
「推し活」やファンの気持ちを、より身近に感じるようになった半年間──「らしんばんラジオ」2025年6月パーソナリティ・山下誠一郎さんインタビュー|「“好きだったもの”は永遠だと思うんです」
VTuberに特撮などなど。広がる“好きの輪”
──「らしんばんラジオ」ではこれまで、山下さんの「好き」をたくさん語っていただきました。最近の「推し活」の調子はいかがですか?
山下:推し活とは少し違いますが、以前、他のラジオに出演する時にアンケートで好きなものを聞かれたので、ついに「VTuber」と書きました!
──ついに!
山下:「お馴染みの~」みたいなノリで、大きく書きましたね(笑)。最近はあまりライブやイベントには行けていませんが、自分の好きなことを発信したり、ラジオで話したり、話題を振っていただく機会が増えました。その結果、「実は、私も好きなんです!」と言っていただけることも多々あって。
──そうして“好きの輪”が広がっていくのですね。
山下:例えばアニメや声優さんが好きという人同士であれば、「推しが同じ」ということがきっかけで仲良くなることがあると思います。それはもちろん僕も同じで、好きなものを機に話が弾むなんてことも、よくあるんですよね。
だからこそ、「好き」を発信する機会が大事だし、ありがたいなと思います。“口に出すことの大切さ”を、「らしんばんラジオ」で改めて感じました。
──山下さんの「好き」と言うと、外すことができないのが「スーパー戦隊」や『メタルヒーロー』のお話かと思います。
山下:そうですね。「らしんばんラジオ」以外で『メタルヒーロー』を語ることは、これまでなかったことなので、ガッツリと語ることができて楽しかったです。男女問わず、様々な方から「山下くんがめっちゃ懐かしい話しとる!」という声もいただきました。多くの方に聞いていただけて嬉しかったです。
──作品のファンとしても、嬉しい反響の声ですね。
山下:そうなんです! 「俺と同じ作品を見てたんや」「あたしと好きなものが同じや」という声が最近増えた気がします。
……あと、「玩具の変身ベルトを分解した」というお話をしたのですが、この前エゴサをしたら、「ベルト分解してて笑った」みたいなSNSの投稿があって(笑)。僕がわざと改造をしたように受け取られていましたが、違いますからね! 不意に外れただけですからね!
──あくまでも意図せず、だったんですね!
山下:積極的にネジを外したり、ハンダゴテをいじったりするような子ではなかったですよ! これは今回(6月放送分)のラジオでも弁明しました(笑)。
──最近の「特撮」関連の推し活におけるエピソードはありますか?
山下:現在放送している『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』ですが、まだ最新話まで追えていないんですよね……。『仮面ライダーガヴ』は最新話まで追いついたので、『ゴジュウジャー』も早く見たい!
山下流・選択術「しっくりこない方を選ばない」
──「山下誠一郎のらしんばんラジオ」では、日常的な話題も多く展開されました。印象に残っているエピソードはありますか?
山下:やはり蒼くんが来てくれた4月放送回は、色々なお話で盛り上がることができて、印象に残っています。
『モンスターハンター』について、蒼くんからゲームの楽しいところや特徴を聞くのが面白かったですね。自分のことは普段のラジオでたくさんお話しさせていただいていましたが、ゲスト回は特別な雰囲気があって、また違う面白さがありました。
──次に、全放送回で皆勤賞となったミニコーナー「山下誠一郎の日常!」についてもお伺いできればと思います。
山下:今回のテーマは梅雨とかけた「to you」でした。最後の最後で作家さんの遊び心が出ていたなと(笑)。
6月は梅雨の時期ですし、「雨の日はどう過ごす?」「傘を含めた雨の日のファッション」のような日常トークをしましたね。こだわってオシャレな傘を買ったら、雨の日もちょっと楽しいよね、というお話をしました。
──「せいちの未来日記」のコーナーでも、梅雨にちなんだトークテーマがありましたね。
山下:「出かける予定だったが雨が降っていた時、外に出るか、お家で過ごすか?」という選択問題でしたね。僕は雨の日はお家にいがちで、あまり出かけることはないんです。今年のゴールデンウィークもそうでした。
──今回の「せいちの未来日記」は、“選択”をテーマにトークが展開されました。山下さんが、普段何かに迷った時に物事を決めるコツや、考え方について教えてください。
山下:僕は、最終的に直感を信じることが多いので、直感でピンと来た方を選びます。「しっくりこない方を選ばない」と言う方が分かりやすいかもしれないです。上手く言語化できないのですが、「こっちの方が好きだな」と思った時は、意外と正しいということがある印象です。
一般論や、周りに流されて選択したことについては、責任感を持ちづらいこともあるじゃないですか。好きではないのにやらされている習い事、のような……それは、自分で決めていないからだと思うんです。
だから僕も、自分で決めたことはやってみよう、続けようと思うことがたくさんあります。すぐには行動できなくても、思っていたこと、ずっとしたかったことに関しては、あながち間違っていない気がするんですよね。
──なるほど。
山下:何かを選ぶ時には、直感を信じてあげることを意識しています。その上で、あまりに無計画だったり、現実的でなかったりしたら、さすがに行動しませんが……。直感が働いたからと言って、自分の給料の何倍もある高級なものを買うとか、免許もないのに高級外車を買うとかは違うじゃないですか(笑)。
そんなバランス感は持ちつつ、あくまで無理のない範囲の中で直感を大事に選択しています。
──逆に、直感で選択を変えることもあるんですか?
山下:ありますね! 電車の方が早いけれど、ふと思い付いて「今日は歩いて帰ろうかな」みたいなこともあって。そうして歩いていた結果、大事なことがパッと浮かんだりするんですよね。


























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