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2025年夏アニメ『光が死んだ夏』第2話「疑惑」を振り返ろう!

1話よりも一層怖く不気味……少年たちのブロマンスも描かれる──2025年夏アニメ『光が死んだ夏』第2話「疑惑」を振り返ろう! 次回の注目ポイントもご紹介!

2025年7月より放送が始まったTVアニメ『光が死んだ夏』。原作はモクモクれん先生による漫画『光が死んだ夏』で、KADOKAWAのWebコミックサイト「ヤングエースUP」にて連載されている人気作品です。

三重県の山奥の集落に住む辻中佳紀は、半年前に山で一週間行方不明になって戻ってきた親友・忌堂光の中身が人ではないナニカになっていることに気づいてしまいます。光を失った悲しさから、その代わりとしてヒカルを受け入れることにしたよしき。葛藤しながらヒカルとの日常を過ごすよしきと、村で起こる不可解な出来事が描かれた異色の青春×ホラー物語です。

7月12日には第2話「疑惑」が放送されました。前回は、美しいアニメーションによって引き立てられるホラーに多くの視聴者が注目。また、アニメオリジナルの演出が多く、SNSに投稿された感想からは原作ファンも新鮮な気持ちで楽しんでいる様子がうかがえました。

本稿では第2話「疑惑」を振り返り! SNSの反応などに触れながら内容を振り返っていきましょう。さらに、第3話の注目ポイントもお届けします!

※本稿には第2話のネタバレ要素が含まれます。

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光が死んだ夏
とある集落で幼い頃からずっと一緒に育ってきた同い年のよしきと光照りつける太陽耳にこびりつくクマゼミの声帰り道に食べるアイス他愛もないことで笑い合ういつもと変わらない夏のある日「……お前、やっぱ光ちゃうやろ」半年前、山で行方不明になった光は一週間後ふらりと帰ってきた声も姿も光に見えるモノその中に蠢いていたのは――「光はもうおらんのや……それやったら」友人の姿をした〝ナニカ〟と歩みだす、“いつもと変わらない”日常だが、時を同じくして奇怪な事件が集落を襲い始める未知の〝ナニカ〟へ墜ちていく青春ホラー物語の幕が、今、上がる――作品名光が死んだ夏放送形態TVアニメスケジュール2025年7月5日(土)~2025年9月27日(土)日本テレビにて話数全12話キャスト辻中佳紀:小林千晃ヒカル:梅田修一朗山岸朝子:花守ゆみり暮林理恵:小若和郁那田中:小林親弘巻ゆうた:中島ヨシキ田所結希:若山詩音スタッフ原作:モクモクれん(KADOKAWA「ヤングエースUP」連載)監督・シリーズ構成:竹下良平キャラクターデザイン・総作画監督:高橋裕一ドロドロアニメーター:平岡政展プロップデザイン:應地隆之介サブキャラクターデザイン:渡辺舞 西願宏子 長澤翔子美術設定:多田周平 高...

何もかもが不気味に見える……前回よりも増した恐怖

「怖さがさらに増してる」との感想が数多く投稿されている本話。前話に増して物語は終始不気味な雰囲気をまとっていましたね。

視聴者が最も恐ろしかったのはきっと林道のシーンでしょう。ろくろ首のような化け物をよしきが見てしまい、化け物が物凄いスピードで近づいてくるところやよしきのすぐ背後まで来てしまっているシーンは身の毛がよだつほどゾッとしました……。

原作ではもちろん静止画であり、迫りくる演出ができるのはアニメ化ならでは。個人の感覚ですが、原作の3倍は怖かったです。

また、多くの視聴者がアニメオリジナルの蝉の演出への感想を寄せており、「セミが羽化し損ねて蟻がたかるシーンめちゃくちゃ不気味だった」「一貫してセミが演出に使われているのよかった」「夏らしさと気味悪さが最高のジャパニーズホラー」と様々な声が上がっています。

個人的な解釈ですが、羽化した白いセミが白髪を持つ光の姿と重ねられており、羽化し損ねることで彼の死を表現しているのではないでしょうか。それゆえに最後のシーンではセミの抜け殻の中にヒカルのようなナニカが入った演出になっているのだと思いました。その直前の逆再生されるシーンは、表向きにはまだ光が生きていることを表しているのではないかと……。

「怖くて見れないけど見たい!」という声がある一方で、「めちゃくちゃ怖くて良かった!もっと怖くてもいい」と更なる怖さを求める声も上がっている本作。3話以降はどれくらいの怖さに仕上がっているのでしょうか……。ホラーが苦手な方は明るいうちに視聴するのもいいかもしれませんね。

ヒカルの中に手を入れるよしき……2人の関係性の変化

ホラー要素とともに話題となったのは、よしきがヒカルの中に手を入れるシーン。薄暗い体育倉庫の中で行われ、ヒカル自身も「変態臭いな」と言っている通り、イケナイことをやっているような空気でした。

「体育倉庫のシーンドキドキしちゃった」「こんなの性癖歪むって…」「身体に手入れるのいいねえと思ってたら鶏肉(リアル)出てきて笑った」と、かなり明確になったブロマンスの描写に視聴者はドキドキ。

私はこのシーンで2人の関係性が少し変化したように感じます。よしきはヒカルが光ではないことを頭ではわかっていますが、このシーンによって改めてヒカルが光(人間)ではなくなっていることを実感していることでしょう。光はもちろん身体の中に手を入れるなどということは物理的にも不可能ですが、原作を読んでいると、頭をなでることさえもよしきにさせるような関係ではなかったよう。

片やヒカルは身体の中に手を入れさせており、物理的にも感情的にもより深いところをよしきに触ることを許しています。物語の終盤ではよしきの葛藤が描かれていましたが、思い出しているのは光ではなくヒカルのこと。光の代替品だったはずのヒカルに対して、光に対するものとは別の感情が芽生えているのです。

通りすがりの主婦・暮林理恵に警告されたよしきですが、危険な存在であるとわかっていてもヒカルと距離を置くことはなかなか難しそうです。

今回もアニメオリジナル演出満載!

第1話に引き続きアニメオリジナルの演出が満載で、原作読者もより楽しめる物語になっていましたね。その中で、今後のヒントとなるであろうワードが数多く飛び出しています。

松浦のおばあちゃんが昔恐ろしいものを見ていたこと、以降恐れるようになりそのせいでそれらを引き付けてしまい娘が神隠しにあってしまったこと。第1話で女児行方不明の新聞記事が差し込まれていたのはこのことを暗示していたのでしょう。

さらに、光の父のバッグの中から出てきたのは「人の頭だったもの」。そして山から下りてきているというケガレ……田中は「どこかに何らかの形で潜んでいる」と推測していますが、それこそがヒカルなのでしょうか。

三笠の家のシーンの最後に出てきた大きな地図には、希望ヶ山町の他に、クビタチ、ウデカリ、アシドリという地名が記載されています。田中が飲み干した湯呑の底に、地形と同じ形に溶け残った砂糖が描写されていることから、村の因習が大きく関わっているようです。身体の部位の名前が入った地区名に薄気味悪さを感じずにはいられません。

格好良く不気味なOPテーマ「再会」と切なさが募るEDテーマ「あなたはかいぶつ」

第1話では放送されなかった主題歌も本話でお披露目となり、視聴者からも多くの感想が寄せられています。

VaundyさんによるOPテーマ「再会」は不気味さを伴ったロックミュージックで、本作の雰囲気にぴったり。アニメーションではキャラクターたちの何気ない日常とそこに密かにはびこるバケモノたちが描かれています。

TOOBOEさんによるEDテーマ「あなたはかいぶつ」では、切ないメロディにのせて描かれるよしきと光の思い出に視聴者は胸を痛めている様子。アニメーションでは実写の背景が多く使われており、2人の思い出がよりリアルに感じられます。

視聴者からは「VaundyのOP最高に気味悪くてかっこいいな」「OP、アニメーションも歌も最高やないか」「EDずる過ぎる…2人のあんな思い出見せられたら泣いてしまう」「最後のシーンはヒカルだよね…変顔にクスリともしないよしきが辛い」と大好評。ぜひノンクレジットバージョンで一度じっくりご覧ください。

次回の見どころ

これまでひとりきりでヒカルの存在に葛藤し続けていたよしき。本話で暮林理恵に声をかけられたことで、頼れそうな人と出会うことができました。正体がわからないものの、ヒカルが危険な存在であることは感じ取っており、それを高校生のよしきがひとりで抱え続けるのはとても辛かったのではないかと思います。

まだ連絡を取るには至っていませんが、終始暗い表情のよしきを見ていると、彼女に相談することでその肩の荷が少しでも下りれば……と願ってしまいますね。

一方、謎の会社から派遣されてきた田中は「好きに調べちゃっていいっすか?」と、何らかの事情を知っている村の男衆に断りを入れていました。山から下りてきているというケガレの正体がヒカルなのでしょうか。また、田中に見つかってしまったらヒカルはどうなってしまうのか……。少しずつ紐解かれるクビタチ村の因習にご注目ください。

1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。

この記事をかいた人

わたなべみきこ
出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。

担当記事

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