
先輩の一言に奮起! 新人座長のガッツに懐かしさや羨ましさを感じることもーー夏アニメ『陰陽廻天 Re:バース』木村太飛さん、内田真礼さん、木村良平さん、石川界人さん メインキャスト座談会
太飛さんが腹を括れた、良平さんからのありがたいメッセージ
――先輩方からの言葉を聞いた太飛さん、気分はいかがでしょうか?
木村(太):めっちゃ嬉しいっす! 本当にずっと不安だったんですよね。「ちゃんとできているのかな?」って。第3話か第4話の時、収録が早く終わったので、「僕のセリフが少なかったからですかね?」と言ったら、良平さんが「そんなこと言うな。座長なんだから」って。
内田:カッコいいなあ。
木村(良):俺をイジってるだろ!
木村(太):その言葉を聞いて「本当にそうだな。何をうじうじしてたんだろう」と。猛と一緒ですね。「考えるのは飯食った後だ」と。その時に「こういう感じでやっていこう!」とバシっと決めて、ネガティブなことを言わないように、「いきます!」、「やります!」だけでやってます。
――でも必殺技を叫ぶ以外でも張る芝居が多いですけど、ノドは大丈夫ですか?
木村(太):意外と大丈夫です。
石川:僕だったらすぐにノドが壊れているかもしれない叫びをテストからずっとやっているので、そのガッツは本当にすごいなと思いながら見ていますし、本番でもブレがないので、率直に楽器として憧れがあります。
内田:ノドが強いよね。
木村(良):でもさ、中盤のある回の界人の一発の張りが好きだったんだよね。
内田:え、どこだろう?
木村(良):座って聞いていたけど、界人に「お前、今すごく気持ちよかっただろ?」とその場で言いたかったくらい。時代の流れを感じられたというか。こっちに太飛くんがいて、こっちには界人がいて。
石川:僕は叫びが苦手だったので、彼を見ると負けたくなくて。初心に帰ったみたいに「絶対に負けないぞ」って。いい影響や刺激をもらっています。
木村(太):光栄です!
内田:いいアフレコ現場ですね。
――太飛さんは収録前や休憩中は一人で必死に台本を読み込んでいるんですか? それとも先輩方にアドバイスを求めに行ったりするんですか?
木村(太):家で「ここはカッコよく叫ぼう」とポイントでめっちゃ練習しています。「こんなに家で叫んだら次の日ヤバいかな?」と心配になるくらい。現場では監督のアドバイスに「はい! わかりました!」と忠実にやっています。
――ではいつも平常心で臨めているんですね。
木村(太):第1話は緊張しすぎて、足が震えていた気がします。でも先輩やスタッフの皆さんに支えていただいて。本当に温かい現場です。
アフレコ現場では内田さんのおもしろエピソードが満載!?
――一緒に収録した中で裏話やおもしろエピソードはありますか?
木村(太):イントネーション系が難しくて、最初は苦労しました。「電祇平安京」とか「闇薫」とか。
内田:この作品独自の言葉が多くて、読むのも難しいよね。「左京」とか「三条」とかも。
石川:住所も難しくて。アナウンスの音声役の方もかなりアクセントを気にされてました。
内田:あと技も! とりあえず勢いで言ってみよ!みたいな(笑)。
石川:僕は途中からアクセントを尋ねるのをあきらめて、「俺が正解だ」という気持ちでやって、違っていたら直していただく感じでやってました。
木村(太):あと内田さんが入るマイク前のモニターだけ消える事件が何度もありましたよね。
内田:やだ! やだ!
石川:マイクは何本もあるのに内田さんが行くと壊れるんです。
木村(太):それまでは普通なのに。
木村(良):内田さんの機嫌が悪かったのかな?
内田:私、陰陽術出してないので!
――内田さんは霊的なものをお持ちなんですか?
内田:ないですよ! でも私が意識していないところで何か出ているのかも。
石川:あと内田さんが「最近、気を付け始めたんですよ!」と言って、バッグから取り出したプロテインに、現場で水を入れてボトルを振り始めたら、ふたが閉まってなくて周囲にぶちまけてパニックになったこともありました。
内田:みんな、優しくて、全員でふいてくれました(笑)。
石川:僕は元々筋トレをやっていたので、「最近、始めたんだ! いいぞ! 頑張れ!」って思いました。
木村(良):あと内田さんは「ジムにハマっているんです」と言いながらずっとお菓子を食べていて。
内田:やめてください!(笑) でもそうなんですよ、おいしい和菓子がいつも置いてあるから。
石川:鍛えているならゆでたまごを食べないと。
内田:現場でゆでたまご食べているのはおかしくないですか!? 和の作品なので。毎週おいしく食べさせていただいています。
展開が早い物語を追いながら数ある謎を考察したり、メカや怨人などデザインなど何度も堪能してください
――このアニメの見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。
木村(良):もちろん設定上の魅力やキャラクターの魅力もありますが、観ていて違和感を覚えるのはループものにある謎だと思います。この世界が勝手にループしてみんなが困るだけというはずはないわけで、誰かが何かを企んでいたり、まだ描かれていない大きな事象が起きていたりするんじゃないかなと。物語を追って、謎を解き明かして楽しんでもらえたら。あなたは誰を疑いますか?
木村(太):すごい!
石川:そのまま導入に使えそう。
木村(太):電祇平安京の世界観もきれいですし、メカがあったり、いろいろな要素がありすぎてみんな忘れがちですが、猛はなぜループしているのか。猛はどんな存在で、あの力は一体何なのかと謎めいた作品です。いろいろな謎があるので、考察しがいがあるし、気が付いたら次のシーンや展開に移っているので、細かいシーンを見直したり、何度も観て堪能してほしいと思います。
内田:カッコよかったり、コメディっぽいシーンだけでなく、ツライ部分もしっかり描くんだなと思いました。
木村(太):第1話からツラいシーンがあったし。
内田:猛があんな目に遭うなんてね……後半に進むにつれて、そういうシーンが出てくるので、視聴者のみなさん無理しないでくださいねと心配する気持ちがありますが、やっぱり観てほしいと強く思います(笑)。オリジナルなので、どうなるのかわからない展開に振り回されてほしいし、スタッフの皆さんもそこが伝えたいところだと思うので、どんな結末が待っているのか、私も楽しみにしています。「心無いな」と思う展開もありますが、耐えて観ていただければ何かが開ける気がします。
石川:電祇平安京に「怨人(おに)」という化け物が襲来してきて、陰陽師たちが撃退するという展開ですが、いろいろな怨人が登場します。その怨人の一つひとつにも個性があって、相当考えられてデザインされているので、注目していただきたいです。ロボットではないので……対人兵器ものアニメとして観ていただくとより楽しめると思うので、式神だけではなく、敵の怨人にも注目してもらえたら嬉しいです。
『陰陽廻天 Re:バース』作品情報

放送情報
フジテレビ「+Ultra」ほかにて毎週水曜24:45~放送
各種配信サービスにて配信中
あらすじ
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、『炎炎ノ消防隊』制作のdavid productionが贈る初のオリジナルアニメーション!
時空爆走系ヤンキーによる、異世界バトルアクション始動!!
絶対ェ助け出す!異世界だろうが!何度死のうが!
誰ともつるまず1人孤独に喧嘩に明け暮れるヤンキー高校生・業平 猛 (なりひら たける)は、夢に何度も現れる謎の少女・ツキミヤに想いを募らせる日々を過ごしていた。
そんなある日、タケルは不慮の事故で崖から転落。
意識を取り戻すと目の前に広がっていたのは、テクノロジーが高度に進化を遂げた平安京・《電祇平安京(でんじへいあんきょう)》。そこは、最強の陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)が守護しており、憧れのツキミヤが現実に存在する別世界だった!
夢にまで見た運命的な出会いに舞い上がるタケルだったが、突如発生した黒い霧《闇薫(やみかおる)》の中で《怨人(おに)》と呼ばれる化け物によってツキミヤもろとも命を落としてしまう。
――しかし、次の瞬間、タケルは再び電祇平安京で目を覚ます。
やがて自身がタイムリープしたことに気づいたタケルは、ツキミヤが命を落とす未来に抗うため、安倍晴明から陰陽術を習得し、陰陽師として戦うことを決意する――!
キャスト
業平猛:木村太飛
ツキミヤ:内田真礼
安倍晴明:木村良平
アツナガ:石川界人
ユラ:永瀬アンナ
葛:井上麻里奈
信:吉武千颯





















































