
「きっと私たち二人だから」──宝物と期待に溢れた壮大な航海の終着を経て「また絶対会いに来てください!」ハコニワリリィ Live Tour 2026『箱庭トレジャークルーズ』東京公演レポート
「ビックリ要素を入れたくて!」
ここまで楽しく、美しく、そしてときに胸を締めつけるような“船旅”を見せてくれたハコニワリリィのお二人。海にはキケンもありますが、その分だけ魅力的な景色もある。そんなことを改めて感じさせるように、ライブはいよいよ後半戦へ突入します。
ステージでは再び、HanonさんとKotohaさんが揃い「Wave」が披露されました。
Hanonさんのシャウトが響いた瞬間、会場の空気がガラッと切り替わります。“DECO*27サウンド”の鋭さと、イケイケのハコニワリリィが見事に噛み合い、フロアの熱をさらに引き上げていきます。サビではハコ船も参加した合唱が会場を貫き、胸を刺すような一体感が生まれました。
続く「Get out of my way!」で醸されるのは和風ロックサウンド。「海の天気は変わりやすい」という通説のとおり、どんどんと景色が変わるようなセットリストが展開されていきます。
思わず身体を動かしたくなるビートに合わせてハコ船たちのペンライトも踊り、曲が進むほどに〈常識〉が作り出されていく。お二人の手によって、空間そのものが塗り替えられるようでした。
「魔法のない世界で生きるということ」では、一転して柔らかなサウンドが新鮮に響きます。伸びやかなKotohaさんの高音と、Hanonさんの芯のある歌声が混じり合う瞬間の説得力は圧巻。向かい合って目を合わせながら歌う場面もあり「この曲が歌えてうれしい」と語るお二人の言葉にも、ツアー千秋楽という重みが滲みました。
そしてライブも終盤戦へ。「このFINALで宝物がトレジャーできるかは、ハコ船の声にかかってるかも?」というHanonさんの言葉を合図に演奏された楽曲は「にんころダンス」。ライブでもおなじみのキラーチューンに、会場はさらに大きな盛り上がりを見せます。
会場全体で押し出す歓声には一層の熱がこもり、一切の迷いはありません。乗船者全員による全力を出すことに躊躇しない空気が、フロア全体を包み込んでいきました。
熱が上がりきったところに続いたのは「大人禁猟区」。バンドメンバーのテンションも一段上がり、AtsuyuK!さんのスティックパフォーマンスを筆頭に、演奏の激しさが増していきます。フラストレーションを一掃するようなシャウトが鳴り響けば、客席からも大きな歓声が返ってきました。
イントロが流れた瞬間に反応したハコ船たちに感心した様子のお二人。直後のMCでは「大人禁猟区」の選曲理由について「ビックリ要素を入れたくて!」とお茶目に語り、ファンの心をくすぐりました。
お二人は今回のツアーについて、各地で「その場所でしか会えない人たちと出会えることがツアーの良さ」であり、その中でも共通して感じていたのが「一体感」だったと振り返ります。改めて、ハコ船の温かさを再確認したというHanonさんとKotohaさん。ファースト公演である「愛知・名古屋BOTTOM LINE」から盛り上がりを見せたツアーの歩みを思い返しながら、感動を滲ませます。
楽しい航海の時間も、あっという間に到着の時間に。ラスト二曲として披露されたのは「キラキラ」でした。
ステージを広く使い、会場に集まった一人ひとりと目を合わせるように想いを伝播させるHanonさんとKotohaさん。その姿を、千秋楽のこの場所でしっかり目に焼き付けることができました。
そして最後の熱をもう一段引き上げたのが「質問、恋って何でしょうか?」。Kotohaさんの「まだまだ声出せますよね!」という煽りに、会場も今日一番の歓声で応えます。
お約束のコール&レスポンスはもちろん、曲間の声までピッタリと揃い、Zepp Shinjukuが完全にひとつになる瞬間となりました。哀を大きく飛び越えて愛を広く伝えるように、会場はさらに熱を帯びていきます。





























