
直哉が抱く「力」への憧れ、真希に対する「認めない」という想い――TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」連載インタビュー第7回:禪院直哉役・遊佐浩二さん後編
TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」が、2026年1月8日(木)より放送中です。
放送にあわせ、アニメイトタイムズでは連載インタビューを実施。第7回は禪院直哉を演じる遊佐浩二さんに第51話を振り返っていただきました。
禪院真希との対峙を通して描かれた直哉の内面。台詞の裏に見え隠れする彼の想いとは?
第51話で描かれる直哉の内面
ーー第51話(第3期第4話)では、真希と直哉の戦いが描かれました。真希というキャラクターをどのように捉えていらっしゃいますか?
禪院直哉役・遊佐浩二さん(以下、遊佐):前編では「眼中にない」という話をしましたが、彼としても、禪院家としても、呪力がない人に対する見方はそうだろうと思います。更に言えば、直哉も何の努力もせずに血統だけで上がってきた人物ではない訳です。真希に対しては、ただただ「力なき者」として見ていたというのが正直なところじゃないかと思います。
ーー直哉は伏黒甚爾(CV:子安武人)や五条 悟(CV:中村悠一)に対して、純粋な気持ちを持っているように見えます。真希と戦いながら「おオマエは!!甚爾くんやない!!」と言っている姿を見ると、健気さも感じてしまいます。
遊佐:呪力を重んじる禪院家にありながら、呪力を持たずして恐れられている伏黒甚爾に強い憧れを持っている。それは術者というよりも、「力」に対しての憧れと言えるかもしれません。
だから、家のことなど関係なく甚爾くんの方が上だと思っている。意外にも直哉は呪力や術式だけで他人を見ていないんです。
ーー力に対してのピュアな憧れがある。
遊佐:直哉は、甚爾の側に立ちたかった。だから、術師でありながら刃物を使ってでも勝つことにこだわる。力に対しての憧れは、非常に強調されて描かれている気がします。「勝たなければ意味がない」と思っているんじゃないでしょうか。
ーー第51話では、そういった直哉の内面が描かれました。
遊佐:彼の心情を描きつつ、覚醒した真希に対してムキになって相対する。モノローグではありますが、甚爾側に立つという率直な感情を出しているのは印象的でした。
真希と対峙してもさほど驚きがなかったので、どこかで見ていたんでしょう、身内を犠牲にして(笑)。そういうところは流石だと思います。
ーー対峙した際の「人の心とかないんか?」というセリフについては、煽りなのか、純粋に疑問だったのか……。
遊佐:あれは煽りでしょうね(笑)。あの時点では真希に負けるなんて思ってないでしょうから。単純に「アナタひどいことしてますよ〜」と小馬鹿にしている。身内を見捨てた自分は置いておいて、「(真希に対して)ヤバいことやってますよね?」という意味だと思います。
ーー真希との掛け合いはいかがでしたか?
遊佐:直哉は思ったことをそのまま口にするタイプですが、真希は育ってきた境遇も相まって感情を抑える方だと思っています。彼女との対比が色濃く出た掛け合いになりました。真希とは、会話をしているようでいてお互いに何かを伝えたいわけじゃないんです。
ーー真希は、禪院家の全てを壊そうとしています。
遊佐:それに対して、直哉は「オマエを認めない」と言っている。それも自分の中で強く思っているだけなんです。掛け合いというより、それぞれが強い気持ちを抱いているというシーンだと思います。
ーー『呪術廻戦』は人気キャラクターでも命を落としてしまうような緊張感が漂っています。そんな本作に対して、新しさや今っぽさを感じることはありますか?
遊佐:どちらかと言うと昔ながらな世界という感じがします。禪院家や呪術界を見ても、昔からの伝統や倫理観を持った人が多いという印象です。呪術というものの性質なのかもしれませんが、ずっと前から受け継がれてきたものであって、それを使う者たちの話である。
あの五条だって、以前の彼のままでは甚爾に殺されていたかもしれない。また、宿儺という人がいる限り、誰がいつ死んでもおかしくないですし、それを目覚めさせたい者もいれば、阻止したい者もいる。そういった厳しい現実を描くことを避けては通れない作品だと感じます。
ーー直哉も最終的には倒れてしまいました。
遊佐:そうですね……。
ーー今後も物語は続いていきますが、遊佐さんから楽しみにしてほしいこと、注目ポイントがあれば教えてください。
遊佐:様々な人の想いを強く描いている作品です。もちろん直哉の想いも、いつかどこかで吐露できればと思っております。
皆さんどうか、第3期を最後まで見届けてください。
[インタビュー/タイラ]
連載バックナンバー
『呪術廻戦 死滅回游』作品情報
イントロダクション
廻れ呪え 死の遊戯の中で
「渋谷事変」を経て、羂索により呪霊が蔓延る魔窟と化した
全国10の結界(コロニー)。
戦いは、呪術を持つ者達による殺し合い「死滅回游」へ。
加速していく混沌の中、伏黒の姉・津美紀が巻き込まれたことが発覚する。
五条の復活と津美紀救出の術を見出すべく動く虎杖たちだが…。
果たして、羂索の目的は何なのか。
「死滅回游」平定のためゲームに参加する彼らの行き着く先とは―。
キャスト
虎杖悠仁:榎木淳弥
伏黒恵:内田雄馬
禪院真希:小松未可子
パンダ:関智一
乙骨憂太:緒方恵美
脹相:浪川大輔
九十九由基:日髙のり子
天元:榊󠄀原良子
秤金次:中井和哉
星綺羅羅:榊原優希
禪院直哉:遊佐浩二
日車寛見:杉田智和
髙羽史彦:鶴岡聡
レジィ・スター:青山穣
コガネ:ニーコ
夏油傑(加茂憲倫):櫻井孝宏
スタッフ
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:矢島陽介 丹羽弘美
副監督:高田陽介・佐藤 威
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:志賀健太郎(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳 圭介,ACE
音楽:照井順政
音楽プロデューサー:小林健樹
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA



















































