
あくまでも“1つの独立した作品”としてフラットに向き合いたかった――『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』監督・中澤祥次郎さんインタビュー
歴代キャストとの再会は“同窓会”のよう
ーー中澤監督ご自身もそれぞれの作品に関わられていたと思いますが、今回出演したキャストと久々に再会されたご感想はいかがでしたか。
中澤:やっぱり最初は、純粋に懐かしくて嬉しいという気持ちが大きかったですね。皆さんそれなりの年月を過ごして年を重ねつつも、良い年の取り方をしていると感じました。それは嬉しいと同時に、「こちらも年を取ったのだな」と実感する部分でもあります。同窓会のような雰囲気でとても楽しかったです。皆さんいい役者になられたんだなと思いました。
ーーマーベラスは、生身でのアクションもガッツリかなりこなされていましたね。
中澤:そうですね。キャプテン・マーベラス役の小澤さんは、よく戻ってきてくれます(笑)。相変わらず動けるなぁと思いました。彼に関しては、アクションが上手くなったと感じるほどです。その辺りは本当によく頑張っていただいていると思っています。
ーーVS作品においては両チームだけのファンがいるという点も、見せ場のバランスを調整する上で難しい部分でもあるかと思います。今回、ゴジュウジャーとブンブンジャーをどの程度の比率で描くかについて、どのような基準があったのでしょうか。
中澤:今回に関しては、ストーリーそのものは先ほど申し上げた「ゴジュウジャーの皆が吠を求める」という展開があったため、実は物語のベース自体は『ゴジュウジャー』の方にあります。だからこそ、ブンブンジャー側もしっかりと描かなければならないという意識がありました。
各VS作品によってバランスは異なりますが、なるべく両スーパー戦隊を同等に描きたいとは思っています。今回は松浦プロデューサーがゴジュウジャー代表、私がブンブンジャー代表、両方関わっている樋口達人さんが間を取り持つような立ち位置で制作を進めました。
本来『ブンブンジャー』は各々が別の場所でバラバラに裏で動き、気付くと最後に1つにまとまって決めるという構図があります。今回もその形にしようかという案もあったのですが、そうすると彼らの出番がずっとなくなってしまうため、今の形に落ち着きました。ゴジュウジャーとブンブンジャー、それぞれの良さを出しつつ、出番のバランスをとるようにしています。
ーー最後に全員が集結する場面はやはりVS作品ならではの醍醐味ですが、撮影は大変なのではないでしょうか?
中澤:大変です(笑)。ゴジュウジャーはTVシリーズ撮影中だったのでともかく、ブンブンジャーの皆さんは既にいろいろな活動をされているため、スケジュールが合いづらい。全員が揃う日は「この日しかない」という状況だったので、「この日にここまでは撮っておきましょう」という進め方でした。今作は結構ギリギリな勝負だったので、なかなかスリリングな撮影スケジュールでした。
ーー一方で、VSシリーズ作品恒例の派手な爆破シーンなどの見せ場はしっかりと用意されていますよね。
中澤:「“みんな揃ってドカーン!”は、やりたいですよね」と松浦プロデューサーが言っていたので、「じゃあやりましょう」ということになりました。私自身は「ここで絶対に爆発させなければならない」といったようなこだわりはなく、むしろ「そこに至るまでの物語を見せた方がいい」と思っています。




































