
10年の歩みで感じたお互いの“特別な力”──劇場アニメ『最終楽章 響け!ユーフォニアム』前編 黒沢ともよさん・安済知佳さんインタビュー
吹奏楽に青春をかける高校生たちの姿を10年にわたり描いてきた『響け!ユーフォニアム』シリーズ。そのシリーズ完結編となる『最終楽章 響け!ユーフォニアム』の前編が、4月24日(金)より全国劇場で公開されます。
『最終楽章』は、TVシリーズ本編カットがブラッシュアップされているほか、花田十輝さんが新たにシナリオを執筆した新作シーンも多数追加。TVシリーズでは描かれなかった演奏シーンも盛り込まれます。
アニメイトタイムズでは、黄前久美子役・黒沢ともよさん、高坂麗奈役・安済知佳さんにインタビューを実施。10年共に歩んできたふたりが、お互いの芝居や存在に感じている「特別な力」とは。
「心の消費カロリーが高すぎて……」
──TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』が、“最終楽章”という形で劇場公開されます。製作が決定したときはどんなお気持ちでしたか?
黄前久美子役・黒沢ともよさん(以下、黒沢):ありがたいことに、TVシリーズをやる度に再構築の劇場作品をやっていただけて。『響け!ユーフォニアム3』が決まったときも「劇場でもやりたい!」という気持ちはありましたが、決まったと聞くまではキャスト陣もくすぶるものがあったんです。なので、いざ「決まったよ」と言われたときは安堵感に似た喜びがありました。
高坂麗奈役・安済知佳さん(以下、安済):いつもは作品の関連イベントでサプライズ発表されて、私たちもそこで知るのですが、今回は監督から事前に劇場上映の話を聞いてはいたんです。それなのに、イベントで泣きました(笑)。
黒沢:みんな毎回泣くんだよね(笑)。
安済:お客さんが喜んでくださっている顔を見るとね、感動もひとしおで泣けてくるのよ……。それくらい喜びの気持ちも大きかったのですが、いざ冷静に考えてみたら「もう一回あれをやるのか。心の負担がすごいぞ……」とも思って(笑)。今までの劇場作品と比べて、私は変な緊張感もありました。
黒沢:『響け!ユーフォニアム3』のアフレコでみんなが「これで終わりたくないよね」と言っていたけれど、安済さんは物語が進むにつれて沈黙することが増えていったよね。
安済:そりゃもう、久美子と麗奈のバチバチが続いたときは「ここからどうなるんだろう……」って気持ちでしたから。終盤にかけては、麗奈と同じく私もアフレコで追い込まれていました。
黒沢:そうだったんだ!
安済:うん。心の消費カロリーが高すぎて、家で台本チェックしているだけで疲れちゃって(笑)。
──私も高校・大学と吹奏楽に所属していたのですが『響け!ユーフォニアム3』はフラッシュバックするエピソードが多くて、最初は見られなかったんです。
安済:なんと……!
黒沢:一度見て「ちょっと……」となってしまって?
──そうですね。見ていて当時を思い出してしまって。それこそ心の消費カロリーがすごかったです。
安済:1期の頃からそういう声をいただくことが多いんです。だから、本当にリアルな作品なんだなと改めて感じています。
──人間関係が原因で部が崩れてしまったことがあって。最後まで見終えた今は「あー、あのとき黄前久美子がうちにもいたらなぁ」という心境でいます。
安済:北宇治の強みは黄前久美子がいることですから!
黒沢:確かに。中和剤がいたから、どうにかなったところもあるかも。
──でも、そんな辛い経験があったとしても、吹奏楽は大好きです。今でも。今の自分の人格形成に吹奏楽部での経験が大きく影響しているとも感じています。
安済:やっぱり吹奏楽って、音楽って、本当にすてきですね。



































