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- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。

『名探偵コナン』は、週刊少年サンデー(小学館)にて1994年より連載中の青山剛昌先生が描く人気推理漫画。TVアニメシリーズは長きにわたり親しまれ、劇場版も大ヒットを記録しています。
英国帰りの白馬 探は、怪盗キッドを追う高校生探偵。怪盗キッドと同じく、1987年に連載が始まった『まじっく快斗』からのゲストキャラクターです。
本稿では、そんな白馬 探の情報をまとめてご紹介。プロフィールや主な関連人物、登場回一覧、注目エピソードなどを解説していきます。
※本稿には、『名探偵コナン』『まじっく快斗』の一部ネタバレが含まれます。
年齢:17歳
身長:180cm
体重:65kg
血液型:A型
星座:乙女座
誕生日:8月29日
相棒:鷹(ワトソン)
CV:石田 彰さん(『名探偵コナン』『まじっく快斗』『犯人の犯沢さん』)/宮野真守さん(『まじっく快斗1412』)
江古田高校2年B組。警視総監を父に持つ、英国帰りの高校生探偵。科学分析により怪盗キッドの正体に辿り着き、キッドの追跡に執念を燃やしています。言葉遣いは丁寧で、振る舞いは紳士的です。
自信家で探偵としての実力は高く、鋭い洞察力と優れた推理力の持ち主。イギリス暮らしが長いにも関わらず、日本国内だけでも500件以上に及ぶ事件を解決しているといいます。
『まじっく快斗』(著:青山剛昌先生)は1987年より連載の漫画。主人公・黒羽快斗=怪盗キッドがマジックを駆使して華麗な盗みを披露する人気作です。
世界的マジシャンである初代怪盗キッドの黒羽盗一を父に持つ快斗は、世界に散らばる伝説の宝石・ビッグジュエルを狙う謎の組織が父の死に関わっていることを知り、父の死の真相を探るため2代目怪盗キッドになることを決意しました。
『名探偵コナン』でもお馴染みの怪盗キッド、キッドを追う中森銀三警部、高校生探偵の白馬 探らは、『まじっく快斗』からのゲストキャラクターなのです。
白馬はロンドンブリッジハイスクールから、黒羽快斗のクラスに転入してきました。世間でも話題の名探偵である白馬は、その端正な容姿で初日からクラスの女子たちをメロメロに。
年に0.001秒しか狂わないという懐中時計を所持しており、0.01秒単位まで正確に時間を確認する細かさも特徴的。(『名探偵コナン』では1秒単位まで時間の確認をしている描写あり。)「犯人はあなたです‼︎」「ひとつだけききたい」「なぜこんなことを…」といった名ゼリフを口にすることでも広く知られています。
時折シャーロック・ホームズ風の衣装で現場に現れるため、警視庁捜査二課の警部・中森銀三から「コスプレ探偵ボウズ」と評されている白馬。深い読みでキッドの進入路を看破したり、逃げられないよう念には念を入れて対策していたりと、キッドを手こずらせる好敵手でもあります。
快斗も白馬の実力を認めている様子で、白馬が不在のときには、「やっぱ白馬の野郎がいねーとスムーズ過ぎて張り合いがねーなァ…」と口にしていました。
怪盗キッドを追う白馬ですが、自分が捕まえるまでは誰にも負けてほしくないという思いを抱いているらしく、自身が日本にいないときに快斗にわざわざ電話をかけ、入手した情報を提供するなどして声援を送っていたこともあります。
白馬は怪盗キッドの頭髪を入手し、白馬研究所(叔父の研究所)でDNA鑑定を行い、キッドのデータを分析。さらに全国高校生のデータベースと照らし合わせ、キッドの正体が快斗であることに辿り着きました。以降、白馬は「快斗=キッド」であるという前提で会話をするため、快斗はその都度「オレはキッドじゃねぇ」と否定しています。
ちなみに中森警部は、キッドの毛髪から分析した推定年齢が15〜17歳と知った時点で、バカバカしいと言って先に帰ってしまいました。中森警部は怪盗キッドが代替わりしていることに気づいていないため、自身が20代の頃からキッドを追っていることから、その年齢はあり得ないと判断したようです。
世間を騒がせる「怪盗1412号」。通称「怪盗キッド」。その正体は初代怪盗キッドである父の後を継いだ高校生・黒羽快斗です。
中森青子の父。怪盗キッドの逮捕に執念を燃やす、警視庁捜査二課の警部。
中森警部の娘で快斗の幼馴染。
赤魔術を使う魔女。キッドの正体が快斗であると看破しています。白馬は紅子を見て、「このクラスにいたかなあ…あんな美人…」と頬を赤く染めていました。
白馬家の執事。58歳。白馬は「ばあや」と呼んでおり、ばあや想いの優しさも見られます。
白馬の父親。
アニメ『まじっく快斗』に登場するキャラクター。世界最高峰の殺し屋であり、表向きはイリュージョニスト。アニメ『まじっく快斗』において、ロンドンで活躍していた白馬は暗殺者スパイダーを追って日本に帰国したとされています。
「キッドキラー」とも呼ばれるコナンの正体は、かつてキッドと対決した工藤新一。白馬はコナンと何度か対面しており、コナンの推理力を評価している様子。
警視監の服部平蔵の息子である平次について、警視総監である父親から色々聞かされている白馬は、自分とよく似た境遇だと話しています。
コミック初登場巻:第30巻
〈TVアニメ〉
・第219話「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」
・第479話「服部平次との3日間」
〈劇場版〉
・第10作『探偵たちの鎮魂歌』
〈スピンオフ〉
・『犯人の犯沢さん』
2001年に2時間スペシャルで放送。前半は工藤新一VS怪盗キッドのエピソードで、その日のキッドのターゲットは時計台でした。白馬がいないとスムーズ過ぎて張り合いがないと言って警備を潜り抜けていたキッドですが、警察に助言する工藤新一に阻まれて苦戦することに。
後半は探偵たちが黄昏の館に集められるミステリー。ある日、小五郎のもとに怪盗キッドと思われる人物から招待状が届きます。小五郎、コナン、蘭が「黄昏の館」へ行くと、そこには名探偵たちが集められており、そのうちの一人は高校生探偵の白馬 探でした。
案内役はメイド1人とスピーカー付きのマネキン。キッドは人を殺さないはずですが、かつて館で起きた惨劇を繰り返すかのように無情なゲームが開始されるのです。
この黄昏の館の元所有者は烏丸蓮耶。館の謎を解くと、館は黄金に輝く真の姿を現しました。
2007年に2時間スペシャルで放送。昇岳寺での事件解決後、コナンは東京滞在中の平次から「探偵甲子園」という日売TVの番組企画の話を聞かされます。東西南北の各地域を代表する高校生探偵4人が推理勝負をするというもので、平次は西の代表ということで呼ばれていました。
コナンは助手のふりをして平次と一緒に収録場所の孤島へ。島のロッジに着くと、そこにはイギリス留学中の白馬も招待されていました。ばあやが勝手に依頼を引き受けてしまい、日本に舞い戻ったのだとか。白馬は連絡が取れなかったという工藤新一の代わりに東の代表として企画に参加したのですが、実は元々参加者に入っていました。
東西南北の高校生探偵たちに推理課題が課せられていくなか、北の代表の探偵が死体で発見。白馬は怪盗キッドを追っているからか「泥棒=犯人」と無意識に考えるようになっていたらしく、平次に「自分の頭の中には泥棒=犯人という方程式でもあるのか」と指摘されてしまいます。
※本作の白馬に関連するネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
劇場版10作目を記念する作品ということで、メインキャラクターたちが勢揃い。大阪府警の服部平蔵や遠山銀司郞、神奈川県警の横溝重悟、そして白馬も劇場版初登場。
ある調査依頼を受けた小五郎は、コナンと蘭、少年探偵団とともに横浜のレジャーパーク「ミラクルランド」に隣接したレッドキャッスル・ホテルへ。依頼人の秘書から腕時計型のフリーパスIDを受け取り、少年探偵団と蘭はミラクルランドへと繰り出しますが、そのIDには時限装置付きの爆弾が仕掛けられていました。
爆弾を解除するには、依頼人のヒントをもとに答えを見つけなければならず、コナンたちは真相解明を急ぎます。コナン、平次、白馬の共闘も見どころですが、白馬は怪盗キッドの変装であったことが後に明かされます。
主人公・犯沢さんがアルバイトとして勤務するレンタルビデオ店で、同僚のアルバイト店員として白馬が登場。「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」で黄昏の館に集められた他の探偵たちもアルバイト仲間として登場します。犯沢さんは探偵業との兼業で忙しい同僚たちから勤務の交代を強いられるなど激務に追われています。
※『名探偵コナン』コミック105巻「天空」「代役」「証明」「探偵」の一部ネタバレが含まれます。原作未読の方はご注意ください。
ベルツリータワー展望デッキに鈴木財閥が50億円かけて増設した天空の展示室。怪盗キッドからそこに展示された世界最大級のタンザナイトが飾り付けられたイス「青の玉座」を盗むという予告状が届きます。
モニターで監視していたコナンが展示室に入ると、防犯システムを担当した吉田工業の吉田社長が「青の玉座」で死んでおり、そこには怪盗キッドの姿がありました。その時、今回の防犯システムの助言をしたという白馬の指示で展示場を封鎖。部屋に閉じ込められたキッドは、このままでは殺人犯にされてしまうと言ってコナンに事件解決を提案し、キッドは新一になりすましてコナンと一緒に事件の謎を解いていくことに。しかし、白馬は工藤新一らしからぬ言動に不信感を抱き、新一がキッドの変装ではないかと疑いをかけています。
本エピソードでは、白馬が『まじっく快斗』でお馴染みのホームズの装いで登場。コナンとキッドの共同推理、キッドと白馬の対決が描かれる注目回です。
コミック初登場巻:第3巻
〈TVアニメ『まじっく快斗』〉
第7話「華麗なるライバルたち」
第8話「レッド・ティアーの秘密」
第9話「魔女と探偵と怪盗と」
第10話「追憶のゴールデン・アイ」
第12話「ダーク・ナイトに愛の涙を」
〈TVアニメ『まじっく快斗1412』〉
第4話「名探偵は白日の下に」
第5話「緋色の誘惑」
第18話「ゴールデン・アイ(前編)黒猫の挑戦」
第19話「ゴールデン・アイ(後編)決着 KIDvs黒猫」
第20話「ダーク・ナイト」
第23話「真夜中の烏(前編)その名は怪盗コルボー!」
第24話「真夜中の烏(後編)激突!白か黒か⁉︎」
週刊少年サンデー2024年20号、21号、22・23合併号にて、『まじっく快斗』の7年ぶりとなる最新話が登場。「グリーン・ドラゴンの巻」のタイトルで前編・中編・後編と3週連続で掲載されました。本エピソードでは白馬も登場し、ばあやを思いやる優しい側面も見られます。
『まじっく快斗』『名探偵コナン』を通して、今後も白馬 探の活躍に期待したいですね。
『名探偵コナン』『まじっく快斗』『犯人の犯沢さん』で白馬 探を演じているのは声優の石田 彰(いしだ あきら)さん。11月2日生まれ、愛知県出身。『銀魂』の桂小太郎役をはじめ、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役、『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラ役、『鬼滅の刃』の猗窩座役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
『まじっく快斗1412』で白馬 探を演じているのは声優の宮野真守(みやの まもる)さん。1983年6月8日生まれ、埼玉県出身。『うたの☆プリンスさまっ♪』の一ノ瀬トキヤ役をはじめ、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のマリオ役、『文豪ストレイドッグス』の太宰治役、『鬼滅の刃』の童磨役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。

数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。
