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冬アニメ『わた婚』第二期:石田 彰インタビュー【連載第九回】

冬アニメ『わたしの幸せな結婚』第二期連載インタビュー第九回: 堯人役・石田 彰さん|「立場ゆえの苦悩や経験に基づく美世への助言が描かれることで……」

アニメ『わたしの幸せな結婚』(原作:顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト)の第二期(TOKYO MX 毎週月曜 22:30~)が放送中です。

本作の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。第二期では、 来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れ……。

アニメイトタイムズでは、第一期に引き続き、キャストのメールインタビューを連載形式でお届け。第九回は「異能心教」の祖師・堯人役を演じる石田 彰さんです。

 

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「異能」の名家に生まれながらもその才を持たず、家族から虐げられて育った少女・美世は、これまでに数多の婚約者たちが逃げ出し〝冷酷な軍人〟と噂される久堂家当主・清霞のもとへ嫁ぐ。始まりは、誰もが不幸な結末を予測する政略結婚だった。だが、清霞は美世の偽りない純粋さに心解かれ、美世もまた、そんな清霞の芯にある優しさに心温められていく。「旦那さまの力になりたい」――。そう願うようになった美世は、亡き母の深い愛のもとに封印されていた「夢見の力」を開花させ、ついには清霞の危機を救う。ふたりはお互いの存在によって幸せを知り、末永く寄り添い合って生きていくことを誓うのだった。しかし、来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れる。清霞の父・正清に招待され、隠居先の屋敷へ向かったふたりを待ち受けていたのは、清霞の母・芙由の激しい罵倒。美世は「久堂家の嫁」として認められるべく、奮闘する。そこにまとわりつく怪しい視線の理由も知らず......。ときを同じくして、屋敷の付近で相次いでいた「鬼」の目撃情報を調査していた清霞は国家転覆を企てる「異能心教」と交戦し......。「厄災が来る」――。帝都の平和を揺るがす、新たな事件...

 

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とにかく品良く、態度に落ち着きを持たせることを一番に

──アニメイトタイムズの連載インタビューで石田さんにお話をうかがうのは初めてになるので、少し遡ってお話を教えて下さい。『わたしの幸せな結婚』の物語について、最初にどのようなご印象をお持ちになりましたか? また、作品のテーマやキャラクターたちにどのような魅力を感じられましたか?

堯人役・石田 彰さん(以下、石田):物語の舞台が現代ではないとはいえ、結婚を幸せと結びつけるテーマを今どきの読者はどう受け止めているのだろう? そうは言っても幸せなゴールとしての結婚の価値は今でも高いのだろうか? というようなことを考えさせられて興味深かったです。

 

 

──「帝の子」という高位の立場を演じるにあたり、石田さんご自身が想像に頼りながら役作りをされたとのことですが、特に意識されたポイントや、ご自身が特に印象深く感じた点があればお聞かせください。

石田:高貴な人のイメージを崩さないために、とにかく品良く、態度に落ち着きを持たせることを一番に考えました。清霞をはじめとする下の者達に対しても柔和な対応をするところに、本物の偉い人であるということを感じました。

 

「人間味が増したと感じます」

──第一期、第二期を通じて、キャラクターや物語の中で印象的だった変化や、新たに気づかされたことなどがあれば教えてください。また、これまでの収録を通して、特に心に残ったシーンやエピソードがあればお聞かせください。

石田:一期の堯人には、親しみやすさはあるもののあくまで為政者の一族という超然とした立場の人という感があったのですが、立場ゆえの苦悩や経験に基づく美世への助言が描かれることで、それが一個の人間として内に秘められた弱みでもあるのかと想像され、人間味が増したと感じます。

 

 

──第二一話放送後掲載予定のインタビューで木村さんもおっしゃっていましたが、前話の「婦女子の会」は久しぶりにほっこりしました。このシーンをどのように感じられましたか?

石田:婦女子の会と銘打っているのに堯人が参加している違和感には、権力を行使したのかとつっこみたくもなりますが、同じく能力に翻弄される者として身分を超えてお互いに通じ合えるということを見せるのが重要だったのでしょうね。そこを察して会を設定した葉月のナイスプレイということでしょう。

──第二期で登場するキャラクターの中で、ご自身以外で特に気になるキャラクターや注目してほしいキャラクターを教えて下さい。

石田:ここはやはり甘水直でしょうか。今期の事件の中心人物ですからね。また、異能が個人的な人間関係にもたらす不幸が描かれるという点でも、本作の枠組みに沿うキャラクターですね。

 

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