アニメ『華Doll*』Anthos声優陣6名インタビュー

さらにドキドキと不安の入り交じった展開に! 終盤にかけて盛り上がる『華Doll* -Reinterpretation of Flowering-』の見どころを山下誠一郎さん、濱野大輝さん、伊東健人さん、駒田航さん、土岐隼一さん、増田俊樹さんにインタビュー!

考察好きをうならせる伏線やキャラクターの深い描写が魅力!

――演じているキャラクターは、どんな人物でしょうか。魅力的に感じているところ、アニメでの注目ポイントなどをあわせて教えてください。

山下:眞紘は、Anthosのセンターで笑顔担当。他のメンバーと比べると、そこまでとがった要素もなく、いわゆるオールラウンダーなのかなと思うんですけど、そこが彼自身のコンプレックスの原因にもなっている気がします。
 
今回のアニメでは、センターであることへの不安や、自分が目指すアイドル像に対しての葛藤など、眞紘の内面をアニメならではの手法で描いてくださっているので、視覚的なところもポイントなのかなと。それも含めて眞紘を魅力的に感じてもらえたらいいですね。

 
濱野:凌駕の良さは面倒見がいいところなんですけど、それに加えて等身大で、屈託のない性格が個人的にすごく好きですね。お父さん、お母さん、お兄ちゃん役を全部担当しているみたいなところがあって、そのポジションゆえに推してくれている人もいるのかなと。そのチャームポイントが、アニメではより強調されているようにも思います。

 
伊東:理人は、印象が悪いですよね(笑)。序盤から、非常にツンツンしているんですけど、彼なりに思っているところがちゃんとあって、それがわかりづらいだけなんです。ここまでの放送でもよく分かったと思うんですけど、本心に触れさせてくれるまで、もう少し時間がかかるキャラクターです。
 
融通の利かない眼鏡キャラが好きな人には、受け入れてもらいやすいのかな(笑)。でも、その凝り固まった理人がどうほぐれていくのか、それをこれから先、見守っていただきたいですね。

 
土岐:アニメのアフレコの時に「理人、こんなに嫌なヤツだった?」と盛り上がっていたこともありましたね。

伊東:今の原作のドラマCDはもうちょっと時間が進んでいるから、理人もだいぶ変わってきているところがあるんだけど、改めて最初から、となるとちょっと驚いたところがありました。

駒田:チセは、比較的分かりやすくエッジの効いているキャラクター。僕としても、普段使うトーンとは違うところで演じることが多かったので、振り返ってみると彼の心情へのファーストタッチは全部新鮮なものでした。
 
過去の傷がしっかりとあるキャラクターなので、これまでの放送でも気分の浮き沈みが分かりやすく出ていたと思うんですけど、それも非常に人間味があって魅力的な部分なのかなと。
 
天真爛漫さも、突然来る闇パートもジェットコースターみたいで、それを一緒に歩んでいくだけでも楽しめるキャラクターです。彼に寄り添って観てみると、違う視点で作品を感じてもらえるんじゃないかなと思います。みんな、チセには優しくしてください……。

 
土岐:薫は、癒やし担当というのが魅力の1つなのかなと思っています。生まれ持ったものでもあるし、彼自身が努力して得たものでもありますが、その癒やしというのがAnthosの中でよく作用していて、周りの緊張を和らげていますよね。
 
アニメでは、くすっと笑えるような薫の行動も描かれていて、ドラマCDよりもキャラクターが掘り下げられているところもあるのなと思います。

 
増田:陽汰は、ムード担当なんですけど、ムーディーな色気があるキャラクターではなく、どちらかと言うとムードメーカー的な役どころです。
 
ユニット内の関係性がひも解かれていく中では、「実は彼と彼が……」という関係性を持ち込んでいないキャラクターでもあるので、明るく元気いっぱいであっても深く交わりすぎない。どこか1歩引いているところもあるのかなとも思いながら演じています。

 

――ドラマCDから引き続きAnthosのメンバーを演じている皆さん。長く続くコンテンツでもある『華Doll*』という作品の魅力、愛される理由をどこに感じていらっしゃいますか。

山下:やっぱり、その考察好きをうならせる伏線の張り方や仕組みですよね。アニメだとサブタイトルもめちゃくちゃ凝っているんですよ。そういうキャッチーでありながら、ちゃんと意味があるというのは『華Doll*』の良さでもありますよね。あとは、アニメでもPLANTsがひたすらかわいい(笑)。

伊東:ドラマCDで想像していたPLANTsがどんな感じだったのか、皆さんに聞いてみたいところはあるよね。

濱野:ミステリーというか、考察しがいのあるストーリーの中に、僕ら演じるキャラクターのパーソナルな部分が見え隠れする会話パートがしっかりとあるのも『華Doll*』のいいところですよね。彼らAnthosがちゃんと存在している、と感じさせてくれるところに魅力を感じてもらえている気がします。

土岐:たしかに、彼らのアイドルとして華々しくがんばろうという前向きな部分と、根底にあるあまり他人にさらけ出したくない闇の部分。その2つがしっかりと描かれているんですよね。緊張と緩和が交互にやってきて、そこにトリックめいた伏線もあって。僕は、そこが大好きなところですけど、ちょっと怖いところでもありますね。

駒田:その現実味のある人間模様と、種を植えて才能を開花させるというSF要素が絶妙に融合しているというのも、ポイントですね。全部SFに振り切ってしまうと、その世界にひたりにくいところもあるし、その絶妙な塩梅が予想のつかない展開を生み出していて。彼らの葛藤に共感できるところがあるのも個人的には好きなところです。

伊東:人為的に種を埋め込まれたことで、彼らが変わっていくというのも大きな見どころかなと思います。彼らの成長はもちろん、関係性もどんどん変わっていくけど、それはもともとの資質によるところなのか、開花の影響なのか。アニメを通して、その答えは出ないかもしれないですけど、そういった視点で観られるのもおもしろいところだと思います。

増田:あとは、楽曲ですよね。アイドルユニットが歌う曲としては、かなり独創的な楽曲をの作り方をしていて、それも『華Doll*』の強みだなと感じます。歌詞はもちろん、MVにも伏線があるんです。しっかりと聴きこむほど心を乱されるというか、いつの間にか抜け出せなくなっている。それが怖い部分でもあり、魅力でもあるのかな。

駒田:キャラソンには、これまでのアイドル作品だったら採用しないような曲調もたくさんあるんですよね。あと、歌唱パートの偏りがあるのもまた良さの1つ。その割り振りにも意味があるんですよ。考察する側がここまで意識して聴かなきゃいけないのか、と思わせるところに深さを感じます。

増田:今回のアニメのオープニングも「これ、表題曲!?」と思うほど、シリアスじゃないですか。アイドルユニットアニメのオープニングだから、もっと明るくて分かりやすい曲になるかと思ったら、またちょっと違うテイストの楽曲がきて、驚きました。

土岐:みんなで「オープニング、これでいいんですか?」とスタッフさんに言ったのを覚えています。ある種、アニメのオープニング曲って作品の名刺になるもの。それで、あのテイストの楽曲だったので制作陣の覚悟を感じました(笑)。
 
 

(C)HANA-Doll.RF
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