
冬アニメ『DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-』志賀翔子監督インタビュー|ここまでキャラクターたちがまっすぐな作品は昨今あまりなかったのでは
ヴァンパイアたちがまっすぐなのは、仲間がいたからこそ
──お話を聞いていて、確かに『DARK MOON』ってまっすぐなキャラクターが多いと思いました。
志賀:基本的に多いですよね。昨今はこういう作品があまりないような気がしています。複雑でまっすぐにはなかなか生きていけないタイプが多いのかなと。最初はひねくれていてそこから素直になってという話は多いと思いますが、最初から素直というのはなかなかないので新鮮でした。
──「もしやこのキャラクターは」と、穿った目で見なくてもいいというか。
志賀:そうなんですよね。逆に自分がいつも穿った目で物語を見ていたんだなと自覚させられました。おそらく、本作の原作はそういう意図で描いてはいないとは思いますが。
──それこそ、原作からそういう気持ちで描いていたら、きっとまっすぐにはならなかったと思います。
志賀:あり得ますね。正直さがこの作品の魅力だと感じています。でも、ヴァンパイアたちがあんなにも辛い思いをしていてもまっすぐでさわやかなのは、仲間がいたからこそなんでしょうね。スハは独りだったから、あれだけの憎しみを抱えなきゃいけなかったのかなと。そういう対比も描かれているのかなと思います。
キャラクターたちが普通に生きている感じを出したくて
──さきほどオーディションの話をうかがいましたが、実際のアフレコではどのようなリクエストをされましたか?
志賀:ヴァンパイア・人狼組はみんな一緒にやってきた家族のような仲なので、最初からその空気感を出して欲しい、仲良くして欲しいというリクエストをしました。あとはキャラクターたちが普通に生きている感じを出したくて、キャラ付けをし過ぎず、芝居はナチュラルなアプローチでというお願いもしました。
──第1話の段階で、関係性ができあがっているという空気感を何となく感じました。
志賀:そうであれば、よかったです。あのシーンがそう見えなかったらぜんぶ嘘になっちゃうので。でもナチュラルすぎると美形のキャラクターたちに声が乗ってこないというラインもあって。きっとキャストのみなさんも、第1話でみんなで集まって喋っているというところで探りながらキャラを作っていったのではないかと思います。
──最後に、今後の見どころをお話いただければと思います。
志賀:ここからラストまでは恐らく「えっ? えっ?」と思う展開で駆け抜けていきます。クライマックスに向けてはバトルシーンのほか、最終局面でのスハとヘリのお話にも注目してください。ストーリーが壮絶になっていくので、最後までハラハラしつつ見守っていただければと思います。
[文・M.TOKU]
作品情報
あらすじ
そこには秘密のベールに包まれた7人の少年がいる。
彼らは暗い過去を持ちながらも、今は平凡な学校生活を送っている“ヴァンパイア”だった。
ある日、デセリスアカデミーに女子生徒・スハが転校してくる。
幼い頃に友人を失ったことでヴァンパイアを強く憎んでいるスハだったが、そんな彼女に少年たちはどうしようもなく惹かれていくのだった。
そんななか街を揺るがす事件が起こり、少年たちの過去が徐々に解き明かされ、彼らの世界は変わり始めていく……。
キャスト
(C)HYBE/Project DARK MOON

































