音楽
スフィア15周年ライブレポート|進化し続ける4人の絆と感動のステージ

「4人じゃなきゃダメなんだ」――スフィアが証明した唯一無二のステージ/15周年ライブレポート

スフィアの軌跡を辿る「Super Noisy Nova」…感動のフィナーレへ

幕間映像では、「スフィアからの挑戦状」と題して、スフィアの4人による曲名当てクイズが出題される。何事にも体を張って全力でやるスフィアのノリの良さと面白さが垣間見られる時間だった。

そのまま、紗幕に大きく月を映し出して歌われたのは「MOON SIGNAL」。真っ赤に染まった会場で、激しくパフォーマンスしていく。オーガンジーのような透ける生地を重ねた、メンバーカラーの衣装も華やかだった。観客も、クイズから気持ちを一瞬で切り替えて、大きなコールを送る。

シリアスでミステリアスな平ウタから、サビで一気に盛り上がっていく「GENESIS ARIA」で、力強いユニゾンを響かせる4人。ゴシックな曲の世界観も紗幕を駆使して大きなスケールで表現。曲の途中で4人が紗幕の前に出てきて、映像の動きに合わせてパフォーマンスする姿も圧巻だった。最後の〈GENESIS ARIA〉のファンの掛け声も、かなりの気合いが入っていた。

カッコいいところを見せつけたあとのMCでは、懐かしかった1sアルバムからの「らくがき Dictionary」の歌詞について、わいわい話したりして、会場を和ませていく4人。「ライブは5年ぶり。会えなかった時間もいっぱいあったけど、YouTubeとかバーチャルスフィアとか、いろんなことをしながら歩んできました。みんなとようやく、声を出して会えることの嬉しさを実感しているので、その尊さを噛み締めながら、大切に歌いたいと思います」と寿が伝え、彼女がイギリスに行っていた頃、離れた中で一緒に作っていった「スクランブルデイズ」を、スタンドマイクで披露。それぞれの想いを乗せた歌声。アッパーで前向きさもあるけれど、ちょっと切なさも感じる楽曲を、しっかりと届けていく。激しいドラミングから始まった、4人の個性的な歌声(ボーカル)を全面に押し出した楽曲「Ding!Dong!Ding!Dong!」は、ソロの歌のパワーを見せつけられた。そして、「みんなの歌声、聞かせてください!」と伝え、ラララと歌声を重ねた「Future Is Now!」で、気持ちをひとつにする。寿と豊崎によるフェイクも抜群だった。「まだまだいくよ!」と高垣が煽ってからの「Sign」まで、一気に駆け抜ける。

これでもかというほど代表曲を投下してきたライブ。ボックス椅子を並べてベンチにすると、4人でそこに座り、スフィアのこれまでを振り返っていく。代々木第一体育館のトロッコからの景色が心に残っているとか、トロッコがものすごく速かったライブの話などで盛り上がる。「日本武道館ライブの最初の30分、私たち芝居をやったからね」(戸松)「武道館で、開幕に法螺貝を吹いたのは私だけだと思う」(豊崎)など、すべてがいい思い出になっているのだなと感じられて、ほっこりする。

そのまま、〈遠く遠くへと 伸ばした手に触れたんだ…〉とアカペラから入った「Super Noisy Nova」。TVアニメ『宙のまにまに』のOPテーマなのだが、個人的に、星をテーマにしていたアニメの、スフィアの宇宙というコンセプトが合致して、「スフィアって、こういうポップでポジティブな曲を歌うユニットなんだ」と世間に知らしめた曲だと思っている。そんな代表曲を、紗幕に、これまで披露してきた「Super Noisy Nova」のライブ映像を映し出しながら披露する。これまでのスフィアの歴史を感じる演出は、とても感動的だった。

4人が主役を務めたTVアニメ『夏色キセキ』のOPテーマ「Non stop road」では、4人のユニゾンの唯一無二さを感じる。〈(一緒だったら もっと行ける未来)〉など、歌詞が今の彼女たちに当てはまっているのもエモい。本編ラストは、スフィアの大切なデビュー曲「Future Stream」。会場のみんなで声を合わせて、大団円でライブを終えた。

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