
聴いてくださる皆さん全員が、“笑顔 Light Up!”できるように、私たちは頑張り続けます!──『キミとアイドルプリキュア♪』オープニング主題歌 石井あみさん、熊田茜音さん、吉武千颯さんロングインタビュー
『プリキュア』シリーズ第22弾『キミとアイドルプリキュア♪』(『キミプリ』)が毎週日曜 朝8時30分より、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットにて放送中です。
開幕を彩るのは、プリキュアシンガーたちによるキラッキランランな歌声。『プリキュア』シリーズのオープニング主題歌としては初めての試みとなるトリオ体制での楽曲に挑んだのは、近年『プリキュア』シリーズを歌声で支え続けてきた吉武千颯さん、『ひろがるスカイ!プリキュア』でシンガーとして鮮烈デビューを果たした石井あみさん、声優・アーティストとして活躍中の熊田茜音さん。熊田さんは、本作がプリキュアシンガーとしてのデビュー作となります。
「ここ」のステージへとたどり着くまでの舞台裏について、同席されていたプリキュアシンガーたちを導く音楽プロデューサー/ディレクターである井上 洸さん(ABCアニメーション)にもエピソードを伺いつつ、3人にロングインタビューで迫ります。
『わんぷり』は “バイバイ” ではなく、 “またね” が似合う作品
──このインタビューを行っているのは、 2025年2月8日(土)・9日(日) 東京ドームシティホールにて開催された『わんだふるぷりきゅあ!感謝祭』の直後。まずは感謝祭の感想から教えていただきたいです。
吉武千颯さん(以下、吉武):当日を迎えるまで『わんだふるぷりきゅあ!』(『わんぷり』)が最終回を迎えたという実感が湧かなくて。今までのシリーズの中で、実感が一番なかったんですよね。感謝祭当日のMCでもお話したのですが、「ずっといっしょだよ!」ってこむぎが笑顔でいろはに言っていた言葉が、自分にも言ってもらっているような感覚だったからこそ、そういう心境だったのかなと思っています。
いざ感謝祭のステージで「FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!」(『わんぷり』前期ED主題歌)を歌っているときは、一区切りを迎えたんだなと感じたんですけど……『わんぷり』は “バイバイ” ではなく、 “またね” が似合う作品だと思っていて。会場や配信を通して、みんなの “大好き” や “ありがとう” の気持ちがひとつになっていると感じました。
もちろん終わってしまった寂しさはありますが、『わんぷり』はきっと、みんなの心の中で続いていくと思うんです。そのうえでしっかりと『キミプリ』に繋いでいきたいと感じた時間でした。

──吉武さんは感謝祭に出演する最多アーティストですよね。だからこそ感じることも沢山あったと思います。
吉武:『スター☆トゥインクルプリキュア』(『スタプリ』)の感謝祭が初めての出演で、そこからほぼ毎回参加させてもらっています。シリーズごとにカラーが違って雰囲気も変わるのですが、どの感謝祭も愛に溢れていて…… その中でも『わんぷり』は“心が温まる時間” だと感じましたね。
──確かに、今回も涙はあったんですけども、すごく温かい雰囲気でしたね。
吉武:そうなんですよね! 応援してくださるファンの皆さんも、きっと同じ気持ちだったんじゃないかなって。公演が終わった後、感想やお手紙をいただいたんですけど、“終わった気がしない” っていう言葉がすごく多くて。それだけ、このシリーズがより近くで心に寄り添ってくれたんだろうなと。
──石井さんは、1年間タッグを組んできた相方の後本萌葉さんとのステージはいかがでしたか?
石井あみさん(以下、石井):すごく胸がいっぱいになりました。やっぱり1年間、エンディングを一緒に歌ってきたからこそ、積み重ねてきたものが沢山あって。だからこそ、感謝祭では “ここまで一緒に歩んできた” っていう実感がすごく湧きました。
私の中で萌葉ちゃんは本当にこむぎのような存在で、私が悩んでいると、いつも “大丈夫!” ってストレートに声をかけてくれるんです。私は悩むと前に進めなくなってしまうタイプなので、“どうしよう” と思ってしまうのですが、萌葉ちゃんは “笑えば大丈夫だよ” って。その一言で “あ、そうだ、笑ってみよう” って思えます。萌葉ちゃんの言葉には何度も助けられました。
『わんぷり』のキャラクターたちは、みんな “大好きを伝える” ことを大切にしていて。私も伝えることの大切さをこの作品からも、曲からも学びました。感謝祭はまさにその集大成のようなステージで。でも私も正直、終わった実感はあまり湧いていません。でも、それだけ温かい気持ちで進んできたからこそ、“終わり” ではなく、“続いていく” という感覚の方が強いのかもしれないですね。

──石井さんも吉武さんと同じ気持ちだったのですね。
石井:はい。感謝祭1日目は一区切りを感じた瞬間があって、その気持ちを受け止めきれず、“ちゃんと明日を迎えられるのかな?”と心配になったんですけど……でも『わんぷり』の声優さんたちは、まさに『わんぷり』のキャラクターのようで、すごく温かくて。特に長縄まりあさん(キュアワンダフル/犬飼こむぎ役)が笑顔で最後まで駆け抜けていて、すごいな、こむぎだなって。だからこそ、『わんぷり』は “さよなら” じゃないんだなって改めて感じました。
それに、ちはちゃんや萌葉ちゃんと歩んできた時間を振り返ると、やっぱり最後は “ありがとう、大好き” で終わりたい。そう強く思いながら、2日目のステージに臨みました。また、皆さんもお手紙やSNS、会場で “ありがとう” という気持ちをたくさん届けてくれて、すごく嬉しかったです。こんなに温かい作品に関わらせてもらえて、本当に幸せだなって。
──「FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!」で後本さんが涙ぐんで歌えなくなった時、おふたりがフォローしている姿もすごく良かったです。
吉武:2番からもう怪しくて(笑)。イヤモニで聴きながら「ああ、やばいかも!」って。でも萌葉ちゃんのあの素直な姿がまた可愛くて、あれこそまさに “ワンチーム” 感が出た瞬間だったと思います。
──熊田さんは今回が初の『プリキュア』でのステージとなりました。いかがでしたか?
熊田茜音さん(以下、熊田):感謝祭は全4公演あったんですけど、実は 「これからよろしくね」って言葉がなかなか言えなくて、4公演目にやっと伝えることができたんです。でも、それは私自身が不安になってしまっていただけで……実際は『わんぷり』に関わるすべての皆さんが本当に温かくて、大好きや愛で包んでくれる方ばかりでした。
「これからよろしくね」と言った瞬間に顔を上げたら、そこには 『わんぷり』を愛している皆さんの受け入れてくれる優しい笑顔があって、隣を見たらふたりがいて……その瞬間、“これから頑張っていこう” って強く思ったんです。すっごくすっごく大切なバトンを受け取ったんだなって改めて実感しました。私にできる精一杯で、この気持ちを大切にしていきたいなって。

──熊田さんはこれまで感謝祭や『プリキュア』シリーズのライブを見たことはありましたか?
熊田:ちーちゃん(吉武さん)が同じ事務所ということもあっていろいろ見させてもらいました。
吉武:熊ちゃんが覚えてるか分からないけど、『スタプリ』のおひろめショーを見に来てくれたことがあったよね!
熊田:ちーちゃんが初めてステージに立った時! もちろん覚えてる!
吉武:事務所の方たちが何人か豊洲に見に来てくれていたんですよ(※ららぽーと豊洲本館で開催した「はじめまして!スター☆トゥインクルプリキュア おひろめショー」)。
熊田:あの時、初めて『プリキュア』のステージに立ったちーちゃんの姿を見て、“すごいな” って思っていました。だからこそ、『わんぷり』に出演させていただいた時も、いろいろな想いが込み上げてきたんです。皆さんの想いの強さ、作品への愛……色々な感情が入り混じる中で、プリキュアシンガーの3人がカッコよくステージに立つ姿に憧れました。
それと、感謝祭の終演後には、多田(香奈子)プロデューサーが出演者全員にハンカチをくださったんです。そのハンカチの裏に、“優しい中にも花がある熊田さん。これから一緒に作品に関われたら嬉しいです” ってメッセージが添えられていて……。

──それは思わずグッときてしまいますね。
熊田:そうなんです。こんなにも “大好き” という想いを届けてくださって……。より一層身が引き締まる想いでした。嬉しかったです。
──熊田さんにとって、プリキュアシンガーとしてのおふたりはどのような存在ですか?
熊田:ちーちゃんの作品に対する想いの強さ、スタッフさんや仲間に対する真摯な姿勢……。プリキュアシンガーとしてデビューしてからずっとずっと、全部のことを大切にしてきている姿を間近で見てきたからこそ、私もこの作品に関われることが本当に嬉しかったです。
あみちゃんは今回が“はじめまして”だったのですが、歌に、作品にものすごく真摯に向き合っていて。私のことも優しく、楽しく、受け止めてくれました。
感謝祭のMCで種﨑敦美さん(キュアフレンディ/犬飼いろは役)が「“優しさオーディション”があるんじゃないか」といったことをおっしゃっていたのがすごく印象的だったのですが、私も同じように思います。今回初めて参加させていただいて、すでに沢山の方から優しさを受け取っていて。この溢れる優しさを、私もキミに届けられるように頑張りたいと思います。









































