
秋アニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』ジュリアス役・加藤渉さんインタビュー「ジュリアスにとって、スカーレットは『おもしれぇ女』なんだと思います」【連載06】
第5話のアフレコはかなりハードルが高かった
──第5話のアフレコはいかがでしたか?
加藤:ジュリアスを演じるにあたって「とにかく気品を大事にしてほしい」というディレクションがあって。第1話からそれを意識しながら演じるのが大変でした。特に第5話はセリフが長く、そして言葉遣いも難しくて。僕的にはかなりハードルが高いアフレコでした。
──第5話でそのハードルを超えたことで、第6話以降のアフレコはスムーズになった。
加藤:そうですね。第6話以降はジュリアスの丁寧な言葉も本当に言いやすくなりました。あと、アフレコのとき、僕はとあるミステリアスな方との関係を思い出していました。その方は「私は友達がいません。人間関係にラベルを付けたくない、関係性に名前を付けたくない」と言っていて。そういう発言をするその方が、すごく気になって仕方なくて。
──それは、ちょっとジュリアスにとってのスカーレットという関係性と似ているのかも。
加藤:そうかもしれないです。オーディションのときにも、「あのときの記憶を引き寄せたらよりジュリアスに没入できて楽しいだろうな」と思いながら演じていました。
──自分の経験・記憶と重ねながらアフレコされていたんですね。
加藤:お芝居はそうしたほうが楽しいことが多いですし、個人的にはモチベーションも上がります。結局、その気になる存在とは何の関係にもなれませんでした。ただ、本作、そしてこのインタビューでのお話を通じて、いまさらですけど、関係性にラベルを付けたくないといったあの人の気持ちが少し分かってきました。曖昧なままの関係がいいという人もいるんだなって。
第6話はゲームでいうところの第二章のはじまりのような感じ
──第1話~第4話までのなかで印象的だったシーンを教えてください。
加藤:ナナカの登場シーンは衝撃的でしたね。線の細い筋肉質な少年がメイド服を着せられるという……。これはきっと、作品の外の世界にいる大いなる存在の意思が働いたのだろうなと思いました(笑)。最高です。これからジュリアスとナナカの面白いシーンもあるので、期待していてください。
第4話で登場したアルフレイムも、いいキャラクターでしたよね。求婚のテンポも笑いましたし、硬い彼を倒す方法が「脳震とう」というのも面白かったです。あんないいキャラクターが一瞬だけの登場で終わるわけがないので、楽しみにしていてください。
──悪逆な者たちをスカーレットが鉄拳制裁する様がスカッとする本作。加藤さんは、どんな瞬間にスカッとしますか?
加藤:スカッとするというのは気持ちいい、笑えるということかなと思うのですが、僕が笑っているときって、ネタ投稿を見たときなんです(笑)。それを友達に送りつけることもあって。「これは会心のネタを使って友達に返答できた!」と思ったときにはスカッとしますね。
──それは、例え友達から反応がなかったとしても?
加藤:そうですね。「えっ、どういう意味?」っていう返信がきたときは悲しくなりますが(笑)。とにかく、くだらないこと・冗談を考えているときが楽しくて、好きです。
──そうすることで、ストレスが解消されるときもある。
加藤:そうですね。冗談に救われているなって感じるときは結構あります。冗談がなかったら、息苦しくて仕方ないかもしれません。
──本日は色々なお話をありがとうございました。最後に、第6話の見どころを教えてください!
加藤:第6話からはゲームでいうところの第二章みたいな感じで、新しい物語がスタートします。そのなかでも第6話は、起承転結でいうところの「起」に当たるのかなと。新たなキャラクターも多数登場するので、期待していてください。新キャラクターを演じるキャストの方々がアフレコに参加したことで空気もまたひとつ変わって楽しかったです。
あと、個人的にはあるムキムキのおっさんに注目して欲しいです。スカーレットを主人公とした乙女ゲームがあるとすれば、ジュリアスはもちろん、アルフレイムもきっと攻略対象になるでしょう。ただ、そのムキムキのおっさんが果たして攻略対象になるのかどうか……。みなさんの意見をぜひ聞きたいので、いつか機会があれば議論を深められたらと思っています。
[取材・文 M.TOKU]
作品情報
あらすじ
それはよくある“悪役令嬢”への断罪シーンとなるはずでした ――
舞踏会の最中、婚約をしていた第二王子・カイルから、
いきなり理不尽な婚約破棄を告げられた公爵令嬢・スカーレット。
さらには“新しい婚約者”がいると告げられ、ありもしない罪まで着せられてしまう。
幼少期から続いていたカイルの数々の嫌がらせにも
“婚約者”ということで耐え続けてきたが、ついに我慢の限界を迎えてしまい…
「私の最後のお願いです。
このクソアマをブッ飛ばしてもよろしいですか?」
見目麗しき公爵令嬢スカーレットが“拳”を握り、舞い踊る!!
シリーズ累計187万部突破の人気作がTVアニメ化!
武闘派令嬢のスカッと痛快ファンタジー、ここに開幕!
キャスト
(C)鳳ナナ・アルファポリス/最ひと製作委員会














































