声優
朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』若山詩音&紡木吏佐の稽古現場をレポート

「友達っていいね」と感じた少女たちの青春物語ーー朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』若山詩音さん&紡木吏佐さんの稽古現場に潜入【レポート&インタビュー】

累計150万部突破の本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』が初の朗読劇化! 2025年9月13日・14日・15日の3日間、草月ホールにて各日日替わりのキャスト陣が出演します。

公演を直前に控える現在、各キャストは稽古に打ち込んでいる真っ最中。今回、成瀬 あかり役・若山詩音さん(15日公演出演)、島崎 みゆき役・紡木吏佐さん(13日公演出演)の稽古現場にお邪魔し、その様子をレポートします!

さらに、稽古後には公演に向けた意気込みを語っていただきました。

 

まるで本番の稽古風景

稽古前、集まったキャストは演出を手掛ける野坂実さんをはじめとしたスタッフ陣からステージ演出の指示を受けます。細かな照明の切り替わりや立ち上がるタイミングなど、覚えないといけないことが盛りだくさん。若山さんと紡木さんは真剣な表情で台本に向き合いながら、1ページ1ページにメモを残します。

一見、厳かな雰囲気の現場ですが、野坂さんのちょっとしたジョークで笑いが起こる場面もあり、その姿からはキャストとスタッフの仲の良さが垣間見えました。

当日のステージ演出を確認したキャスト陣は、今度は自身のセリフの確認に勤しみます。セリフを何度も声に出す若山さんと、黙々と台本を確認する紡木さん。役者によって練習スタイルに違いがあることを実感させられました。

 

 
通しの稽古では、本番さながらの環境でキャスト陣が掛け合いを繰り広げました。その様子はまさにプロフェッショナルで、ほとんどミスがなく、最後まですんなりと進行。しかし、キャスト陣はまだまだブラッシュアップしていく要素を見つけたのか、セリフを言い終えた後でも台本にペンを走らせていました。

一息ついたところでキャストとスタッフのすり合わせが始まると、キャスト陣はシーンごとにキャラクターの心情や状況を再確認。何気ないセリフでも細かなニュアンスを調整していく姿からはキャスト・スタッフの本気度が伝わります。そして、ここから本番に向けて、一体どんなお芝居が生み出されるのか楽しみで仕方ありません。

稽古後には若山さんと紡木さんに作品に関する質問にお答えいただきました。

 

芯の通った成瀬に惹かれる

──原作や台本をご覧になった感想をお聞かせください。

若山:お話をいただいた後に原作を読ませていただいたのですが、本当に成瀬が魅力的で、私もすぐに惹かれてしまいました。私もそうなんですが、昨今なにかと周りの目を気にしがちな中、成瀬という人物はひとつ芯が通っています。その芯が揺るがず、しかも周りを巻き込んでハッピーにしてしまうところが本当に魅力的だと思います。

あと、原作は単発のお話が連なる形なんですけど、ひとつのお話が30分くらいで読めてしまうので、読む手が止まらないんですよね。今回の朗読劇はそんな原作の様々なエピソードを一度で楽しんでもらえるような工夫が施されていますので、原作が好きな方にも楽しんでいただけると思います。

 

 

──原作の魅力が凝縮されているなと感じました。

若山:私も初めて台本を拝見した時は驚きました。朗読劇だからこそできる特別構成になっていますね。

──紡木さんはいかがでしたか?

紡木:私はちょうど友達に勧められて原作を読んでいたら今回のオファーを頂いたのでびっくりしました。そもそも、一ファンとして朗読劇化されることが嬉しいのに私も出られるなんてハッピーです(笑)。

原作を読んだ時は「成瀬様かっこいいな、お友達になりたい!」って思いました。それでいて、実は私も小さい頃に「200歳まで生きたい」と親に言ったことがあって。だから彼女の気持ちがよくわかるんですよね。

──そんな成瀬の友人である島崎についてはどんな印象ですか?

紡木:陽キャですね(笑)。

若山:コミュニケーションおばけですよね!

紡木:そうそう! 中学生・高校生って、コミュニティが大人に比べると狭く、周りの視線にも敏感なお年頃なんですよね。特に、成瀬氏は色んな意味で注目を集めるので、一緒にいると自分も悪目立ちするリスクがあります。だけど島崎は「私は成瀬のことが好きだから」と一貫していて、そこは彼女の素敵なところだなと思います。

 

 

──そんな成瀬と島崎は漫才コンビを組むこととなります。ふたりの姿をご覧になって、どんなことを感じましたか?

若山:コンビの会話や掛け合いのテンポが軽快で楽しいですし、「友達っていいね〜」と青春を感じました。あと成瀬を演じているからこそ島崎の懐の大きさに感動しちゃって。

紡木:ママみたいな。

若山:まさにそうです(笑)。大好きでいてくれるってすごいことだなと思います。

紡木:ふたりは互いの苦手なところをこっそりフォローし合っている関係だと思いました。それでいて、成瀬氏は奇想天外な発想ばかりしつつも、みゆきちゃんに惹かれていたり、尊敬しているところがあるんですよね。本当にいつまでも仲良くいてほしい。

──最後に、公演に向けた意気込みをお聞かせください。

若山:実は朗読劇の経験がまだあまりなく、わからないことや至らないところだらけで日々勉強です。少しずつ成長しながら、みなさんに作品の魅力が伝わるように全力を尽くして頑張って参ります。見に来ていただけたら嬉しいです。

紡木:私は元々活字が苦手なんですよね。本を読んでも一行目をずっと繰り返してしまって。だけど、この作品はド頭からキャッチーで、気付いたら全部読んでいました。今回、そんな素敵な作品を“音”でも楽しめる朗読劇にしたということで、それだけでも嬉しいことですよね。本編では成瀬氏とみゆきちゃんの物語はもちろん、他にも素敵なキャラクター達が登場しますので、彼女たちの人間関係を見守っていただけたら幸いです。ぜひ遊びに来てください!

 
【取材 MoA】

 

朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』公演概要

公演名:朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』
公演日:2025年 9月13日(土)~15日(月・祝)

9月13日(土)
昼の部:開演 14:30、夜の部:開演 18:30
9月14日(日)
昼の部:開演 14:30、夜の部:開演 18:30
9月15日(月・祝)
昼の部:開演 13:00、夜の部:開演 17:00
※開場は、開演の30分前を予定しております。

会場:草月ホール(東京都港区赤坂 7-2-21 草月会館地下 1 階)
原作:宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)
演出:野坂実
脚本:土城温美
主催・製作:松竹株式会社
後援:日本テレビ放送網株式会社

出演:
9月13日(土)岩田陽葵/紡木吏佐/梅田修一朗 他
9月14日(日)安済知佳/諏訪ななか/今井文也 他
9月15日(月・祝)若山詩音/青木陽菜/石谷春貴 他

チケット情報

チケット料金:
全席指定 SS 席:11,000 円(税込)、S 席:9,900 円(税込)、A 席:8,800 円(税込)、B 席:6,600 円(税込)

先行(抽選)チケット
2025年7月29日(火)18:00より抽選受付開始
一般(先着)チケット
2025年8月23日(土)12:00より先着販売開始

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