
スピリタスは「憧れと理想が詰まった、夢の人材が集まる企業」! 最終回は予想外の展開が?──『拷問バイトくんの日常』連載インタビュー第11回:セロ役・土岐隼一さん
次見やをら先生が描く、ちょっぴりダークなお仕事コメディ『拷問バイトくんの日常』がTVアニメ化! 2026年1月4日より放送・配信がスタートしました。
アニメイトタイムズでは放送と連動したメールインタビュー企画を連載中! 第11回はセロ役・土岐隼一さんに第11話の感想や収録中のエピソード、最終回に向けてのメッセージなど綴っていただきました。
土岐さんが惹かれた印象的なシーン
──放送開始から一定の期間が経ちましたが、周囲からの反響はいかがでしょうか? 土岐さんはWEBラジオのメインパーソナリティも務めているので、視聴者の皆さんの声をより近くで受け取っているのではと思いますが、もし印象的なリアクションがございましたら、あわせて教えてください。
セロ役・土岐隼一さん(以下、土岐):僕がパーソナリティを務めている作品公式のWEBラジオ『スピリタス放送部』はもちろんですが、僕のソロラジオ『time with you』の方にも、定期的に作品への感想お便りをいただいています。それだけ多くの方が、この作品を生活の一部として楽しんでくださっているんだなと実感しています。
実は番組内で、リスナーさんのアルバイト体験を募集するコラボコーナーを設けているのですが、そこへの反響もすごくて。作品の中にある「バイトあるある」が呼び水となって、「実は自分もこんな体験をしたんです」というエピソードがたくさん届くんです。
「バイト」という誰もが通る道をメインに据えているからこそ、世代や環境を問わず、いろんな人にとって馴染みやすく、自分事として楽しめる作品なんだなと改めて感じました。
──第11話までの作中のお話を振り返ってみて、土岐さん自身が惹かれたシーンや印象に残っている回はありますか?
土岐:シウとセロが言い合うシーンが印象的でしたね。これまでのインタビューでもお話してきたように、セロは人との距離感を保つことが上手なので、彼が感情を高ぶらせるシーンがあまりなかったと思いますが、今回のことを通して「この先もセロは、誰かにこうして心の内を見せることがあるのかな」と、この先の彼の行く末が気になるシーンでもありました。
また、お酒の席でセロがノエを褒めるシーンがありましたが、実はこれまでセロがはっきり彼に対する「褒め」を言葉にすることがなかったなと思っていて。
一見するといつもの日常の風景ですが、今まで見えてこなかったスピリタスの関係性の変化が、物語の随所に散りばめられていて、まさに「大団円」と呼ぶにふさわしい、感慨深いエピソードだったと思います。
──お話にあったように第11話ではセロとシウの関係性が顕著に表れたように感じましたが、このシーンで見せた2人の関係性について、土岐さん自身はどのように感じましたか?
土岐:このシーンのやり取りは、セロがシウに対して、これまであえて「目をつむってきた部分」が浮き彫りになった瞬間でしたよね。いわば、お互いを想い合っているからこそ、偶然起きてしまった衝突だったなと感じています。
「仲が良い」からといって、相手のすべてを肯定できるわけではないと思うんです。仲が良くても気になることはあるし、それを「わかっているからこそ」あえて飲み込んで、目をつむってあげる……そういう関係性ってありますよね。今回のシーンも、いつもならさらっと流せていたはずなのに、たまたまタイミングや間が悪くて、ぶつかってしまったんじゃないかなと。
でも、セロとシウという二人だからこそ、あの形での着地ができたんだと思います。本人たちにとっては、これまでになかった衝突に苦い思いを感じながらも、なんてことのない喧嘩の一つに過ぎないのかもしれません。ただ、俯瞰で見ればすごく大事なプロセスだったんだろうなと。
きっと次に同じようなことが起きたとき、二人はふとこの時のことを思い出して、今までよりも少しだけ、自分のことも大切にできるようになるんじゃないでしょうか。
──また、第11話において、これまで同じ場所に留まることがなかったセロが、“いつまでいていいのかな”と想いを溢すシーンも印象に残りました。土岐さん自身、セロにとっての「スピリタス」はどんな意味を持つ場所になったと思いますか?
土岐:セロにとって、今のスピリタスは“これまでの人生にないことばかりが起こっている場所”なのではないでしょうか。
ただ誰かと「仲良くなる」だけなら過去にもあったかもしれないけど、追いかけたいと思える背中(シウ)が現れて、自分を慕ってくれる後輩がいて……そんな、心から「居心地が良い」と感じる場所に身を置くこと、そして「ずっとここにいてもいいのかな」という感情を抱くこと自体が、セロにとっては初めての経験、いわば“初めましての感情”なんじゃないでしょうか。
傍から見れば「いい場所が見つかって良かったじゃん」だと思うのですが、彼にとっては初めてだからこそ、同時に「怖い」という感覚もあるのだと思います。今まで経験したことがないからこそ、この先に何が待っているのか、自分がどう変わってしまうのかが分からなくて不安なのかもしれません。
だからこそ、シウが出した答えがすごく響いたんじゃないかと思っていて。「俺の言葉でこいつに鎖をつけておこう」「ここにいる理由を作ってあげよう」というあの振る舞いは、ある種の強引さも含めて、セロをここに繋ぎ止めるためのものだったのではないでしょうか。
シウがいたこの場所に、ミケとヒューという二人が加わったことで、さらに居心地がよくなって、セロは「この関係性が変わってほしくない、崩れるのが怖い」とさえ感じている。「ここにいていいのかな」という彼の言葉の裏側には、そんなとんでもなく心地よい“居場所”を見つけてしまったがゆえの、彼の一種の戸惑いも詰まっているのだと思いました。































