
秋アニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』瀬戸麻沙美さん・加藤渉さん・富田美憂さんインタビュー|最終話は「みなさんが本作で見たいであろうことをぜんぶやっています」【連載13】
シリーズ累計200万部(漫画、電子含む)を突破するファンタジー小説『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』がTVアニメ化。2025年10月3日よりTOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビ・MBS・CTV・AT-Xほかにて放送中です。
本作は、“武闘派公爵令嬢”スカーレットによる痛快ファンタジー。第12話では、ついにテレネッツァの元へとスカーレットがたどり着きます。そこで対峙することになったのは、なんとテレネッツァの術中にハマってしまったジュリアス。戸惑いを見せる……かと思いきや、スカーレットはジュリアスに躊躇がなく……!?
アニメイトタイムズでは、本作の見どころをキャスト・スタッフに聞くインタビュー連載を実施! 連載第13回目は、スカーレット役・瀬戸麻沙美さん、ジュリアス役・加藤渉さん、ナナカ役・富田美憂さんにここまでの物語を振り返ってもらいつつ、最終話の見どころをお聞きしました。
スカーレットは合法的にジュリアスを殴れるチャンスだとすら思っているかも
──テレネッツァの元へとたどり着いたスカーレット。そこで立ちはだかったのは、まさかのジュリアスでした。
スカーレット役・瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):テレネッツァ目線だと、ジュリアスとスカーレットって、主人公・ヒロインのような関係に見えていたんだと思います。それを逆手にとってジュリアスを操ることでふたりの仲を引き裂きつつ痛めつけようという目論見があったと思いますが、それで戸惑うようなスカーレットじゃないんですよね。躊躇なくジュリアスに向かっていきます。何なら合法的にジュリアスを殴れるチャンスだとすら思っているかも(笑)。定石通りにいかないのが、ジュリアスとスカーレットの関係の面白さだなと感じました。
ジュリアス役・加藤渉さん(以下、加藤):第12話はラストの引きも好きですが、小野大輔さん演じるアヴェリンもめちゃくちゃ印象に残っていて。
瀬戸:分かる!
加藤:とんでもないキャラクターですよ。セリフも面白いですし、ジュリアスが細い剣で素早い攻撃を繰り出しているのに対して、でかい剣でぜんぶ打ち返そうとしているという絵面も面白くて。あのねっとりした感じにアフレコで僕は「何を言っているんだ、お前は?」と思わず本心からツッコんでしまい、「もう少し抑え目で」というディレクションを受けてしまいました(笑)。彼のスピンオフ作品をいつか見たいですね。
ナナカ役・富田美憂さん(以下、富田):勘のいい人はオープニングの映像を見て察していたかと思いますが、ナナカが意外とディオスと力を合わせている感じになっていて新鮮でした。この二人なんだって思いましたが、演じていてすごく楽しかったです。
──ディオスとは波長が合う?
富田:どうなんですかね? 私個人はディオスが好きなので嬉しかったですが(笑)。
──ディオスのどんなところに惹かれましたか?
富田:特に目を開けたときのディオスがカッコいいなって。
瀬戸:細目キャラクターの開眼は大事だよね。
富田:そうなんです! 声のトーンを下げたときにうっすらと開くディオスの「本気出した感」に「これこれ!」って感じていました。
加藤:「様式美」だよね。この作品はアニメの色々な様式美をやってくれるんです。お約束をちゃんとやってくれるのも魅力だなと思っています。
いったい、ディアナのことはどう思っているんですか!?
──瀬戸さん・加藤さんが印象的だったキャラクターも教えてください。
瀬戸:本当にいっぱいいるのですが、改めて台本を読んでいると、やっぱりスカーレットがカッコいいなと感じて。
富田:間違いない。
瀬戸:強くて武力的な感じですが、言葉遣いはすごく綺麗なんです。彼女の行動や言葉からは優雅さを感じられました。他のキャラクターだと、お兄さま(レオナルド)かな。スカーレットのせいですが、ずっとかわいそうで……(笑)。
富田:いつも胃薬のボトル持ってましたもんね。
瀬戸:そうそう。いつか報われてほしい。ディアナとレオ(レオナルド)の関係も素敵。レオは聖女様として彼女を見ていますが、一方のディアナは年上の素敵なお兄さまに好意を持っていて。あの構図にたまらなくキュンとしました。
加藤:『さいひと』(最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか)のコミカライズの担当編集さんが(レオナルドを演じる)石毛さんに「いったい、ディアナのことはどう思っているんですか!?」って詰めていました。
瀬戸:言ってた、言ってた!
加藤:翔弥さんに聞いてもどうしようもないって分かっているはずなのに(笑)。でも、それくらいみんながあのふたりの関係性が気になっているんだと思います。
──加藤さんはどのキャラクターが印象的でしたか?
加藤:アルフレイムが好きです。ネジが外れて飛びぬけて明るい感じを細谷佳正さんが巧みに表現されていました。アクションも映えるキャラクターで、すごく魅力的です。魔物の軍団に対して笑いながら特攻していくシーンはすごくカッコよかったですね。



















































