
『キャッツ♥アイ』令和に再アニメ化! 小松未可子さん(来生瞳 役)×小清水亜美さん(来生泪 役)が語る“ラブコメとしての魅力”
俊夫さんは、気づきそうで気づかないです。そこをツッコみながら見てほしい
──TVアニメの、ここを観てほしいという見どころはどこでしょうか?
小清水:泪だけではないんですけど、お芝居や演出はもちろんのこと、令和版になっているので、愛ちゃんの発明品が、今の時代に合わせた進化をしているんです。愛ちゃんのスペシャルな技術力を感じながら、どんな物が出てくるんだろうと楽しみにしていただきたいです。
あと、愛ちゃんだけでなく泪さんも、愛が発明したアイテムの名前を言ったりするんです。そこも注目してもらえたら面白いと思います。さらっと解説しているので(笑)。
小松:瞳に関して言うと、俊夫との関係性ですね。刑事と怪盗で敵対する間柄ではあるんですけど恋人同士でもある。その2人が軸になりつつ、三姉妹での表の顔と秘密の活動をしているときの顔。色んな顔を持っていながらも、ふと見せる、誰にも言えない心情みたいなものがあるんです。そこが彼女の魅力であり、見どころでもあると思います。
あと、そのラブコメ感も、古き良き昭和感を残しつつ、令和にアップデートされたラブコメ感なんですよ(笑)。そういう意味で、お約束は変わらないので、楽しみにしてほしいところです。
──俊夫って、結構べらべらと捜査のことを瞳に話していますからね(笑)。
小松:そうなんです。刑事とは?ってなりますよね。でも、そのあたりは昔ならではなんですよね。今ってコンプラも厳しいし、より整合性が求められるけど、当時の感覚を今につなげていくのも大事だと思っているんです。今の価値観で固めすぎると、面白くなくなってしまう要素がいっぱいあるので。
──発明アイテムの話もありましたが、令和版ならではだなと思うところや、逆に昭和を感じたところなどはありますか?
小松:ガジェットとかは思い切り変わっていますね。レオタードも令和版にアップデートされていると思います。最新のガジェットだからこそ出てくる問題点というのも、この作品の肝になってくるとは思います。あと、「それでも、顔は隠さないんだ!」とかは、やっぱり昭和な感じですよね。
──今は監視カメラがそこら中にありますからね。
小松:そのあたりは原作に準拠しているところなんですよね。令和版とはいえ、原作を大事にしているという話は聞いていますので。
小清水:そうだね。特に刑事さんチームで、原作にはいたけど当時のアニメには出てこなかったキャラクターもいるので、より賑やかになっているんです。
小松:みんな個性が強いから、ドタバタ感は強いです。
小清水:濃かったね〜(笑)。
小松:これは令和にはなかなかいないキャラだ!と思ったりしました。
小清水:確かに! カンフーキャラとか、最近見ないよね。
──あと、キャッツアイの喫茶店も、ちょっと懐かしさを感じました。
小清水:当時はああいうタイプの純喫茶はたくさんあったけど、今だと「エモい」って言われるやつだよね(笑)。
小松:ですね! でも今、レトロブームだから、そういう層にも刺さりそうな気がします。
小清水:喫茶店とコラボとかもしてほしいなぁ。あと、セリフの中の特定の文言とかも「今ではあまり使わないけど、原作をそのままやるので」と言われたこともありました。俊夫さんのノリツッコミのテンション感って、今風じゃないところでやっているところもあって、そこはすごくこだわられていました。
小松:俊夫の言い回しは結構こだわっていましたね。
──では最後に、視聴者へメッセージをお願いします。
小松:令和版として『キャッツ♥アイ』が新たにアニメになったわけですけど、Adoさんが歌うOP/EDテーマも非常にカッコよくて、劇中の楽曲もすごく高まるんです!
高揚感やワクワク感がありつつ、やっぱり当時の空気感も残っているので、新たに観てくださる方には新鮮に映るかもしれません。昔から応援してくださっている方には「これだよね!」って懐かしい気持ちになれるシーンもたくさんあるので、ぜひ楽しみに見ていただければと思います!
小清水:言いたいことはたくさんあるんですけど、先程少し話に上がっていた「お約束」というところで、だいたいバレそうでバレません(笑)。これはさすがにバレちゃうでしょ!ってシーンもあるんですけど、いい感じで光が入ったりしてバレない。俊夫さんもいい感じで気づかない。その気付かないっぷりとかを、「おい!」ってツッコミながら楽しんでもらいたいです。あと、三姉妹や俊夫さん以外にも、素晴らしいキャラクターとキャストが揃っておりますので、ゲストも含めて、楽しんでいただければと思います。
[文&写真・塚越淳一]
作品情報































