アニメ
アニメ『魔法科高校の劣等生』第3シーズン:中村悠一×早見沙織×安野希世乃インタビュー

アニメ『魔法科高校の劣等生』第3シーズン中村悠一さん×早見沙織さん×安野希世乃さんインタビュー|2年生になる司波兄妹……その後輩となる桜井水波はどんな立ち位置のキャラクターに?

電撃文庫より刊行中の著・佐島勤先生&イラスト・石田可奈先生によるライトノベル『魔法科高校の劣等生』。そのTVアニメ第3シーズンが、いよいよ2024年4月より放送開始となります。

アニメイトタイムズではその放送に先駆け、司波達也役の中村悠一さん、司波深雪役の早見沙織さん、桜井水波役の安野希世乃さんを対象としたインタビューを実施。今回の『第3シーズン』では司波兄妹や彼らのクラスメイトたちが進級して2年生になるということで、主に後輩たちとの掛け合いや今回の物語について伺っています。

また、安野さん演じる水波は達也や深雪とは距離感が近い存在。その点についての質問や、『魔法科高校の劣等生 追憶編』を踏まえての水波との掛け合いに関する中村さん&早見さんの見解は必読。ぜひ『第3シーズン』を視聴する前にチェックを!

関連記事
魔法科高校の劣等生 第3シーズン
魔法。それが現実の技術として確立されてから約一世紀が過ぎていた。国立魔法大学附属第一高校、通称“第一高校”にとある兄妹が入学する。魔法師として致命的な欠陥を抱える劣等生の兄・達也。すべてが完全無欠な優等生の妹・深雪。二人の学生生活は激動に次ぐ激動の日々だった。政治結社《ブランシュ》の襲撃。九校戦への香港系国際犯罪シンジケート《無頭( ノー・ヘッド・)竜(ドラゴン)》の介入。大亜連合軍の横浜への侵攻。人の精神に取り憑いて変質させる魔物パラサイトの出現。そしてUSNA軍魔法師部隊スターズ総隊長アンジー・シリウスことアンジェリーナ=クドウ=シールズの来訪。波乱に満ちた一年が終わり、二年生になった二人の生活も少しずつ変化する。四葉家から使わされた桜井水波が達也たちと同居することになり、達也は新設された魔法工学科、通称《魔工科》に転科する。深雪と共に平穏な学園生活を送るはずだったがそれを世界が許すはずもなく…。そして、──波乱の日々が、再び幕開く。作品名魔法科高校の劣等生第3シーズン放送形態TVアニメシリーズ魔法科高校の劣等生スケジュール2024年4月5日(金)〜TOKYOMX・BS11ほかキャスト司波達也:中村悠一司波深雪:早見沙織桜井水波:安野...

 

達也や深雪たちの後輩たちに対する接し方に注目か!?

――まずは第3シーズンの制作が決まった際の率直な感想からお願いします。

司波達也役・中村悠一さん(以下、中村):『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』がありましたが、TVシリーズの第1シーズンから第2シーズン『魔法科高校の劣等生 来訪者編』の間が少し空いたので、第2シーズンが始まる時は「これって第3シーズンですか?」となんていう人がかなりいたくらいでした(笑)。今回の『第3シーズン』は『魔法科高校の優等生』を挟んでいるので、これまでよりは期間が空いていなかったので『魔法科』がここ数年続いている印象を受けました。

関連記事
魔法科高校の劣等生
魔法。それが伝説や御伽話の産物ではなく、現実の技術となってから一世紀が経とうとしていた。そして、春。今年も新入生の季節が訪れた。国立魔法大学付属第一高校―通称『魔法科高校』は、成績が優秀な『一科生』と、その一科生の補欠『ニ科生』で構成され、彼らはそれぞれ『花冠』(ブルーム)、『雑草』(ウィード)と呼ばれていた。そんな魔法学校に、一組の血の繋がった兄妹が入学する。兄は、ある欠陥を抱える劣等生(ウィード)。妹は、全てが完全無欠な優等生(ブルーム)。どこか達観したような面持ちを見せる劣等生の兄と、彼に肉親以上の想いを寄せる優等生の妹。二人がエリート校の門をくぐったときから、平穏だった学びの園で、波乱の日々が幕開いた。作品名魔法科高校の劣等生放送形態TVアニメスケジュール2014年4月5日(土)~2014年9月27日(土)TOKYOMXほか話数全26話キャスト司波達也:中村悠一司波深雪:早見沙織千葉エリカ:内山夕実西城レオンハルト:寺島拓篤柴田美月:佐藤聡美吉田幹比古:田丸篤志光井ほのか:雨宮天北山雫:巽悠衣子渡辺摩利:井上麻里奈服部刑部少丞範蔵:木村良平十文字克人:諏訪部順一七草真由美:花澤香菜市原鈴音:中原麻衣中条あずさ:小笠原早紀壬生紗耶香...
関連記事
魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女
季節は過ぎ、もうすぐ二度目の春――。劣等生の兄と、優等生の妹。ふたりの魔法科高校での生活は、その一学年目を終えようとしていた。達也、そして深雪たちは春休みを利用して、小笠原諸島のとある別荘へと休暇に訪れていた。束の間の休息に羽根を伸ばす達也たち。しかし、そんな達也たちの前にひとりの少女“九亜”が現れる。海軍基地から脱走してきたその少女は達也にひとつの願いを告げる―。作品名魔法科高校の劣等生星を呼ぶ少女放送形態劇場版アニメシリーズ魔法科高校の劣等生スケジュール2017年6月17日(土)キャスト司波達也:中村悠一司波深雪:早見沙織千葉エリカ:内山夕実西城レオンハルト:寺島拓篤柴田美月:佐藤聡美吉田幹比古:田丸篤志光井ほのか:雨宮天北山雫:巽悠衣子七草真由美:花澤香菜渡辺摩利:井上麻里奈十文字克人:諏訪部順一アンジェリーナ=クドウ=シールズ:日笠陽子九亜:小原好美スタッフ原作:佐島勤(電撃文庫刊)原作イラスト:石田可奈監督:吉田りさこキャラクターデザイン・総作画監督:石田可奈脚本:佐島勤、ライトワークス音楽:岩崎琢美術:小倉宏昌美術デザイン:谷内優穂、藤井一志メカニックデザイン:出雲重機CAD・サブキャラクターデザイン:ジミー...

  
司波深雪役・早見沙織さん(以下、早見):中村さんのおっしゃる通り本当にありがたいことに、ここ数年は定期的に『魔法科』の色々な作品に関わらせていただいています。『優等生』は深雪が主人公の物語でしたし、『追憶編』では達也と深雪の過去が描かれました。そこから『第3シーズン』に繋がりふたりの学年が上がるので、私自身も新しい気持ちになった気がしました。

関連記事
魔法科高校の優等生
──魔法。それが現実の技術となってから一世紀弱。魔法を保持・行使する「魔法師」の育成機関、通称「魔法科高校」。若い才能たちが日々研鑽に励むこの学園に西暦2095の春、とある少女が入学する。才色兼備で完全無欠な優等生──彼女の名は、司波深雪。共に入学した兄・達也との仲睦まじいスクールライフを夢見ていた深雪だったが彼女の前には「一科生」と「二科生」──優等生と劣等生の壁が立ちはだかり……?優等生の妹と、劣等生の兄。個性豊かなクラスメイトやライバルたちと繰り広げられる青春スクールマギクス、ここに開幕!お兄様、今度は深雪が主役です。作品名魔法科高校の優等生放送形態TVアニメスケジュール2021年7月3日(土)~2021年9月25日(土)TOKYOMXほか話数全13話キャスト司波深雪:早見沙織司波達也:中村悠一光井ほのか:雨宮天北山雫:巽悠衣子明智英美:西明日香七草真由美:花澤香菜渡辺摩利:井上麻里奈市原鈴音:中原麻衣中条あずさ:小笠原早紀一色愛梨:Lynn十七夜栞:種﨑敦美四十九院沓子:木戸衣吹水尾佐保:石飛恵里花スタッフ原作:佐島勤+森夕キャラクター原案:石田可奈監督:橘秀樹副監督:渡部高志シリーズ構成・シナリオ:玉井☆豪キャラクターデザイン:山本亮友...
関連記事
魔法科高校の劣等生 追憶編
魔法が技術として確立され、約一世紀が過ぎた二〇九五年四月。魔法師を育成する国立魔法大学付属第一高校、通称“魔法科高校”に二人の兄妹が入学した。一人は魔法師として致命的な欠陥を抱える劣等生の兄・達也。もう一人は完全無欠の魔法師として讃えられる優等生の妹・深雪。時に恋人同士と間違われるほど仲睦まじい二人だが、ほんの数年前までは、まるで女主人と使用人のように冷え切った関係だった。その関係が変わった背景には、ある出来事があった。三年前の沖縄。深雪にとって忘れられない出来事によって、二人の心と、その運命が大きく変わっていく。シリーズ累計2200万部を突破したスクールマギクスの始まりの物語《追憶編》が幕を開ける。作品名魔法科高校の劣等生追憶編放送形態TVアニメシリーズ魔法科高校の劣等生スケジュール2021年12月31日(金)TOKYOMXほかキャスト司波達也:中村悠一司波深雪:早見沙織司波深夜:井上喜久子桜井穂波:遠藤綾スタッフ監督:吉田りさこ助監督:ジミーストーン原作:佐島勤(電撃文庫刊)脚本:中本宗応(ライトワークス)キャラクターデザイン・総作監:石田可奈色彩設計:小松さくら撮影監督:川下裕樹(MADBOX)、藤村兵悟(MADBOX)撮影:MADBOX編...

 
桜井水波役・安野希世乃さん(以下、安野):私は『来訪者編』の終盤からの参加ですが、はじめて水波を演じたのはゲーム『魔法科高校の劣等生 LOST ZERO』でした。『来訪者編』に出演させていただいた際には、ここまで物語が進んでやっと水波が動くところをアニメでも見られるのだと凄く嬉しかったです。

そこから4年が経つことに驚きですが、『第3シーズン』も様々なエピソードが展開されます。私が最初にコミカライズからこの作品に触れようと調べた時は、それぞれ担当する作者さんが違っていたり、並行して色々な作品が展開されたりしていたので、どの順番から読むのかネットを駆使して調べたくらいです。深雪様たちが進級するまでの間も怒涛の学園生活でしたが、『第3シーズン』もたくさんのエピソードが連なる話ですので、盛りだくさんになるのだろうなと思っています。

関連記事
魔法科高校の劣等生 来訪者編
2095年10月31日。未観測の戦略級魔法によって、一国の軍事都市と艦隊が消滅した。《灼熱のハロウィン》と呼ばれたこの日から、世界は新たな戦略級魔法師の登場に震撼することになる。中でも「世界最強の魔法部隊」であるスターズを擁する北アメリカ合衆国(USNA)は危機感を募らせ、秘密裏に未観測の戦略級魔法と、その魔法を使用した魔法師の正体を暴こうと躍起になっていた。それから約二ヶ月後の12月24日。街がクリスマスの飾りとイルミネーションで賑わっているなか、達也たちは交換留学でアメリカに行くという雫の送別会に集まっていた。雫がアメリカに行く期間は三ヶ月。雫によると、彼女に代わって第一高校に来るのは、同い歳の女の子だという。作品名魔法科高校の劣等生来訪者編放送形態TVアニメシリーズ魔法科高校の劣等生スケジュール2020年10月3日(土)~12月27日(土)TOKYOMX・BS11ほか話数全13話キャスト司波達也:中村悠一司波深雪:早見沙織アンジェリーナ=クドウ=シールズ:日笠陽子千葉エリカ:内山夕実西城レオンハルト:寺島拓篤柴田美月:佐藤聡美吉田幹比古:田丸篤志光井ほのか:雨宮天北山雫:巽悠衣子七草真由美:花澤香菜渡辺摩利:井上麻里奈十文字克人:諏訪部順一...

 

――『第3シーズン』の収録の雰囲気はいかがでしょうか?

中村:新型コロナ期間を経ているので、感染対策が取られていた頃との環境の違いはやはりありました。『第3シーズン』では置鮎龍太郎さん演じる九重八雲をはじめ懐かしいキャラクターが登場するイメージがあるので、現場的に大きく変わった印象はなかったです。むしろ新キャラクターの担当キャストの方たちのほうが大変かもしれないなと思っています。

早見:今回は陰謀に溢れる大人たちの会話が、これまでよりも多い気がしています。ずっと暗躍している人たちばかりなので、「あっ!」と驚いてもらえるんじゃないかなと。

安野:第1話の収録から10人くらい参加していたので、本当に人数が多いなと圧倒されました。その中で、私は主に第1シーズンから登場している司波兄妹のクラスメイト組のみなさんとご一緒しました。『来訪者編』の時は、そんなにみなさんと顔をあわせることがなかったんです。第1シーズンは完成状態で拝見しまして、たくさんの登場人物それぞれに見せ場があるのだなと思っていました。そんな方々とアフレコ現場で一緒になるのは『第3シーズン』のアフレコが初めてだったので、「これが『魔法科』の座組……!」とソワソワしていました。

 

――前作までで特に印象深いエピソードはありますでしょうか?

中村:『魔法科』には色々な見方があると思っています。その気づきを得られたのが、第1シーズンで九校戦の後にお風呂に入るシーンです。みんな華々しく戦ったのは変わりないのですが、その場面ではほとんど女子しか映ってないんです。第1シーズンは小野学監督でしたが本領を見た気がしましたね。

この作品はドラマだけでもハマることはできるけれど、登場キャラクターが多いので、それぞれのすみ分けや見せ方が上手じゃないとハマりにくい。その点、小野監督はこういう演出やキャラクターの魅力の見せ方が上手いなと感じました。

早見:『第3シーズン』で深雪たちが2年生に進級したことを加味すると、第1シーズンの第1話が印象的だなと思っています。当時のアフレコも、序盤は特にお兄様の台詞に難解なものが多かったことをいまだに覚えていまして……。

中村:最初は何を言っているのかわからなくて苦労したよね。

一同:(笑)。

早見:それもありますし、これから学園生活にとどまらないスケールの大きな物語が始まるんだというドキドキ感も覚えています! 第1シーズンからご覧になっている方は、ぜひ今回の『第3シーズン』と比較してもらいたいです。例えば、深雪たちが1年生の時に描かれた九校戦のエピソードが今回もあります。そういう部分も楽しめるんじゃないかなと。

安野:私は水波にとって初めてのお勤めだった、オフショアタワーで深雪様たちを護衛するところが印象深いです。何十階建てのビルの構造や人員配置を一瞬で把握したところを目の当たりにして、本当に達也様は凄いな……と。それと、高層階から飛び降りるシーンはハリウッド映画もビックリな大立ち回りでした。その後から正式に従妹としてお世話になるのですが、一連の流れがジェットコースターのようで嬉しい運びになったと思っています。

 

――『魔法科』の用語はかなり難しいものが多いように思います。その点で収録時に苦労することはあるのでしょうか?

中村:『魔法科』の用語ですか……?

早見:それについては中村さんが一番だと思うので、お任せします!

中村:この作品と初めて向き合うことになった第1シーズンでは、ベースの説明がとにかく多かったので大分調べました。『来訪者編』以降は視聴者の方が理解している前提になっていますが、やはりどういう理屈なのか自分でわかっていないと伝えられないですし。

でも作中の魔法や技術がどういう理屈なのかしっかり設定があるので面白かったです。正直に言ってしまえば知らなくても構わないし、「すげぇ」で済ませてしまって良い部分ではあるのですが、調べないと伝えられないなと思いながら演じていました。

やっぱり『第3シーズン』になっても用語やメカニズムについて調べないと、視聴者に伝えるのは難しいなと思います。普通に生活していればわかる範囲の言葉ではない部分がとにかく多いので、そういう点で難しさがあります。

――達也は本当に説明台詞が多いですものね……。

中村:なんでなんでしょうね……。

早見:やっぱりお兄様は技術者でもあるので!

中村:深雪が完全に聞き手に回っていること、僕はちょっと懸念しているんですよ!?

早見:だって、ご自分で作れるから……。

中村:いやいや、もうちょっと説明してもらって……。

一同:(笑)。

早見:深雪はまだその域に達していないですし、自分で解析して製作して調整もできるお兄様のように、全てを理解していないとちゃんと説明はできないんじゃないかなと思います。

――とはいえ、早見さんや安野さんも難しい部分はあるのではないでしょうか?

早見:もちろん私たちにも難しい部分はあります。例えば長い用語とかだと、どこで区切ってひとつのワードになるのかわからなかったりしました。そればっかりは現場で確認しないといけないのですが、こういうことは他では中々ないんです。

技名とかならあるけれど、『魔法科』では説明台詞や大人たちの陰謀にまつわる会話の中でどう読むのか悩む台詞があります。九校戦という現実でいうところの運動会や大会のような学生イベントにも難しい用語が挟まれますし、なにより競技名もかなり個性的ですし。そのあたりが絡み合っていくと中々に複雑で難解だと思いますね。

安野:私もこの作品への出演が決まった時には、CADやサイオンといった用語が何を意味しているのか調べないとひとつずつ前に進めないような状態でした。ふんわり言いたいことが理解できるようになったところで、今度は物語自体の難しさにぶち当たりました。

先ほども少し出ていましたが、それは国が関わっている案件だから自分たちは関われないみたいな大人同士の思惑のぶつかり合いがこの作品にはあって。けれど学校で起きた事件でも、達也様は軍とも関係を持っていたりする。出ていくタイミングやその行動に対してどういう風に見られてしまうと不利益を被るだとか、そういう大人の建前や駆け引きにも巻き込まれていて、あまりにもハイパー高校生過ぎるなと思いながら調べていました。

私も作品をチェックしていると「〇〇家が関わっているからウチはあまり深く関われない」みたいな話が出てきたりして、どうしてなのかその理由が気になってしまったり。作中世界でのキャラクター同士の関係性や対立が入り組んでいるので、知れば知るほど深みが増していく一方です!

(C)2023 佐島 勤/KADOKAWA/魔法科高校3製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング