
声優・立花日菜 1stアルバム「HOLIC」リリース記念インタビュー|可愛さも格好良さも詰め込んだ全10曲を語る
声優としてはもちろん、昨年6月からはアーティストとしても活躍している立花日菜さんが、待望の1st アルバム「HOLIC」を2025年9月24日(水)にリリース。
本アルバムには、デビューしてからリリースした4枚のシングルの表題曲をすべて収録しているほか、新曲を6曲収録。キュートさや格好良さなど立花さんの魅力をたっぷりと感じられる1枚となっています。中でも注目なのは、アルバムラストの「この場所で、また」。この楽曲では立花さんが作詞に挑戦しており、自身の気持ちやファンに対する想いを感じられる素敵な内容となっています。
そんなアルバムのリリースを記念して、アニメイトタイムズでは立花さんにインタビュー。作詞に挑戦した経緯や込めた想い、その曲も含めた全収録曲についてたっぷりと語っていただきました。
アルバムはいいきっかけだと思い、作詞に挑戦してみました
──今年2月に掲載した3rdシングル「Stella」のインタビューで、立花さんは「個人的にそろそろ作詞してみたいな~なんて思ってます!」と話していました。そして今回、ついに作詞に挑戦したわけですが、作詞することになった経緯を教えて下さい。
立花:1stシングルか2ndシングルのタイミングで、音楽プロデューサーから一度「作詞しますか?」と言われたことがありました。でも、そのときは自分のやりたいことがわかっていなかったですし、自分の色も見えていない状態でしたから、まだ早いかなと思っていて。「いまはプロの方に作っていただいた歌で、いろいろな可能性を探してみたい」と答えていたんです。
ただ、作詞してみたい気持ちはデビューするときからあって。作詞を楽しみにしてくれているファンの方もいましたし、1stアルバムはちょうどいいきっかけかなと思い、今回挑戦してみようと踏ん切りがついた感じです。それで、アルバムの打ち合わせをしたときに、やりたいことして「(自分で)作詞した曲を出してみたいです」と私の方から提案しました。
──書きたい内容やイメージも最初の頃からあったのですか?
立花:いえ、書きたいことがあったわけではないです。初めての作詞で、アルバムに入る曲ということもあって、プロデューサーさんから「ライブの最後で歌えるような曲を、立花さんの作詞曲にしようかなと思います」とご提案いただき、そこから内容を考えていきました。
──楽曲の詳細は、ほかの収録曲と合わせてのちほどお聞きしますが、アーティストデビューしてから約1年3ヶ月でシングル4枚、今回のアルバム1枚と結構な頻度でリリースしていますね。ご自身的にはあっという間でしたか?
立花:アーティスト活動を始めてからは本当にあっという間でした。1stシングルのリリースイベントで2ndシングル決定の情報解禁をするようなことが常だったので、目の前のやるべきことに取り込んでいると、次のやるべきことが迫ってくる感じで。なんなら、デビュー前にアー写(アーティスト写真)を撮ったり、1stシングルのレコーディングをしたりと準備していた期間の方が長く感じています。準備期間は1年ぐらいでしたから、アーティスト活動とそれほど差はないですけど、感覚としては活動が始まってからの方があっという間でしたね。
──あっという間の中でもこれだけいろいろやってきて、“アーティスト立花日菜”としての実感や、意識の変化はありましたか?
立花:アーティストデビューしたときは実感がまったくなくて、3rdシングルぐらいまでは「実感湧いてきましたか?」とお便りをいただいても、毎回「あまり湧いてないですね」と話していたんです。でも、アルバムの告知をしたときに、1年間やってきた実感が湧いたといいますか、自分の中でこれから先の展望が見えてきた気がしました。
変化でいうと、“余裕ができてきた”のはすごくあると思います。アーティスト活動は私が「やりたいです」と言って始まったものではなかったので、最初の頃は与えられたことを自分なりにやるだけで精一杯でしたが、シングルが重なるたびに「みんながどうしたら楽しんでくれるかな」「どういう姿を見たいかな」といったことを考える余裕がどんどん出てきて。それまでは一方的に「私はこういうことをやっています!」だけだったのが、みんなの反応を受けて、お返ししていくようなコミュニケーションができるようになったのかなと思います。
──“みんなが求める立花日菜像”も意識できるようになったと?
立花:そうですね。なんのためにアーティストをやっているのか考えたときに、やっぱり応援してくれる人が楽しめるように、みんなが見たい立花日菜を見せられるように……それが目的のひとつになっているな、とすごく感じたんです。
普段、声優のお仕事をしているときは、お客さん(視聴者やプレイヤー)が喜ぶことはもちろんですが、役やお話のために注力・努力することの方が多いんです。なので、お客さんに向けての努力が目的のひとつになるのは新しい感覚でもありましたし、最初は応援してくれているみんなに「ありがとう」って気持ちを持てるのか不安もありました。というのも、「自分なんかに時間とかお金とか使っていいの?」って心配が先に来ていましたから……。だけど、1年間アーティスト活動をやってみて、心配よりも「私に時間を使ってくれてありがとう」って気持ちの比重がすごく大きくなっているのを感じました。そういう意味でも、アーティスト活動をする上でファンの存在はすごく大きいんだなと思います。
──そんな気持ちが詰まった今回のアルバム。タイトルの「HOLIC」は「依存」「中毒」「夢中」といった意味の単語です。「立花日菜の虜になってもらいたい」といった意図が込められているのでしょうか?
立花:はい。アルバムのコンセプトといいますか、全体の方向性として「可愛さもあり、トゲも残しつつ、虜にさせる」といったキーワードがありました。プロデューサーさんの頭には「HOLIC」という単語が最初からあったそうですが、タイトルはずっと悩んでいたんです。この1年間を通してやってきた私の魅力や、私ならではの見せ方、ファンのみなさんが私に求めている像、どんなことで私を好きになってくださっているのか……そういったものをいろいろ考え、曲が完成していて全部聴いたときに「『HOLIC』でいきましょう!」とこのタイトルに着地しました。

















































