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『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』富田美憂【連載インタビュー第2回】

「やえかの想いをナチュラルに演じることを大切にしました」──TVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』北杜やえか役・富田美憂さんインタビュー【連載第2回】

見た目の可愛さと内に秘めた強さ 

──今作では、キャラクターの衣装のバリエーションもかなり多いですよね。

富田:すごいですよね。衣装デザインがたくさんあると聞いて驚きました。ここまで衣装設定が多い作品って、中々ないんじゃないかなと思います。

──やえかも、キービジュアルの印象にとどまらず色々な姿を見せてくれそうです。

富田:たくさんの服が見られると思います。お出かけのシーンが多いので、衣装の変化も楽しみのひとつですね。

──やえかのビジュアルには、どんな印象を持たれましたか?

富田:正直かなり好みです(笑)。とてもかわいいですし、おしゃれなんですよね。小柄でかわいらしい印象はあるんですけど、目元は意外ときりっとしていて、ちゃんと自分を持っている感じがビジュアルからも伝わってきて。すごくいいなと思いました。

──しかも、あの華奢な身体でバイクの免許を……。

富田:そこもすごく魅力的だなと思います。実は私自身もアフレコ期間中にちょうど車の免許を取りたくて、教習所に通っていたんです。毎週アフレコのときに「この間、卒業検定でした」みたいな話をしていて(笑)。

──ということは、すでに取得されたんですね!

富田:ついこの間、無事に取れました!

──免許を取って、何か変化はありましたか?

富田:私はすごくインドアだと思っていたのですが、免許を取ってみたら「出かけたいな」という気持ちが湧いてきて。運転そのものも好きでした。

最初は「こんな大きい鉄の塊を自分で動かせるわけがない」と思っていましたが(笑)、実際に運転してみると、エンジンのついた乗り物ってすごく面白いなと感じました。

アフレコ期間にスマホにまつわる事件が?

──作中ではお酒を通して人間関係が深まっていきますが、キャストの皆さんとの関係性の中で、刺激を受けたことはありましたか?

富田:たくさんありました。もともと私はかなり人見知りなので、序盤のアフレコは本当に静かにしていて。だからあかね役の天海(由梨奈)ちゃんとふたりでいても「おはようございます」「お疲れ様でした」くらいしか話せなかったんです。でもある日、天海ちゃんが「今日で仲良くなろうと思って来ました」と言ってくれて、一緒に電車で帰ることになって。

──そこから距離が縮まったんですね。

富田:実はその帰り道に、私が電車の中でスマホを落としてしまって……(笑)。

──えっ! というか、富田さん、以前も大切なものを失くされていませんでしたっけ!?

富田:私、めっちゃモノを失くすんですよ!(笑) 以前はおサイフを博多までひとり旅させたり、スマホを階段から落としたり……。今回は夜遅くにスマホを電車の中で落として、しかも特急電車で。

位置情報を確認したら、かなり遠くまで行ってしまっていたんです(笑)。それで「どうしよう」となっていたら、天海ちゃんが「一緒に行くよ」と言ってくれて。片道1時間くらいかけて一緒に探してくれました。その“スマホ探しの旅”を通して、一気に仲良くなれたんです。ひとりだったら見つけられなかったと思います。

その翌週のアフレコでは、急に「イェーイ!」みたいな感じになっていて(笑)、寿(美菜子)さんにも「何があったの?」って言われました。それくらい距離が縮まりましたね。

──(笑)。寿さんとは久しぶりの共演ですね。

富田:私が10代のときに何度かお世話になる機会があって。寿さんにも「もうお酒を飲める年齢になったんだね〜!」というお話をしていただきました。

──お芝居の面において、共演者の方々から受けた影響はありますか?

富田:皆さん本当に素敵で、この作品は会話がすごく大事だなと感じているのですが、ご一緒する方それぞれに「こんな声色も出せるんだ」「こんなにナチュラルなお芝居をされるんだ」という発見があり、たくさんの刺激を受けた現場でした。

──では、2話までの中で印象的なシーンを挙げるとすると?

富田:やえかとしては、やっぱり第2話のBパートが印象に残っています。やえかの少しポンコツな部分も見えますし、あかねとの関係性がどうやって深まっていったのかが描かれていて個人的にも気に入っています。

──アフレコで印象に残っていることを教えてください。

富田:第2話のBパートは、ぼたん、いぶき、やえかの3人の会話が中心だったのですが、『上伊那』の現場はやはり皆さんのお芝居が本当に素晴らしくて。すごく自然に会話ができるというか、やり取りしていてとても気持ちよかったですね。

──やはりこの作品ならではの“余白”のようなものも印象的ですよね。

富田:そうですね。完成した映像を見たときに、特に第2話のBパートに関しては、効果音はあるものの、BGMがすごく静かなんです。だからこそ会話をしっかり聴かせる作りになっていて、「こういう見せ方もあるんだ」と感じました。珍しいなと思いましたね。会話の音そのものがすごく魅力的で、空気感がとても良かったです。

──その流れでエンディングに入っていくのも印象的でした。第2話では、やえかが「感情グラス」を歌っています。レコーディングはいかがでしたか?

富田:ぼたんの歌が先に収録されていて、それを参考にしながら歌わせていただきました。作品と同様、とても繊細な楽曲なのですが、やえかとしては……TVサイズにはない部分ではあるのですが、感情をしっかり乗せて歌った部分もあって。やえかのモノローグのように、あかねのことを思いながらレコーディングしていました。

(C)塀(秋田書店)/上伊那ぼたん製作委員会
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