
アニメ『怪獣8号』第1期総集編/同時上映「保科の休日」河西健吾さんインタビュー|休日なのに隊員を見かけては手を差し伸べるのが保科らしい
テストのときみんなバラバラで、副隊長的には心配になりました(笑)
──今回、アニメ第1期の総集編と併せて「保科の休日」が上映されます。最初に本作のシナリオを読んだときの感想を教えてください。
河西:(古橋)伊春だったり、(市川)レノだったり、周りの隊員から見た保科の休日の過ごし方が描かれているというのが面白いなと思いました。隊長のおつかいをしたり、休日なのに隊員を見かけては手を差し伸べたりする姿は、保科らしいなと感じましたね。
──アフレコはいかがでしたか?
河西:本編がカフカを軸に物語もアフレコも動いていたので、彼が中心ではない状況に違和感を覚えました。ちょっと寂しいなという気持ちもありましたね。とはいえ、アニメで一緒にやってきたメンバーでのアフレコだったので、チームとしての空気感ができあがっているなかで収録できました。
一方で、保科の号令で各隊員が一斉に声をあげるシーンでは、1クールやってきたにしてはテスト段階だとみんなバラバラで。「大丈夫か?」と副隊長的には心配になりました(笑)。でも、本番はバシッと決めてくださったので、みなさん流石だなと思いました。
──カフカの話が出ましたが、演じる福西勝也さんのお芝居にはどのような印象を受けましたか?
河西:一言聞いただけで、カフカだなと感じました。がむしゃらに頑張るひたむきさ、そしてちょっとおちゃらけた部分も含めて、福西くんとカフカはリンクしている気がします。アフレコで聞いていて、すごくピッタリだなと思っていました。
──保科と関わりの深いミナを演じる瀬戸麻沙美さんのお芝居については、どのような印象を受けましたか?
河西:言葉数はそれほど多くないなかではありましたが、常に冷静でかっこいい部分を瀬戸さんが上手く引き出されていたなと感じました。福西くんも瀬戸さんも、なるべくしてなったんだと僕は思っています。
アニメ本編では見られない、ちょっとした休日を描いている作品
──今回、同時上映のタイトルに「休日」と付いていますが、河西さんはふだんどのように休日を過ごしていますか?
河西:何の予定もない休みだと、アラームをかけずに寝て、起きてからどうしようと決めています。事前に誰かに声をかけて遊ぶときもありますが、その予定すらない場合は日がな一日ゴロゴロしていることの方が多いかもしれないですね。
──あまり計画を立てずに過ごす。
河西:そうですね。家事は仕事がある日でもやっているので、休日に溜まっている家のことをやらなきゃということもないんです。その日のテンションで「今日は何をしようか」と決める感じですね。
──長期の休みがあった場合はいかがですか?
河西:直近だと年末年始が長い休みでしたが、そのときは地元に帰って、昔からよく遊んでいる友達と一緒に年を越したり、祖母の家に行ってお話ししたりしました。それも毎日やる感じではなかったですし、あまりガヤガヤしたところは行きたくない人間なので、結局はのんびり過ごしていましたね(笑)。
──でも、それがリフレッシュになっているのなら、それでいいですよね。
河西:そうですね。
──改めて、河西さんが思うアニメ『怪獣8号』の推しポイントを教えてください。
河西:スタジオカラーさんの怪獣デザインや、Production I.Gさんのアクション演出・街並みの描き方は、アニメならではの面白さだと思いました。本作は立川が舞台なのですが、本当に作りこまれていて、実際に見たことがあるような街並みになっています。
そこに、本来は異物であるはずの怪獣が、異物ではなく日常に溶け込んでいるというのがすごい。あとは、各キャラクターに声が吹き込まれたことによって、キャラクターの魅力や厚みが増したとも思っています。
──最後に、改めて「保科の休日」の見どころを語っていただければと思います!
河西:アニメ本編では見られない保科や各隊員たちのちょっとした休日を描いています。あのキャラクターはふだんどういうことをしているのか気になっている方にとっては、答え合わせができるような作品になるんじゃないかな。お話のなかでは山あり谷ありのような部分もあるので、そこもぜひ楽しんでいただけたら嬉しいですね。
[インタビュー・文/M.TOKU]
作品情報
あらすじ
怪獣大国日本。清掃業で働く日比野カフカは、日本防衛隊のホープである幼馴染・亜白ミナとの再会をきっかけに諦めていた防衛隊を再び志すが、その矢先に強大な力を持つ「怪獣8号」に変身してしまう。
後輩・市川レノの協力を得て正体を隠しながら、防衛隊員選抜試験、初の実戦と、かつての夢へ着実に歩みを進めるカフカ。
しかし日常を揺るがすように、高い知能を持つ謎の怪獣によって防衛隊基地の襲撃事件が発生!絶望的な状況を前にカフカはある重大な決断を迫られる…。
【「保科の休日」】
休日、それは防衛隊員に訪れる束の間の安息…。
トレーニング漬けの日々で休日の過ごし方を忘れてしまったレノは、同じく非番の保科からただならぬ雰囲気を感じとり、伊春と共に尾行作戦を決行する!
しかし、事態は思わぬ方向に動き出し…?!
キャスト
(C)防衛隊第3部隊 (C)松本直也/集英社














































