冬アニメ『月刊モー想科学』連載第6回:サブロー役・白井悠介さん|「誰に対してどういうニュアンスで『ワン』と吠えているのか意識していました」
オリジナルTVアニメ『月刊モー想科学』が、TOKYO MXほかにて2024年1月11日より放送中。本作の舞台は、とある国にある街・モーストシティの古びたビルの2Fにある『月刊モー想科学』編集部。
編集部のタロー・J・鈴木とゴロー・佐藤、アシスタントの小学生ジロー・田中と犬のサブローはこれまで不思議現象を調査するなかで、「モーパーツ」「モー大陸」などの謎にも迫ってきました。そんななか8話では、サブローが人の姿となり、ジローがモー大陸の王子であることなどが発覚。物語が大きく進展しました。果たして、モー大陸やモータリアンに関する真相は明らかになるのか、そして、ホワイトペガサス社のエドワード・チーらの目的とは……。
アニメイトタイムズでは、本作メインキャストのインタビュー連載を実施! 第6回は、サブロー役・白井悠介さんに8話までを振り返ってもらいつつ、いよいよ物語が佳境となる次回以降の見どころについてお聞きしました。
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犬のときもサブローが何と言っているのか台本には書かれていました
――8話ではサブローが吟遊詩人の姿となり、ジローがモー大陸の王子だったことが明らかとなりました。
サブロー役・白井悠介さん(以下、白井):実は1話の収録時に「サブローは人間になります」というお話は聞かせてもらっていたんです。なので、「いつ頃、人の姿になるのかな」と思っていたら、終盤に差し掛かる8話というタイミング。長かった(笑)! これまでも予告で喋ったりオープニング曲を歌ったりはしていましたが、作中で喋るのは初めてだったので、人の言葉を発せられて嬉しかったです。
――キャラクター紹介に「まるで人の言葉を理解しているか?のように会話に参加し返事をする」と書いてありましたが、もともと吟遊詩人だったから理解できていたんですね。
白井:そうなんです。実は犬のときも台本には「わかる」「それな」などかっこ書きでサブローが何と言っているのか書かれていて。モータリアンだったときの記憶を持ったまま生きてきたので、「俺は知っているよ」という感じで「ワン」と吠えるときもありました。台本を見たらサブローがその時々で何を言おうとしていたのかというニュアンスがよりみなさんに伝わる気がするので、台本プレゼント企画とかあったら面白いかも。
――「ワン」というだけのセリフでも、その時々でニュアンスを変えていた?
白井:はい。かっこ書きで書かれた言葉や感情もそうですし、誰に対して言っているのかというのも意識しました。例えばジローには懐いているので、他の人とは距離の近さに少し差があるとか。台本のト書きにも状況などが書かれていましたし、映像面でも犬であっても表情が丁寧に描かれていたので、そういったところからヒントを得ながら演じていました。
――吟遊詩人の姿になってからのサブローを演じる際は、どういうことを意識されましたか?
白井:自分に自信がありそうなキャラクターだったので、優雅で余裕のある喋り方というのは意識しました。苦労したのは歌ですね。もともと歌はそんなに得意ではないので大丈夫かなと心配で。ただ、「モ~モ~モ~」を繰り返す歌だったので、多少はごまかせるかとも思いました(笑)。
――逆に、どう歌ったらいいのか迷ってしまいそうです(笑)。
白井:実は仮歌があったんです! 音源もいただけたので、それを聞きながら練習をしていました。
――物語のなかで様々なキャラクターが登場しましたが、なかでも白井さんが気になっているキャラクターは?
白井:いちばん気になるのは喫茶『岩(ロック)』のマスター。マスターの存在だけがずっと謎なんですよ。ジローやサブローの面倒を見てくれているので、めちゃくちゃ感謝していますが、どういういきさつでそうなったのか気になります。……あの喫茶店、本当にちゃんとやれているのかな。
――だいたい編集部のメンバーしかいないですもんね(笑)。
白井:そう、あのメンバーしかいない(笑)。お客さん、ちゃんと入っているのかなぁ。気になることだらけですよ。マスターのプライベートを知りたいので、スピンオフとかでやって欲しいです。