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映画『シン・仮面ライダー』作曲家・岩崎琢がアレンジ難航中に庵野監督からもらった言葉とは?

作品を楽しんでいただくための手伝いができていれば満足です――映画『シン・仮面ライダー』作曲家・岩崎琢さんへインタビュー! アレンジ難航中に庵野監督からもらった言葉とは?

脚本・監督:庵野秀明さんによる映画『シン・仮面ライダー』が、2023年3月17日(金)より全国公開中です。

原点である初代『仮面ライダー』をリスペクトした演出の数々に加えて、物語の展開にあわせて流れる印象的な楽曲も、本作品には欠かせない魅力のひとつ。

本稿では、楽曲を担当した音楽家・岩崎琢さんのインタビューをお届けします。

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シン・仮面ライダー
望まぬ力を背負わされ、人でなくなった男。与えられた幸福論に、疑問を抱いた女。SHOCKERの手によって高い殺傷能力を持つオーグメントと化した本郷猛(池松壮亮)は、組織から生まれるも反旗を翻した緑川ルリ子(浜辺美波)の導きで脱走。迫りくる刺客たちとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。正義とは?悪とは?暴力の応酬に、終わりは来るのか。力を得てもなお、“人”であろうとする本郷。自由を得て、“心”を取り戻したルリ子。運命を狂わされたふたりが選ぶ道は。作品名シン・仮面ライダー放送形態実写映画シリーズ仮面ライダースケジュール2023年3月17日(金)キャスト本郷猛/仮面ライダー:池松壮亮緑川ルリ子:浜辺美波一文字隼人/仮面ライダー第2号:柄本佑緑川弘博士:塚本晋也政府の男:竹野内豊情報機関の男:斎藤工クモオーグ:大森南朋(声)コウモリオーグ:手塚とおるサソリオーグ:長澤まさみハチオーグ:西野七瀬背広の男:上杉柊平K.Kオーグ:本郷奏多ケイ:松坂桃李(声)緑川イチロー/チョウオーグ/仮面ライダー第0号:森山未來SHOCKERの創設者:松尾スズキ緑川イチローの母:市川実日子本郷猛の父:仲村トオル犯人:安田顕スタッフ原作:石ノ森章太郎脚本・監督:庵野秀明...

原曲をリスペクトしつつ、シンプルさにとらわれないアレンジ

――岩崎さんが『シン・仮面ライダー』という注目度の高い作品に関わることになったのは、どういった経緯からだったのでしょうか?

岩崎琢さん(以下、岩崎):(株式会社)カラーのプロデューサーのかたから連絡を頂いたことがきっかけでした。その時点では、どんな作品であるのかは知らされていなかったので、意識することもなく仕事のひとつとして引き受けたんです。あとになって、まさか庵野監督の作品で、しかも『シン・仮面ライダー』だったとは……! という感じでした。

――一緒に仕事をしてみて、庵野監督はどんなかたでしたか?

岩崎:言っていいのかわからないですが、大変なお方でした(笑)。

一同:(笑)

岩崎:まず、どこにツボがあるのか全然わからない。なので、傾向と対策を立てにくかったんですよ。

映画の曲を作る場合、ラッシュ(編集前のテープ/試写)の段階でも画のほうは完成していることが殆どなので、指示のあるシーンから尺やタイミングを計って、必要とされるような曲を作っていけます。

ですが、この作品の場合、僕の中にあったそういう常識がまったく通用しなくて。最初のラッシュから最後のダビングまで、すべてがどんどん変わっていきました。その度に曲を修正することもありましたし、最初にAというシーンに合わせて作っていた曲が、Bというシーンで使われていたこともありましたし。映画というよりも、ゲームやアニメのTVシリーズの曲を作っている感覚に近かったです。

――原点である「レッツゴー!! ライダーキック」をアレンジしたような曲もありましたが、庵野監督から特別にディレクションを受けたのでしょうか?

岩崎:アレンジに関しても、どこで使われるのかということは知らないままでした。

「原曲のまま楽器だけ現在のものに変えて録る」という意見もあったんですが、それだとどうにもこの作品にはしっくりこなくて。楽器だけではなく音圧を変えてみたり、それにあわせてリズムにアレンジを加えてみたりもしました。元々歌メロで構成されたシンプルな曲ということもあって、インストにした場合単調になってしまう為、そこのところはかなり苦戦しましたね。

そんな時、庵野監督から「いっそ曲をぶっ壊してみたらどう?」という意見をいただきまして。原曲のシンプルさにとらわれないように、印象的なフレーズをバラバラに散りばめるようなアレンジにしてみることで、最終的な形にもっていくことができました。

――これまでの常識をぶち壊すような経験で、最終的に思い入れのある曲に仕上がった印象を受けました

岩崎:話題に上がった曲に限らず、すべての曲にこだわりと思い入れがあります。ただ、お客さんは曲を聴きに映画館に行くわけじゃないですから。僕の役割というのは、作品に求められている曲を作ることで、ひとりでも多くの人に『シン・仮面ライダー』という作品を楽しんでもらう、その手伝いをすることだと思っているんです。作品を評価していただけるのであれば、僕はそれだけで満足です!

――ありがとうございました!

『シン・仮面ライダー』作品情報

公開情報:絶賛公開中
上映劇場はこちら(https://toei-screeninginfo.azurewebsites.net/theaterlist/02691

イントロダクション

“原点”をリスペクトしつつ生まれた、新たなオリジナル作品『シン・仮面ライダー』。
脚本・監督を庵野秀明が務め、本郷猛/仮面ライダーを池松壮亮、緑川ルリ子を浜辺美波、⼀⽂字隼⼈/仮面ライダー第2号を柄本佑が演じる。
現代日本における最高のキャスト・スタッフが心血を注ぎ、生み出した『シン・仮面ライダー』。混迷の世を生きる我々の眼前にいまだからこそ必要とされ、いまこそ信じられる、ただ一人の男が降り立つ。

ストーリー

望まぬ力を背負わされ、人でなくなった男。与えられた幸福論に、疑問を抱いた女。
SHOCKERの手によって高い殺傷能力を持つオーグメントと化した本郷猛(池松壮亮)は、組織から生まれるも反旗を翻した緑川ルリ子(浜辺美波)の導きで脱走。迫りくる刺客たちとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。
正義とは? 悪とは? 暴力の応酬に、終わりは来るのか。
力を得てもなお、“人”であろうとする本郷。
自由を得て、“心”を取り戻したルリ子。
運命を狂わされたふたりが選ぶ道は。

スタッフ

原作 石ノ森章太郎
脚本・監督 庵野秀明

キャスト

池松壮亮 浜辺美波 柄本佑
西野七瀬 本郷奏多/塚本晋也 手塚とおる 松尾スズキ
仲村トオル 安田顕 市川実日子/松坂桃李 大森南朋
竹野内豊 斎藤工/森山未來

映画公式サイト:https://www.shin-kamen-rider.jp/
映画公式ツイッター:https://twitter.com/Shin_KR

(C)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会
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