
冬アニメ『勇者パーティを追い出された器用貧乏』ソフィア役・立花日菜さん×セルマ役・大西沙織さんインタビュー|ソフィア&セルマの関係性は姉妹や家族以上のものを感じることも……!?
収録現場ではメインキャストが作中で戦うモンスターを演じることも……!?
──大塚剛央さん演じる主人公のオルンについてもお聞かせください。掛け合ってみていかがでしたか?
立花:自分の台詞に集中していて、正解を模索しつつディレクションをいただいた時も入念に話し合いをされていました。何せオルンさんは主人公なのでモノローグも多くなりますし、女の子たちとの掛け合いもあるからめちゃくちゃ喋るんです。
そういう時のメリハリのつけ方は私も難しいだろうなって感じていたんですけれど、少しずつ変化をつけたり、長台詞もタイム感を気にしつつそつなくこなしていた印象です。メインのキャラクターによってはがむしゃらにお芝居される方もおられるのですが、本当に冷静沈着だなって思っていました。
あと、いくつか兼役もやられていたのですが、自分で戦って自分で「うわぁ!」と叫ぶようなこともしていて。本当に大変そうだったのですが、そういうところも含めて非常に器用な方だなと。
──大西さんはいかがでしょうか?
大西:事務所の後輩なのですが、オルンというキャラクターは彼自身のどっしり構えたところをベースに作られていて、まさに立花ちゃんの言う通りな熱血要素や焦りがあまり出てこない、冷静に物事を判断できる人物に仕上がっていたと思います。
やっぱりお芝居をするにあたって、キャラクターを演じている役者の生き方や人格は端々に乗ってくるものなんです。だから、剛央が作り上げるオルンは剛央にしかできないキャラクターになっているなと思います。
──他にはアフレコ現場で印象に残っている出来事はありますか?
大西:加工はされているのですが、メインキャストが作中のモンスターたちを兼役で演じていることですね。ちょっと難しいかもしれませんが、「(※このモンスターを演じているのは)誰だ……?」みたいな楽しみかたもできると思います。
立花:私たちもやりましたもんね!
大西:そうそう! ウサギみたいな小動物モンスターは私たち女性陣がやっていたり、大きいものは男性陣が担当したりしています。後半ではモンスターが人の言葉を発してきたりして、攻撃されて痛いみたいなことを言ったのですが、それを上手くモンスターの声に聞こえるようにしていて、そういう遊びも許される懐の深い現場だったなと思っています。
立花:凄く楽しかったです!
──立花さんはアフレコ現場について、いかがでしょうか?
立花:第01話で出てくるアネリの「器用貧乏よ!」っていう台詞の収録のことをよく覚えています。この先ずっとオルンさんが抱えることになるキーワードなだけに、アネリ役の渡部紗弓さんもこだわって収録されていました。それこそ何十とテイクを重ねていって、最終的にみんなが納得するようなものになったんじゃないかなと。
最初は結構いじわるな感じで言っていたのですが、第01話の映像をチェックしたら最後の方の可愛いバージョンのテイクが使われていたんです。やっぱり第01話は作品の肝になる部分ですし、重要な『器用貧乏』という単語が初めて出てくるシーンでもあるので、そこは制作スタッフのみなさんもこだわりたい部分なんだろうなと感じました。
──PVでも聴ける台詞ですが、イラっとさせられつつも憎めないというか、一瞬だけ可愛いなと思ってしまうくらいの絶妙さがあったように思います。
大西:おそらく、そのイラっとさせる具合とアネリの可愛さとのバランスで結構テイクを重ねていたって感じだったと思います。
立花:多分そうなんだと思います。もっと聞いていて引っかかるような、耳に残るようにしたかったのかなって。
──アネリの名前が出てきたので聞いてみたいのですが、オルンを追い出した側である勇者パーティの面々の印象はどうでしょうか?
大西:オルンの視点からすると、どう見たってヴィランみたいな立ち位置になってくるんですよ。彼らは本当に、気持ちの良いくらいにそれをやってくれています。
立花:誤解を恐れずに言うのであれば、潔いくらいのバカですよね。特にアネリとデリックは、物語後半にも後ろの方で言い合いをするようなシーンがあって。どんどん駄目さ加減が露わになっていくのですが、むしろそれが愛おしくなってきてしまうといいますか……。
大西:本当にその通りなんですよ!
立花:だからむしろ清々しい。ふたりがそうやって振り切ったバカをやってくれるおかげで、見ているこちらとしてもスカッとするところがあります。そういうところもこの作品の魅力なんじゃないかなと思います。
大西:どうして彼らはそこまで自己評価が高いのか、不思議になってくるとも思います。本当に自信満々ですし、オルンなしでダンジョンに入ってちょっと戦った時点で、普通ならおかしいなとかオルンがいないからだと気付くと思うんです。だけど、勇者パーティのみんなは今日は調子が悪いと思うだけで、自分たちの実力を直視できないでいる。
その能力がもしかしたらまだないのかもしれないけれど、何かの間違いで現代で社会に出るようなことが起きたとしたら、とんでもないことになるぞって言いたくなってしまうくらい面白い方たちだと思います。
──オルンの代わりに入ったフィリーが可哀想になりますよね。
大西:あまり多くは語れないのですが、あの子にも色々あるんですよ。
立花:楽しみにしていただきたいです!
──あとは、唯一理解しているというか、オルンに戻ってきてほしいと言っていたルーナとかも……。
大西:ルーナは一番の被害者です。
立花:何も悪くないのに一番被害を被るので、もう可哀想で可哀想で。誰にも話を聞き入れてもらえないし、唯一の希望だったオルンさんはもう戻らないっていう雰囲気になってしまいますし……。
大西:あの子だけが現実をちゃんと見ているので、本当に不憫だなって思います。
──オリヴァーについてはいかがでしょうか。
大西:オリヴァーもオリヴァーで救いようがない……。
立花:プライドは高いのだからもっと自信満々で傲慢なくらいふんぞり返ってくれていたら愛せるんだけれど、彼なりに物凄く悩んで考えていそうなところがもう救えない。俺はもっとできるんだ! みたいな可愛げも置いてきてしまっているので……。
大西:確かにね。アネリとデリックはザ・そういう人みたいな描かれ方をしているし、特にデリックは力こそパワーみたいに突き抜けているから、笑ってしまいそうになるけれど可愛いなって思える。けれど、オリヴァーはしっかり考えてもその考えなのってなってしまう。
立花:オルンさんとオリヴァーさんの生い立ちにも触れられるところがあるのですが、それを見てしまうともう少しなんとか出来なかったのかなって悲しくなります。何かがもう少し違ったら、もっと違った結果があったかもしれないのにって。
──なるほど。勇者パーティの面々も見どころになりそうですね。それでは最後に、放送を楽しみにしている方たちへのメッセージをお願いします。
立花:ソフィアの視点から物語を見ると、今後は一緒にパーティとして戦うローガンやキャロラインが鍵になると思います。ふたりが登場してからのオルンさんを見ていただくと、『器用貧乏』だと言われながらもどんなことを考えていたのかがよくわかるはずです。普通の冒険者と違う感覚で工夫して強くなったことが見えてきますし、その種明かしのような形でソフィアたちにどうすれば強くなれるのかを教えてくれます。
そんな時にオルンさんはただ強いだけではなくて、色々な出来事を経た上で今のオルンさんになったのだということが見えてきます。そういうところに人間味が感じられるので、私としては好きなお話なんです。あとは、ソフィアたちのパーティが抱える問題も一緒に解決してくれますし、物語後半では序盤以上に大変な状況に巻き込まれていきます。だけど、それでも諦めないオルンさんやお姉ちゃんたちに注目してください!
大西:セルマの可愛い部分や、妹が絡むと暴走してしまうところに注目していただけたら嬉しいです。また、セルマとソフィアも所属する《夜天の銀兎》は最強に近いとされているのですが、後々そんな彼女たちでも乗り越えなきゃならない過去があることが明かされます。
オルンも含めてになりますが、強いものがただ強いだけではなくて、色々な背景があってそれを乗り越えた上で今がある。そうやってこれからに向かっていくことが描かれている作品なんじゃないかなって思うので、これから先に登場するソフィアの仲間たちも含めてその成長を楽しみにしつつ見届けていただければと思います!
作品情報
あらすじ
いつか『万能者』と言われる探索者になってやる!
ある日のこと……
所属している「勇者パーティ」のリーダーであり、幼なじみのオリヴァーから実力不足を理由に追放を言い渡されたオルン・ドゥーラ。
パーティのために【剣士】から【付与術士】へとコンバートし、独自に開発した魔術で仲間をサポートしてきたオルンにとっては到底、納得のいくものではなかった。
しかし、苦楽を共にしてきたはずの仲間からも『器用貧乏』だとバカにされ、すでに後任者も決まっているという。
失意のなか、「勇者パーティ」に別れを告げたオルンは探索者としての決意を新たに、ソロ活動を始めるのだが……。
抜け落ちた記憶…
理不尽さへと立ち向かう力…
新たなる出会いの数々が、オルンの運命を大きく変える。
大切な仲間を護るため
究極の『器用貧乏』は、最強の『万能者』を目指して突き進む――。
大逆転の異世界王道ファンタジーが開幕!
キャスト
(C)都神樹・講談社/勇者パーティを追い出された製作委員会























































