極まりないスンホが自身の気持ちを自覚していく過程、そして愛を知ったスンホの言葉や行動にきっと心打たれてしまうでしょう。そこには美しい純愛があります。

2023年3月22日(水)頃発売のコミックス第4巻アニメイト限定セットは、ミニドラマCD付きですのでお見逃しなく! コミックスより厳選した名シーンをダイジェストで収録しています。(1話、2話、3話、8話、9話、15話、16話よりシーンを抜粋)

〈キャスト〉
ナミン:斉藤壮馬
スンホ:興津和幸
チファ:阿座上洋平

ダリアコミックスユニ
著者:Byeonduck
判型・仕様:B6判

 

 

MV『夜画帳』OST─「夜花(Night Flower)」

 

 

『夜画帳』公式サイト
Byeonduck先生のTwitter

 

『ENNEAD』(エネアド)

 

作品紹介&おすすめポイント

 

MOJITO先生によるエジプト神話BL漫画。韓国で絶大な人気を誇り、日本でも話題沸騰の本作。美しきセト神をめぐる執着愛が丹念に描かれます。

物語の舞台は古代エジプト、数多の神々が存在する世界。兄である前王オシリスを殺害し最高神として王座に君臨した、戦争と砂漠の神セト。彼の暴政によりエジプトは血に染まります。そんなセトの前に姿を現すオシリスの息子ホルス。

ホルスは、自分が正当な王の後継者だと主張。数百年のあいだ悪事を働いたセトは、エネアド法廷への出頭を命じられます。法廷で、一番強い者が王になるとセトが王位の正当性を主張したため、セトとホルスはエジプトの王座をめぐり三本勝負をすることに。

「エネアド」と呼ばれる九柱の神々のうち、生命の神オシリス、魔法の神イシス、戦争と砂漠の神セト、調和の神ネフティスの4兄妹を中心とした愛憎劇が繰り広げられるなか、第2シーズンではさらなる執着愛が描かれます。

叔父様であり弟であり父であるセト。強く、そして美しすぎる彼は見る者、関わる者を魅了してしまいます。兄・オシリスの執着により悲しみと呪いを抱えるセトから目が離せません。

ホルスとの戦いを経て、半神に身を堕としたセトは自身の罪と向き合います。注目の第2シーズン日本語版の公式PVも公開されていますのでお見逃しなく!

本作はエジプト神話に忠実な部分も多いので、その世界観もたっぷりご堪能ください。

 

『ENNEAD』第2シーズン公式PV

 

 

『ENNEAD』公式サイト
MOJITO先生のTwitter

 

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