
声優・立花日菜 1stアルバム「HOLIC」リリース記念インタビュー|可愛さも格好良さも詰め込んだ全10曲を語る
ウインクは私の個性であり強みなので、活かしていきたい
1. ラミラミ♡
作詞・作曲:鈴木裕哉 編曲:Yo-SK
──ここからは収録曲についてお聞きしていきます。1曲目と2曲目は可愛さ全開で、まさにみんなが見たい“可愛い立花日菜”を冒頭に持ってきた印象です。まずは、お姫様になりたい乙女の様子が描かれている1曲目「ラミラミ♡」。
立花:この曲はファンタジー世界のお話をテーマに作っていただきました。そこにちょっと変な音を入れたり、クセのあるコード進行にしてみたり……といったことも大事にしていて、ファンタジーでありつつ、ひとクセのある可愛いだけじゃない曲になっています。アルバムのリード曲は「Pink Twinkle Wink」ですが、「ラミラミ♡」も1曲目を担うだけあって、「HOLIC」をすごく忠実に表している曲だなと思いますね。
──確かに、サビとか頭から離れなくなるというか、虜になっちゃう感覚があります。曲中の「離さないから」といったセリフも印象的ですが、役としてではなく自分自身として言うのは恥ずかしさもありましたか?
立花:いや、私としては役で言うのも恥ずかしいですし、自分で言うのも恥ずかしいです(笑)。でも、もう慣れました。恥ずかしいのは恥ずかしいですけど、こういうことをする仕事なので。みんなが気に入ってくれればいいなと思って、可愛く言っています。
2. Pink Twinkle Wink
作詞・作曲・編曲:PandaBoY
──さらに可愛さを畳み掛けてきたのが「Pink Twinkle Wink」。これはもう聴いてもらえば一発で伝わる可愛さですね。
立花:そうですね。ド正面に可愛くて、でもあざとくて……みたいな2面性のある曲になっています。ちょっとズルい女の子って感じです。
──さすがPandaBoYさんといいますか、「きゅるきゅるりん♡」といった言葉も可愛いですし、タイトルの「Pink Twinkle Wink」も語感が気持ち良くて。
立花:ほんとリズムがいいですよね。
──レコーディングでは、どんなことを意識したのでしょうか?
立花:やっぱり「きゅるきゅるりん♡」は大事にして歌いました。私自身は結構引いて歌うのが好きなのですが、この曲はド正面に可愛い曲で、強さも毒っけもあるので、真正面から真っ直ぐ素直に歌うことをすごく意識しています。ただ、すごく高いし、早いし……レコーディングは疲れました(笑)。
──今後、ライブで歌うのも大変そうです。
立花:大変ではありますが、怒涛に畳み掛けてくる感じは盛り上がると思いますし、力の入れどころでもあるなと感じています。
──この曲はMVも可愛さ満点です。インタビュー時点ではまだ全編は公開されていませんが、ディザーを見ただけでもひたすらウインクしていますね。
立花:そうなんですよ。タイトルに「Wink」と入っているぐらいなので、MV撮影ではダンスをするときもなるべくウインクするように意識していたのですが、ディザーでギュッとまとまったら短い秒数の中ですごい数のウインクをしていて(笑)。でも、ウインクができるのは私の個性というか、強みでもありますし、それを活かしてくれた曲でもありますので、大事に育てていけたらなと撮影しながら思いました。
立花日菜 1st Album「HOLIC」- MVティザースポット
──ちなみに、ウインクは昔から得意でしたか?
立花:中学生ぐらいの頃にはできていたので、たぶん生まれつきできるタイプだったのかなと思います。ライブなどに出るようになって、ウインクができない人がいると知ったときに、「ウインクできることは強みになるのかな」「有効活用していけたらいいな」みたいな気持ちになったんです。
──ほかのコンテンツのライブでも、立花さんはいいところでウインクを決めてくるなといつも思っていました。
立花:私の二つ名といいますか、“ウインクの人”ってイメージを持ってもらえたらありがたいですね。
──“ウインクの人”だとそのまますぎるので、“ウインクの女神”とか“ウインクの天使”とか、より二つ名っぽいものにするのはどうでしょう?(笑)
立花:考えておきます(笑)。
ポエトリーラップや格好いいロックナンバーなど多彩な楽曲たち
3. Dear my Soleil
(TVアニメ『男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)』ED主題歌)
作詞・作曲:草野華余子 編曲:やしきん
──3曲目は4thシングル表題曲の「Dear my Soleil」。改めて、どんな楽曲であるかお聞かせください。
立花:平成を感じるポップチューンになっていて、すごく爽やかな青春の歌です。作品のエンディングテーマですから、作品に寄り添っているのも魅力のひとつだと思います。個人的にお気に入りの1曲ですね。
4. 恋のハイテンション
作詞・作曲:阿部真央 編曲:渡辺拓也
──恋心を描きつつも、1曲目や2曲目の可愛さとはまた違った印象を受けたのが「恋のハイテンション」です。
立花:「恋のハイテンション」は阿部真央さんに作っていただいた楽曲で、とにかく“阿部真央さん感”を大事にしました。レコーディングでは阿部真央さんが直接ディレクションしてくださり、基本的には私のやりたいようにやっていいと言ってくださったので、本当に好き勝手やらせてもらった感じです。それにプラスして「ここをもうちょっとこうしたら素敵になるよ」などとアドバイスもしてくださって。私が好きな感じの曲調だったこともあり、楽しくレコーディングできました。
──楽しくレコーディングする中で、意識したことはありますか?
立花:デモでいただいた阿部真央さんの歌(仮歌)がとても素敵だったので、「阿部真央さんの歌でいいじゃん」とならないように、自分なりの可愛さやいじらしさ、少女っぽい感じを入れることを意識しました。「Dear my Soleil」に引き続きの青春ソングといいますか、若い恋心を歌っている曲なので、いまどきの感じもいれつつ、大人が聴いたときに学生時代を思い出してもらいたいと思いながら歌っています。
──好きな曲調とのことですが、中でも特に好きな部分をあげるならどこでしょうか?
立花:サビですね。めっちゃ爽快で疾走感もあって可愛いなと思います。
5. 最強?最高!Brave My Heart
(TVアニメ「パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき」OP主題歌)
作詞:畑亜貴 作曲:クボナオキ(M-AG) 編曲:フクイチモトキ(M-AG)、クボナオキ(M-AG)
──続いては、2ndシングル表題曲の「最強?最高!Brave My Heart」。何度も聴いた人が多いと思いますが、作品らしさが詰まった楽曲ですね。
立花:現状では唯一のオープニング主題歌を担わせてもらったのがこの曲です。本当にオープニングらしいというか、この曲も疾走感があって爽やかで、始まりにふさわしいですよね。フェスに参加させていただいたときもこの曲から始まりましたし、安定感のある曲になってきているのも感じます。
──可愛い曲が並んでいる中にあるとより引き立ちます。
立花:そうですね。爽やかな感じがより一層素敵に聴こえると思います。
6. Honey Bee
作詞:Zinee 作曲・編曲:Snail’s House
──「Honey Bee」はイントロのネコの鳴き声もそうですし、曲調が独特で面白さもある楽曲に仕上がっています。
立花:「ポエトリーラップみたいな曲に挑戦してみたい」と提案して、声優さんでやっている人もそんなにいなそうだし面白いと採用していただきました。私は声質的にこういう囁き系やポエトリー系は合うみたいで、部屋で聴けるチルな感じがすごくお気に入りです。レコーディングでは、私がやるとこういう風になるんだという新鮮さがあり、女性声優っぽくない感じも面白いね、などと話していました。
──立花さん自身も部屋で寝ているのが好きとのことですし、「お気に入りのブランケットにくるまって」といった歌詞は共感できたのでは?
立花:めちゃめちゃわかりますね。私の部屋を覗かれている感じがしました。家でダラダラしているところとか、まんまですから(笑)。ぬいぐるみも部屋にいっぱいありますし、ブランケットや毛布もすごく好きなので、自分の休日をめっちゃオシャレにしたような曲です。
──YouTubeのさまざまな質問に答える動画でも、遠征にブランケットを持っていっていると答えていましたよね。
立花:そうなんですよ。きっとそういったことも汲んでくれている気がします。
7. Unbalance Addiction
作詞・作曲・編曲:綿貫直行
──チル感のある楽曲に続いては、インパクト抜群のロックナンバー「Unbalance Addiction」です。こちらは格好良く攻めた楽曲ですね。
立花:はい。4thシングルのカップリング曲「わたしクエスト」のような、格好いい系の曲は絶対に入れたいよね、として入れました。以前、『CUE!』の活動をしていたときに、それまであまりやったことのなかった厨二病のキャラ(丸山利恵)を演じていて。彼女が所属するユニット「Moon」は、めちゃくちゃロックで格好いい曲をたくさん歌っていたので、ファンのみなさんからそういうのも似合うと言っていただきました。『CUE!』を知っている方には懐かしさもあり、知らない方には意外性を見せられて、「こういう立花さんもいいよね」と思っていただけたら嬉しいです。アルバムの“トゲ”の部分を主に担ってくれている曲なのかなと思います。
──「Moon」の楽曲は格好良かったですからね。この曲に関しては、ただ格好良いだけでなく、魔性や狂気じみたところも感じますが、歌っていて楽しかったですか?
立花:そうですね。『CUE!』が終わってからは、あまりこういう役とはご縁がなかったので、やってみたかったんですよ。それを個人のアーティスト活動でやらせてもらえるのはすごく嬉しいですし、いつか狂気的な役を演じるときに活かせればもっといいなと思っています。
──アウトロに入っている笑い声も、怖さがあって印象的でした。
立花:ここは笑いだけで何パターンも録りました。それをうまいこと組み合わせて、一番素敵に聴こえる感じにしてもらっています。

















































