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『ルパン三世VSキャッツ・アイ』栗田貫一×戸田恵子 インタビュー

モンキー・パンチ先生が熱望した夢の怪盗タッグ実現! Amazon Original アニメ『ルパン三世VSキャッツ・アイ』ルパン三世役・栗田貫一さん&来生 瞳役・戸田恵子さんインタビュー

戸田さんは『ルパン三世』のTVスペシャルで2度ゲストヒロイン役を担当。栗田さんと共演した時の裏話とは?

――お互いの作品をご覧になられたことはありますか?

栗田:もちろん拝見したことは何度もありますが、『キャッツ・アイ』は女性が主人公ということもあって、女性向けの作品という印象があったので、どちらかといえば『アンパンマン』のほうが多かったかも。

(全員爆笑)

栗田:『キャッツ・アイ』が放送されていた当時はまだルパンを演じていなかったので、同じ怪盗として意識して見ていませんでした。今回コラボをするにあたって、キャッツがどんな盗み方をしていたのかなど探したり、調べたりしました。『キャッツ・アイ』は絵のタッチがリアルだったので絵でも現実味が感じられるんですよね。

戸田:私はもちろん『ルパン三世』はよく見ていましたし、出演したこともあります。

栗田:2回出演されていましたよね?

戸田:そうですね(1991年TVスペシャル『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』と、栗田さんがルパンを演じた1999年のTVスペシャル『ルパン三世 愛のダ・カーポ〜FUJIKO'S Unlucky Days〜』で共にゲストヒロイン役)。

栗田:戸田さんと共演させていただいた時、僕はまだ右も左もわからない状態で、ごあいさつした記憶もなくて。

戸田:ちゃんとごあいさつはしていただきましたよ(笑)。『ルパン三世』というビッグタイトルに出演させていただくことはとても嬉しいことでワクワクしました。栗田さんがルパン役を演じ始めた頃であり、ルパンファミリーのレジェンドの皆さんも勢ぞろいだったので、最高の思い出として残っています。

今回出演させていただいて改めて思ったのは、ルパンにもすごく色気があるんだなと。私たち来生三姉妹はお色気風みたいによく言われますが、色気があるのは長女の泪姉さんだけで(笑)。瞳と愛は昔風にいえば「おきゃん(おてんば)」なのに対して、『ルパン三世』のキャラはみんな大人で、ルパンも色気があってカッコいいし、「何で私(瞳)じゃなくて、愛ちゃんとの絡みが多かったのかな?」とうらやましさもありました(笑)。

ルパンとキャッツアイはライバル関係!? 喫茶店でのシーンなどファンサービス満載?

――劇場版『シティーハンター』で三姉妹が登場した時よりも前の時代感だったので、多少若めに意識して演じられたのでしょうか?

栗田:僕は特別若く演じた感じはありません。

戸田:私も若く演じようとしたら、みんなからとがめられそうで(笑)。無理のない程度にやろうかなと。愛ちゃん役の(坂本)千夏ちゃんは「かなり苦しんでやりました」と言っていましたが、「多少デフォルメできるキャラだと思うから全然大丈夫だよ」と話したことを覚えています。

――今回の収録ではある程度、映像が完成した状態だったのでしょうか?

栗田:あまり絵はなかった気がします。むしろTVシリーズではないほうが多くて、たまに絵が入っていると合わせるのが大変なので、緊張感が増します(笑)。

――完成した映像をご覧になった感想は?

栗田:ルパンとキャッツはこんなにマッチするんだなと。シナリオをいただくまでは今回は不二子と三姉妹が対決して、ルパンたちは不二子をサポートするお話になるのかなと想像していましたが、シナリオが届いたらまったく違うベクトルでしたが、勝るとも劣らない内容でした。

うちの不二子ちゃん(沢城みゆき)は絵や設定が変わっても、どんな不二子もできてしまうし、次元役の大塚明夫も初代の小林清志さんをリスペクトしていて、小林さんじゃないかなと思わせるセリフ回しも多くてすごい。山ちゃん(銭形役の山寺宏一さん)がすごくないと言っているわけではないですよ。(五ェ門役の)浪川(大輔)はどうでもいいとして(笑)。

僕はルパンを演じて28年目になりますが、僕はただあの場に立たされてしまっただけで。例えるなら大リーグの大谷翔平選手の代わりにマウンドに立たせられたようなもので、キャッチャーまでボールが届かないのに。投げては打たれ、点を入れられるの繰り返しでここまできたら、気付いたら横には初代からバトンタッチした今の声優レジェンドの人たちがいて。「本当に自分でいいのかな?」と最近思い始めているんです(笑)。

以前、『名探偵コナン』とのコラボもありましたが(2009年TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』、2013年『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』)、その時はコナンたち子供にルパンが降りてきたイメージで演じましたが、今回のキャッツとの関係は対等であり、ライバルという点で違いますね。

――今回、三姉妹が営む喫茶店「キャッツアイ」での掛け合いや俊夫とのやり取りが見られて嬉しかったです。

戸田:私もTVシリーズの時から喫茶店のシーンはホッとできるので大好きでした。やる前は違和感が出てしまうのでは? という心配もありましたが、ルパンチームとキャッツチームが同じ世界観の中にちゃんと生きていて、上手に作られているなと思いました。

何回も死にかけたルパン!? ハインツコレクションの3枚の絵がそろった時は感動!

――『ルパン三世』の劇場版やTVスペシャルは毎回壮大ですが、そこは今回も変わらず、そして『キャッツ・アイ』で三姉妹が「ハインツコレクション」を探し求める設定とうまくマッチしていたので、原作の北条 司先生はそこまで考えていたのではと思ったくらいで。

戸田:今回も父のハインツが描いた3枚の絵がそろったシーンはぐっと来ちゃいました。

――アクションもすごくハードでした。

栗田:何回死にかけたのか、わからないくらい。アレだけ銃で撃たれたら普通は死んでますよね(笑)。傷だらけのルパンの元にボロボロになった次元や五ェ門も駆け付けた時、3人がそろったら怖いものなしでやってくれるはずと思わせるワクワク感もあって。最後まで見て思ったのは「ルパンは何が盗みたかったんだろう?」と。不二子は抜け目がないので得たものがあったとしても。もしかしたら恩返ししたかったのかもしれないですね。そして『キャッツ・アイ』の三人とキャッチボールできたことは幸せでした。

――両作品共、おしゃれ感が漂う点でも共通していましたが、今作も劇伴などおしゃれさを感じました。

栗田:音楽といえば、『ルパン三世』の曲から『キャッツ・アイ』の曲に切れ目なく入れ変わっていたのがすごいなと思いました。元々、キーが同じだったのかな?(笑)

戸田:すごく自然でしたね。

栗田:アニメは絵と音と声優さんのお芝居が三位一体となることで初めて完成するものだと思っていて。『ルパン三世』の音楽を数多く手掛けられている大野雄二さんのライブでは、ルパンの曲が流れると皆さん目を閉じて聴いていらして。たぶん聴きながら頭の中でルパンたちを想像していたんでしょうね。その後で、僕と不二子役の沢城(みゆき)ちゃんとの掛け合いが場内で流れたら皆さん、驚いていましたけど(笑)。

歌も歌声と音楽、歌詞が見事に合致した時にヒットするものだと思いますが、今作もその三つ巴がうまくマッチしたんじゃないかなと思います。

――銭形警部と俊夫がコンビを組むところも見どころかなと思います。

戸田:そうですね。銭形さんは俊夫の苗字を内海ではなく、ずっと「熱海」と言っていましたけど(笑)。瞳と俊のささやかな掛け合いも残してくださったのも嬉しかったです。俊は相変わらず、キャッツの正体が瞳だとわからないんだなと思ったり(笑)。『キャッツ・アイ』らしい部分もところどころに散りばめられていて、楽しかったです。

(C)モンキー・パンチ 北条司/ルパン三世VSキャッツ・アイ製作委員会
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