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大塚明夫ら登壇の『攻殻機動隊 S.A.C.』20周年記念イベント公式レポート

バトー役・大塚明夫さん、神山健治監督が登壇! 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』20周年記念上映&トークショー公式レポート到着

2003年11月の最終話(第26話)初回放送から20周年を迎えるアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』。

このたび、2023年11月12日(日)に「EMOTION 40th Anniversary Program」として開催された『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』20周年記念上映&トークショーの公式レポートが到着しました!

イベントには、バトー役の大塚明夫さん、さらに本作の監督・シリーズ構成を務めた神山健治監督が登壇。

シリーズ最新作となる映画『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』の公開を直前に控えるなか、これまでのシリーズ20年の歴史を振り返りながら、本シリーズの魅力について語りました。

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
西暦2030年——あらゆるネットが眼根を巡らせ、光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても“孤人”が複合体としての“個”になるほどには情報化されていない時代……。情報ネットワーク化が加速度的に進展し、犯罪が複雑化の一途を遂げる社会的混乱の中、事前に犯罪の芽を探し出し、これを除去する攻性の組織が設立された。内務省直属の独立部隊公安9課、通称「攻殻機動隊」である。公安9課の役割は、深刻な電脳犯罪への対処、国内における要人の援護、政治家の汚職摘発、凶悪殺人の捜査から極秘裏の暗殺まで、多岐に渡っている。彼らは電脳戦を最も得意としつつ、高性能義体を生かした物理的な戦闘においても特筆すべき能力を発揮する、精鋭部隊である。作品名攻殻機動隊STANDALONECOMPLEX放送形態TVアニメシリーズ攻殻機動隊スケジュール2002年10月1日(火)~2003年11月30日(日)パーフェクト・チョイスほか話数全26話キャスト草薙素子:田中敦子荒巻大輔:阪脩バトー:大塚明夫トグサ:山寺宏一イシカワ:仲野裕サイトー:大川透パズ:小野塚貴志ボーマ:山口太郎タチコマ:玉川紗己子(玉川砂記子)スタッフ原作:士郎正宗監督・シリーズ構成:神山健治キャラクターデザイン:下村一制作...

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』20周年記念上映&トークショー公式レポート

バンダイナムコ フィルムワークスの映像レーベル「EMOTION」40th Anniversary Program『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』20周年記念上映&トークショーが11月12日、都内映画館で実施され、声優の大塚明夫と本作の監督&シリーズ構成を務めた神山健治監督が満員のファンの熱い拍手に迎えられ登場した。

この日のイベントのために特別セレクトされた、第1話「公安9課 SECTION-9」、第2話「暴走の証明 TESTATION」、第10話「密林航路にうってつけの日 JUNGLE CRUISE」、第12話「タチコマの家出 映画監督の夢 ESCAPE FROM」上映直後の登壇。ファンで埋め尽くされた満席の会場を前に大塚は「短いような早いような不思議な感覚。当時は42歳くらい?自分も若かったなと思う」と20周年というアニバーサリーにしみじみしていた。

一方、当時37歳だったという神山監督は「この作品に関しては不思議な感覚があって、体感的には実数の3倍くらい。15年くらい本作に関わっていた気がする。でも振り返ると一瞬。この作品は僕にとってデビュー作のようなものなので、大塚さんら凄い人を前に自分でアフレコを仕切りながら、なんて恵まれているのだろうかと思いながらブースにいました」と特別な作品であると打ち明けていた。

主人公・草薙素子の右腕、バトーを演じた大塚。収録当時を「神山監督からは“押井さんの作品(『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』)よりも弾んでいる感じで”と言われたので跳ねながら芝居した思いがある」と思い返しながら、司会の「バトーはヒロイン」とのコメントに「バトーは『ベルサイユのばら』でいうところのアンドレというイメージだ」と笑いを交えて、持論を展開。

また、大塚は神山監督について「目には見えないセンサーが張り巡らされている感じがして、それがなんかすげえなと(笑)。公安9課の課長・荒巻大輔がどこかそんな感じがするけれど、神山監督にもその空気感があった。この作品を作り上げるぞ、という意志の強さを感じました」とリスペクト。

神山監督も「攻殻機動隊」という重責について「この作品を自分でディレクションできるというワクワクしかなくて、アドレナリンが出まくっていた。だから周りがゆっくり動いているように見えたのかも。車を運転中にも次の話のヴィジョンが頭に浮かんで、それをメモしてスタジオに行くくらいだった」と充実した日々の様子を思い出していた。

当時アフレコ収録の度に渡されていた『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の脚本は光り輝いて見えていた、というのは大塚。「台本をもらうのが楽しくて、それは他のキャストも同じでみんなワクワクしていた。キャスト同士で意見をぶつけ合うわけではないけれど、お互いどんな風に演じるのか探り合う感じでやってみると『そうなるよね?』みたいな。まるで公安9課をチームでやっている感があって楽しかった」とクリエイティブなアフレコ収録の様子を紹介していた。

最後にバトー役の大塚は「これだけの作品に携わり、物語の中枢にいられたことに喜びを感じています。バトーは自分の人生においてとてつもなく大きな役ですが、アニメを作るのには時間もかかりますので、もし次やるとしたら70歳くらいかな?と思うと、もしかするとこれが最後になるのかなと毎回感慨深く思うことがあります。それくらい大好きな作品を演じられて、そして皆さんに応援していただけて…本当にありがとうございます」と感無量。

すると神山監督は「自分が次の攻殻機動隊を作ることがあるのなら、それがどんなに先になっても、僕は大塚さんや田中敦子さんはじめ皆さんがいる限りキャスティングするし、皆さんのその歳に演じられるバトーや草薙素子の脚本を書くつもりです」と話し、その言葉に大塚は「いま、鼻の奥がツーンとしました」と感極まりつつ笑顔を見せ、イベントは大盛況のうちに終了した。

EMOTION 40th Anniversary Program『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』20周年記念上映&トークショー開催概要

日時:11月12日(日)13時30分~14時
■登壇者(敬称略):大塚明夫様(バトー役)、神山健治(監督・シリーズ構成)
会場:新宿ピカデリー シアター3(新宿区新宿3丁目15−15)
※上映後イベント

『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』作品情報

攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間

あらすじ

草薙素子たち公安9課は、難民集団「N」を率いるシマムラタカシと邂逅する

進化の特異点迫る廃墟・東京で、ポスト・ヒューマンのレイドが始まる——

2045年。全ての国家を震撼させる経済災害とAIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争へと突入した。電脳社会に突如出現した新人類“ポスト・ヒューマン”による電脳犯罪を阻止すべく、全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる公安9課は、先の大戦で廃墟と化した東京へと向かう。奪取された原子力潜水艦による核大戦の危機が迫るなか、公安9課、アメリカ、ポスト・ヒューマンによる三つ巴の戦闘が激化していく――。

キャスト

草薙素子:田中敦子
荒巻大輔:中博史
バトー:大塚明夫
トグサ:山寺宏一
イシカワ:仲野裕
サイトー:大川透
パズ:小野塚貴志
ボーマ:山口太郎
タチコマ:玉川砂記子
江崎プリン:潘めぐみ
スタンダード:津田健次郎
ジョン・スミス:曽世海司
久利須・大友・帝都:喜山茂雄
シマムラタカシ:林原めぐみ

(C)士郎正宗Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
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