
痛い思いをしても踏み出して前に進んできた子たち。各々のドラマに勇気がもらえる──『メダリスト』リレーインタビュー第5回:夜鷹純役・内田雄馬さん
厳しい世界に踏み込んでいく覚悟がある人たちの物語
──ここからは、放送中の第2期についても伺わせてください。夜鷹も第14話(第2期第1話)から登場していましたが、第2期になって、アフレコスタジオの雰囲気に変化はありましたか?
内田:新登場のキャラも多くて、すごくたくさんのキャストさんがいたので緊張しました(笑)。それに元々、競技に挑む選手たちを描いている作品だからこその覚悟や緊張感みたいなものが前提としてありつつ、子どもたちが頑張っていることでの温かさもあるという現場なんですよね。第2期の第1話も、温かさと、勝負事であるフィギュア界の緊張感の対比が大きい話だったので、アフレコも楽しかったことを覚えています。
──第14話では、夜鷹と光が出会うシーンも描かれました。
内田:あの出会いの瞬間、夜鷹も光の中の輝きみたいなものは、すでに感じていただろうし、自分ではなく他の誰かと出会ったとしても、光は何者かになると確信していたと思います。そのくらい衝撃の出会いで、それが「きっとこの子供は僕が何もしなくても、世界に見つかり日の下に引っ張り出されるんだろうと思った」というモノローグに繋がるのかなと。
その後、夜鷹がどういう思いで光と関わり、スケートを教えることを決意したのかは、僕がここで何か言うよりも、夜鷹の決断の意味なども踏まえて視聴者のみなさんに色々と想像していただく方が面白いだろうと思います。
──夜鷹が関わっていないシーンも含めて、すでに放送されている第17話までで、特に印象的なシーンなどは、ありますか?
内田:第2期は、最初からたくさんの選手が登場してノービスの大会が始まっているので、フィギュアスケートという競技の熱さだけではなく、シビアな世界が垣間見えて胸がギュッとなる瞬間も多くて。自分たちが日々、積み重ねてきたものを演技の1秒1秒で表現するために魂を込めて挑む。そういう選手たちを観ていると本当に自分も勇気が出るし、胸を揺さぶられます。
それは、第1期から描かれてきたことでもあるんですけど、第2期になって中部ブロック大会に変わり、よりシビアな戦いになったことも描かれているので、そこは印象的だし、楽しんでいただけるポイントだと思っています。
──どの選手も本当に頑張っているのに、金メダルを手にできるのは一人だけということが本当に切ないですね。だからこそ、面白くもあるのですが。
内田:競技というのはそういうもので、なかなか苦しかったり簡単ではなかったりする部分は、本当にたくさんあると思うんです。でも、その中で自分の信じるものや、(コーチと選手の)2人の夢とか、各々が思う願いのために、一秒一秒を使ってスケートに臨んでいる精神が美しい。
そこへ立つために、痛い思いをしても踏み出して前に進んできた子たちが、あそこに立っているわけですから、やっぱりどの子を見ていても応援したくなるし、胸がギュッてなる。そういう意味では、すごくシビアな世界ですけど、本当にカッコ良いなと思っています。
──もっと後の質問で「『メダリスト』をまだ知らない人に魅力を伝えるなら、どのようなポイントを伝えますか?」と伺うつもりでしたが、今、話してくださったことがまさに大きな魅力ですね。
内田:はい、そう思います。フィギュアスケートという競技に対して、どう向かい合っていくのかは、人によって違うし、だからこそ、各々のドラマがある。いろいろな人がいるからこそ、いろいろな道があるけれど、みんなが目指すものは、金メダルという一つだけのもの。そういう面白さですよね。
人によって限界も違うから、頑張り方もその人なりのものになる。それって、フィギュアスケートに限らず、世の中のこともそうじゃないですか。一人一人が違う道で歩いているけれど、どの道も正解。みんなが幸せになりたいし、みんなが頑張っているけど、競技という世界の中では、1位が決まる。それだけ厳しい世界に、自分の意思で踏み込んでいく覚悟がある人たちの物語ですから、やっぱり、観ていて勇気もらえると思います。
司と夜鷹が久々に会うことで何が生まれるのか
──第18話では、これまで描かれていなかった夜鷹の意外な一面が見られます。内田さんとしても、これまでにない夜鷹を演じられたという感覚はありましたか?
内田:彼が何か変わったのかというと、特にそうではなくて。ずっと持っていたものが引き出されただけなので、僕としてはあまりそういう感覚はなかったです。ただ、司と会話をするシーンがあるので、久々に夜鷹と司が顔を合わせて、どんな風になるのかは、楽しみにしていただきたいと思います。
映像として、どう描かれるのかという楽しみもありますし、司の持つ熱は、いのりとの時間を重ねるごとに、どんどん強いものになっていると思うので、そういう経験を積んできた司と、夜鷹が久々に会うことで何が生まれるのかというドキドキ感も楽しんで欲しいです。
──夜鷹ではなく内田さんご自身としては、司に対してどのような印象がありますか?
内田:たぶん司って、すごく周りに気を使うタイプだと思うんですよね。だから、パッションがある人だけど、いろいろなことを考えちゃって先に進めなかったり、ネガティブになったりもする。元々はそういう傾向があるけれど、いのりと出会って、いのりのために考えたり、いのりがフィギュアスケートに向き合う姿を見たりすることで影響を受けて、自分のことを振り返り、改めて自分と向き合うこともできる。そこがすごく素敵だと思います。
やっぱり、いろいろなことを考えちゃう中、いのりがスケートと向き合う姿からもらっているものは大きいんでしょうね。いのりと会えたからこそ、ああいうすごくムキムキな人になれているのかなって(笑)。元々、持っているパッションが引き出せるようになってきたのは、やっぱりいのりの影響が大きいかなと思います。
──子供と大人がお互いに影響し合うところが描かれているのも『メダリスト』らしくて面白いところですね。
内田:そうですね。コーチが選手に教えるだけじゃなく、コーチも選手から教えられることがたくさんある。しかも、教えられるのは、決してスキルとかだけじゃなくて、メンタルとか心の部分もすごくあると思うし。それに一生懸命に頑張る人間の格好良さは、老若男女関係ないし、尊敬できる。そのことを感じられるお話ですね。
──では、最後に『メダリスト』第2期を毎週楽しみにしている読者の皆さんにメッセージをお願いします。
内田:『メダリスト』第2期をお楽しみいただき、ありがとうございます。すでに劇場版も発表されていますが、第2期で良いところまで描き切って、その続きは劇場版というのも覚悟のいる決断というか。一つのエピソードをしっかりと良い形で描くんだという覚悟の表れだと思うので、ぜひ第2期から引き続き劇場版も楽しんでいただきたいなと思います。
この作品を見ていると、胸が熱くなるし、自分自身に「頑張ろう!」と言いたくなる。それぐらい、『メダリスト』に登場する人物は、誰もが本当に一生懸命、一秒でも前に進むために頑張っているたくさんの人にこの作品が届いて、皆さんの勇気やパワーになることができたら、嬉しいなと思います。
自分もこれからも丁寧にしっかりと夜鷹を演じさせていただきたいと思っています。引き続き、『メダリスト』をお楽しみください。
【インタビュー・文:丸本大輔】
『メダリスト』インタビュー連載バックナンバー
TVアニメ『メダリスト』第2期 作品情報
劇場版2027年公開予定!

放送・配信情報
■放送情報
2026年1月24日よりテレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠ほかにて放送開始
1月24日より毎週土曜日深夜1時30分〜
CSテレ朝チャンネル1:1月25日(日)より毎週日曜 夜9時00分~
BS朝日:1月25日(日)より毎週日曜 夜11時30分~
■配信情報
ディズニープラス スターにて配信開始
ディズニープラス スター:1月24日(土)より毎週土曜 深夜2時00分~
YouTubeにて期間限定無料配信
YouTube「TVアニメ『メダリスト』公式チャンネル」:1月24日(土)より毎週土曜 深夜2時00分~
その他、都度課金サイトでも順次配信予定
『メダリスト』とは?
漫画『メダリスト』は昨年、「次にくるマンガ大賞2022」にてコミックス部門1位の受賞をはじめ、第68回(2022年度)「小学館漫画賞」一般向け部門、さらには漫画のキャラクターを讃える漫画アワード「マガデミ―賞2022」主演女優賞を主人公・結束いのりが受賞する等、著者デビュー作にして数々の賞を受賞している話題作。
イントロダクション
それぞれにフィギュアスケートへの強い夢を抱き、
「選手とコーチ」として巡り会った結束いのりと明浦路司。
栄光の“メダリスト”を目指すいのりは
名港杯と西日本小中学生大会で実績を積み、バッジテストを経て、
ついに「天才少女」狼嵜光と同じランクで競い合う資格を手にする。
次の目標は、全日本選手権への出場をかけた中部ブロック大会。
新たなライバルたちの中で、いのりは自らが一番に輝けることを証明する──!
スタッフ
原作:つるまいかだ(講談社「アフタヌーン」連載)
監督:山本靖貴
シリーズ構成・脚本:花田十輝
キャラクターデザイン・総作画監督:亀山千夏
フィギュアスケート振付:鈴木明子
フィギュアスケート監督・3DCGディレクター:こうじ
3DCGビジュアルディレクター:戸田貴之
3DCGアニメーションスーパーバイザー:堀 正太郎
3DCGプロデューサー:飯島 哲
色彩設計: 山上愛子
美術監督:中村葉月
撮影監督:柏木健太郎
編集:長坂智樹
音楽:林ゆうき
音響監督:今泉雄一
音響効果:小山健二
アニメーションプロデューサー:三浦孝純
アニメーション制作:ENGI
音楽
オープニング主題歌:「Cold Night」HANA
エンディング主題歌:「Rookies」Conton Candy
キャスト
結束いのり:春瀬なつみ
明浦路 司:大塚剛央
狼嵜 光:市ノ瀬加那
夜鷹 純:内田雄馬
鴗鳥理凰:小市眞琴
鴗鳥慎一郎:坂 泰斗
ほか
公式サイト
公式X(@medalist_PR)
公式YouTube
関連BD&DVDはこちら
原作情報
原作漫画:最新刊第14巻:1月22日発売予定
公式ファンブック:最新刊第2巻:1月22日発売予定
小説:最新刊第4巻:1月29日発売予定

















































