
半世紀続くシリーズとの関わり、富山敬さんとの思い出ーー『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』山南修役・江原正士さん×スカルダート役・内田直哉さんインタビュー
富山敬さんとの思い出
ーー『宇宙戦艦ヤマト』と言えば古代進……そして、古代を演じた富山敬さんかと思います。おふたりは富山さんとの思い出はありますか?
内田:僕は数回お会いする機会があったくらいです。神谷さんに紹介されて、よくタバコを吸う人だったなぁ……と。まあタバコはみんな吸いましたけれど、あんなに良い声をしていてあんなにタバコを吸うんだなと。吹替とかでもご一緒する前にもう亡くなられてしまいました。「パピヨン」という作品を見た覚えがあるのですが、それが最後の記憶ですね。
江原:僕の場合はもうベッタリです。『バッグス・バニー・ショー』という作品で敬さんかバッグス・バニー、僕がその敵役や他にも色々役をやっていたので亡くなられるまで一緒でした。晩年はもう喋れなくなってしまって、一度新宿で「敬さんしっかりしてください!」って言ったことがあるんです。それで、「僕、最近カロリーメイトに凝っていて、これを食べるといいですよ」と散々言ったことを覚えています。
内田:よく食べてたよねぇ……!
江原:やめてよ(笑)。
内田:いやいや、僕はそれを引き継いだんだから! 今でこそやめたけど、僕も鞄の中にいつもカロリーメイトを入れるようになって、あれは癖になっちゃうんだよね。
江原:宣伝みたいになってますが、宣伝ではありませんので。
一同:(笑)。
江原:でも、やっぱり敬さんは尊敬すべき先輩のひとりです。
内田:本当に声が特徴的ですよね。富山敬さんじゃないと出せない声というか、声質というか。あの時代にマッチしていた、残っていく声なのかなって思いますね。
ーーおふたりがこの『宇宙戦艦ヤマト』のリメイクシリーズで演じられているキャラクターの魅力も伺えますか?
内田:僕がやっているスカルダートについて福井先生に最初に言われたのは、「前回『機動戦士ガンダムUC』に出演していただいた時は戦艦の艦長としてやっていただきましたけれど、今回は全く真逆です」「醜い生き物……それが、朗々と人を騙す演説をしてください」と言われました。僕はただただとにかく演説をぶちまけたという印象ですね。それが1発でOKをもらえて。だから集中できたというか、福井先生は優しいし説明が上手いんですよ。
江原:確かにね。
内田:そうやってテーマだけ与えられて自分の好きなようにやってくださいという形だったので、凄く集中できたしやりやすかったというのが印象に残っています。なので、魅力というと違うかもしれませんが、そういったところは注目なのではないでしょうか。
江原:質問の中に興味のあるキャラクターというのがありましたが、僕はスカルダートって最先端じゃないかと思うんですよ。いずれ私達人類が向かう、これが未来の姿ではないかと。
内田:人間の形になれるからね。おそらくどんな形にもなれるのだろうけれど。でも、とりあえず人間になってしまえば、人は言葉以上にビジュアルでも騙されてしまうんだなって。今のフェイクの時代みたいなものだけど、素顔のスカルダートでやってしまうとおそらく拒否されるんですよね。
江原:マザー・デザリアムというのはAIでしたよね。だから進化の過程で乗っ取られたんじゃないかなって。彼らが本当に未来の地球人かどうかはわからないけれど。
山南に関してはスカルダートとは真逆なんです。そんな好きにやってくれとは言われませんでした。ただ、古代との関係については細かい説明がありました。
内田:絡みがいっぱいあるからじゃないの?
江原:最近はね。前はなかったから、最近の方がやりやすいです。実はこの役が来た時、立ち位置がわからなくて。斜に構えてニヒルな印象だったのですが、古代と絡むようになって人間味が出て来た。「沖田という大先輩がいて。そこに土方がいて」という関係性を整理するうちに、自分を見ているような気持ちになりながら勝手にキャラクターを作っていきました。
単に沖田艦長の愛弟子であるだけではなくて、やっぱり古代の中に若い頃の自分を見ているような感じとして捉えて、彼らの意志も含めて育てていこうとしている。
ーー最後に作品を楽しみにしているヤマトファンへのメッセージをお願いします。
内田:リメイクならではの楽しみ方をしてもらいたいと思います。原作の『ヤマトよ永遠に』に重なる部分や、反対にリメイクのオリジナルな部分、みなさんが思い出に残っているキャラクターの描かれ方。その違いを楽しんでもらえればと思います。
江原:この作品は半世紀以上前から応援してくださっている方もいれば、新たにご覧になられる方もいるかと思います。52年前からご覧になっている方たちへのサービス精神はあるだろうし、若い世代向けの愛やファンタジーも必要なんですけれど。それはそれとして、ストーリーテラーとしての福井先生の『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』に続く作品になるのかなというところは期待したいですね。熱いドラマと戦いを見せていただけると、昔の青少年たちは見てきて良かった、一緒に育ってきたというのを実感できるんじゃないかと思います。だから福井先生に期待したいですし、ファンのみなさんもプレッシャーをかけてもらえればと思います(笑)。
[インタビュー/胃の上心臓]
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』作品情報
あらすじ
「ウラリアの魔女」との対決の刻が迫る。
“魔女”の正体――暗黒の宇宙に潜む中間補給基地ディガブラス。
デザリアムと「ウラリアの魔女」との関係とはなにか?
“冷えた宇宙”という絶対的劣勢のなか、波動砲すら無効化する巨大要塞に、ヤマトとガルマン・ガミラスの連合艦隊は苦戦を強いられる。
そのさなか、再び古代の前に姿を現すアルフォン。雪という縁に導かれながらも、異なる未来を信じ、相容れぬふたりが目撃する、
ディガブラスの真実とは──!?
一方、マザー・デザリアムの術中に陥った地球では、人々が自らの意思で“デザリアム化”を受け入れつつある。
もはや、一刻の猶予もない。
すべての謎の答えを求めて──
未知なる空間に飛び込んだヤマトを、衝撃の結末が待ち受ける!!
キャスト
(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会



























