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アニメ『TRIGUN STAMPEDE』松岡禎丞&池田純矢インタビュー

悪役でさえ憎めないし、同情さえ感じる。ヴァッシュとナイヴズの熱烈な兄弟愛は掛け合いだからこそ――アニメ『TRIGUN STAMPEDE』松岡禎丞さん&池田純矢さんインタビュー

内藤泰弘さん原作のガンアクション大型SF巨編『トライガン』が再びアニメに! アニメ『TRIGUN STAMPEDE』が放送中!

『トライガン』は、1995年から2007年にかけて、『トライガン』、『トライガン・マキシマム』として連載され、1998年にアニメ化、2010年には劇場用アニメ化した人気作。

TVアニメ『TRIGUN STAMPEDE』として新たにアニメ化! アニメ制作はオレンジが新たに担当、キャスト陣も一新されています。もちろん迫力のガンアクションや深い人間ドラマ、独特の世界観など芯の部分はそのまま。令和の『トライガン』に注目です!

放送開始を祝して、主人公のヴァッシュ役を演じる松岡禎丞さんと、兄のナイヴズ役の池田純矢さんの兄弟キャラ対談が実現! 『トライガン』シリーズの魅力と『TRIGUN STAMPEDE』の見どころを語っていただきました。

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TRIGUN STAMPEDE
砂嵐吹き荒れる大地。そこは地球よりはるか遠く、5つの月が輝く、灼熱の星・ノーマンズランド。人類の生き残りは、あらゆる物質をゼロから生み出す生態動力炉“プラント”を頼りに異形の生物蠢く不毛の地で、血肉を削り暮らしていた。その過酷な世界に一人、懸賞金600万$$を懸けられた、“関われば必ず災厄に見舞われる”人間台風(ヒューマノイドタイフーン)と呼ばれるトラブルメーカーがいた。名を、“ヴァッシュ・ザ・スタンピード”という####──。新人記者のメリル・ストライフは、飲んだくれのベテラン記者・ロベルト・デニーロと共に人間台風という一大スクープを求め、1人の深紅のコートに包まれたガンマンにたどり着くが、出会ったのは「決して人を殺さない」、誰よりもお人よしの風来坊だった!?無頼の葬儀屋ニコラス・D・ウルフウッドを道連れに、悪に染まったヴァッシュの双子の兄ミリオンズ・ナイヴズを追う旅が始まる。立ちはだかる無数の刺客たちと、ナイヴズの恐るべき計画とは。全ての謎が明らかになる時、世界を賭けた戦いが始まる!作品名TRIGUNSTAMPEDE放送形態TVアニメシリーズTRIGUNスケジュール2023年1月7日(土)〜2023年3月25日(土)テレビ東京ほか話数全12話キャストヴァッシ...

『トライガン』は「壮大な兄弟ゲンカ」。魅力的なヴァッシュの生き様と1カットごとに気付きがある深い作品

――原作などをご覧になって感じた作品の印象や魅力をお聞かせください。

ミリオンズ・ナイヴズ役 池田純矢さん(以下、池田):当時、リアルタイムでは見られていませんでしたが、のちに放送されていたものを見ていて、原作も読んでみたらハマってしまいました。設定がすごく深いし、原作と前作のアニメ、そして今作と、それぞれのカラーや違いはあってもベースになる部分はブレていなくて。

また1カットごと、キャラの表情ひとつとっても「実はこれって!?」と気付かされることも多くて、見れば見るほど新しい発見があって、かめばかむほど味が出る、まさにスルメのような作品だなと思います。

ヴァッシュ・ザ・スタンピード役 松岡禎丞さん(以下、松岡):中学生の頃にアニメ専用チャンネルで『トライガン』を見ていました。そして先日、見返して「この作品、めっちゃいい!」って改めて思いました。

一つひとつの描写であったり、ヴァッシュの生き様も魅力的で、彼が行動した時、例えその結果がマイナスに働くことがあっても「ヴァッシュだったらこうするよね」と納得できるんですよね。また『トライガン』は簡単に例えるなら「壮大な兄弟ゲンカ」ですが、他のキャラクターにもドラマがあって、しっかりフォーカスが当たっていて、しかもどれもヴァッシュにつながっていて、ナイヴズに至るという。

「彼はどうしてこんなにツライ人生を送るんだろう」と思ったり、見ていてツラくなるけど、先が気になって仕方なくなって。僕は電子書籍を購入して、巻が終わるごとに「早く、早く」とすぐに読みたい欲求にかられてしまいました。そして連載で読んでいた人はきっと「ここで終わるの!?」って思ったでしょうし、我慢するのもツラかったでしょうね(笑)。

池田:単行本派の人もツラかったと思います。毎回、引きがすごいから。

松岡:確かに。そして次を読むといつも予想以上のことが起きるし。

ヴァッシュと松岡さんは同じ考え方、池田さんとナイヴズは違う点だけ!?

――演じるキャラの印象とご自身との相違点、共感できる点などお聞かせください。

松岡:僕はヴァッシュと考え方が似ているなと思っていて、彼が人助けをしたり、できれば嫌われたくないと思う気持ちはすごく理解できて、自然と共感してしまいます。なので台本を読んでいても、「このセリフはどんな心情で言っているのか」が瞬時に読み取れました。ただ彼は臆病でもやる時はやる男ですが、結果オーライだった時に僕なら「やった!」と思うところを、「やったの?」と確信できないのがヴァッシュらしさで。

僕が思うところ、彼の生き様は「自分はこうありたい」という希望や理想の延長線なのかもしれないのかなと。僕がそれを三歩やれているのであれば、ヴァッシュは十歩やれていると思うと悔しいし、頑張らなきゃいけないなとも思わせてくれます。

池田:ナイヴズは原作、最初のアニメ、そして今回では違う部分が多いと思いますが、今作に限っていえば、純粋にカッコいいですよね。エモーショナルなシーンもたくさんあるし、考え方も筋が通っているし。

また主人公のヴァッシュと対比される存在である以上、視聴者の皆さんが共感できる面とできない面を持ちつつ、魅力的であるべきと思っていますが、そういうキャラを演じられることは役者冥利に尽きます。ヴァッシュにはヴァッシュの正義があり、ナイヴズにも正義がある。その正義同士がぶつかっているだけであって、どちらが正しいのかなんて僕にはわかりません。

彼みたいな生き方には憧れますが、ナイヴズと自分を比較してみると、似ているところは1つもありませんね。僕はほとんど怒らないし、すぐに「ゴメン」って言うし、できれば嫌われたくないし(笑)。だからこそ、理想と憧れを詰め込んで演じられたと思います。

松岡:今、聞いていて思ったのは、『トライガン』に登場するキャラはみんな、ヴァッシュが相対するキャラでさえも共感できるんですよね。根っからの悪人だったら「やっちゃってください」と思えるけど、そんな人は一人もいなくて。何かの事情や理由があった結果、悪側になってしまった人ばかりで。

池田:それぞれのバックボーンが深いから、憎めないし、同情さえ感じてしまって。

――キャラクター一人ひとりに人間臭さがあるんですよね。

松岡:ちゃんと人間像が描かれているのがいいんですよね。すべてのキャラにストーリーがあって、結果的にその立ち位置になってしまって。どのキャラも『トライガン』には欠かせないなと思いました。

(C) 2023 内藤泰弘・少年画報社/「TRIGUN STAMPEDE」製作委員会
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