
秋アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇』オッタル役 小柳良寛さん&ミア・グランド役 慶長佑香さん|今後の注目シーンは「美しいものたちの出す答え」や「連携した戦い」【連載第13回】
シリーズ累計発行部数が1700万部を突破する小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(原作:大森藤ノ イラスト:ヤスダスズヒト GA文庫/SBクリエイティブ刊/通称『ダンまち』)。
TVアニメシリーズ最新作となる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇』が、2024年10月より放送開始されました。
今回の放送に合わせて、アニメイトタイムズでは出演キャスト陣にメールインタビューを実施!
第13回は、オッタル役 小柳良寛さんとミア・グランド役 慶長佑香さんに、それぞれの役を演じるうえで心がけていることや注目してほしいシーンなどをお伺いしました。
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ミアはみんなの笑顔を守りたいんだな、と感じました
──『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』の原作や台本を読まれた際の印象はいかがでしたか? 演じる上で心がけたことがありましたらお聞かせください。
オッタル役 小柳良寛さん(以下、小柳):「私は美しいものが好き」と言うフレイヤ様。
フレイヤ様の言う「美しいもの」とは、自分のためではなく他人のために動く利他的(りたてき)な人のこと。そんな美しいものたちが織りなす絆の物語が、ダンまち5期だと思いました。
ベルくんを中心とした眷族たちの『横』の関係性が強いヘスティア・ファミリアに対し、フレイヤ・ファミリアは神・フレイヤ様と眷族たち一人一人の『縦』の結びつきが強固です。どちらのファミリアの絆も強く、熱く、苦しく、心に深く残るものでした。
オッタルさんはフレイヤ様との結びつきが強いが故に、今回フレイヤ様が苦悩するとその様子に苦しみます。今までは強くなることでフレイヤ様の力となってきたのに、今回に関してはそれでは力になれないことに歯痒さを感じています。そしてフレイヤ様の決断に驚きながらも、付いていき力になると決めている、そんなオッタルさんを心がけて演じました。
ミア・グランド役 慶長佑香さん(以下、慶長):まず「豊穣」の文字で、うちの店じゃん!うちの店が舞台なの?!と、4期ほとんど関わってなかった分驚きました。
シルの正体や、フレイヤ・ファミリアとの関係など初めて知る事が多く、え?そうなの?!とびっくりしましたが、ミアとしては当然全て知っているわけで、どーんと構えた上で、中盤までは「見守る」というスタンスを意識しました。
──第1シーズンからこれまでフレイヤへの絶対的な忠誠心を見せ続けているオッタルですが、小柳さんの思うオッタルの魅力はどういったところでしょうか。
小柳:言葉・思考よりも行動の人という点です。
オッタルさんの行動を見ていると、強さにひたむきな人が好きなんだなと感じます。2期でのイシュタル・ファミリア討伐の際、倒れている命(ミコト)さんに気づくと回復薬(ポーション)を与えるという任務外の行動をとりました。この時以外にもフレイヤ様の命令は絶対でありながら、ベルくん達を気にかけ、任務外のそういった行動をとっさに取ることがあります。
オッタルさんは現在オラリオ最強ですが、それまでに何度も敗れその度に強くなってきた人なので、同じように強さにひたむきな人を見ると、共感し放って置けないのだと思います。フレイヤ様への忠誠心だけでなく、優しさと不撓不屈(ふとうふくつ)の精神を持っているところがオッタルさんの魅力だと思います
──第13話にて、かつては派閥のリーダーを務めるほどの冒険者であったことが明かされたミアですが、改めて慶長さんの思う彼女の魅力を教えてください。
慶長:普段は厳しく豪快な彼女ですが、みんなを受け入れる懐の深さ、そしてここぞという時に言葉や行動で導いてくれる“心の柱”である所が魅力だと思います。
酒場に関してもそうで、冒険者たちが帰って来られるオラリオのオアシス的な場所をつくり、ミアはみんなの笑顔を守りたいんだな、と感じました。あと、ポニテも素敵。
──オッタルとミアの関係も明かされました。小柳さんから見たミアへの印象や彼女の魅力を聞かせてください。
小柳:ミアさんの普段の言葉・態度はキツイですが、いざという時の行動は他人を思いやる人で、フレイヤ様が好きなタイプです。厳しく怖いなかにも他人を思いやる気持ちが出てきてしまうのが魅力的だと思います。
──第13話ではオッタルを猪坊主と呼んだミアですが、慶長さんから見たオッタルの印象や魅力などを教えてください。
慶長:オッタルといえば、なんと言ってもその強さ!! そして寡黙で、ある意味不器用な印象です。
ミアからすれば、自身が団長だった頃からの仲で、貧相だったオッタル少年に、大きく強くなりたいなら食べろ!と自分の料理を沢山食べさせていた過去があると思うと、ここまで強くなった事は嬉しくないわけないですよね。
でも不器用な所はそのままで、やれやれと。そんな変わらない所も魅力です。