
「スタジオ地図シネマティックオーケストラ2026 〜『時をかける少⼥』公開20周年記念 タイムリープコンサート〜」レポート|最新作『果てしなきスカーレット』から細田監督作品の変わらぬ魅力に今一度触れられた至極の空間
20年の時を経てなお心震わす『時かけ』の楽曲の変わらぬ魅力
休憩時間を挟んで演奏が再開。スクリーン上に映し出された日付は2012年7月21日となり、ここからは『おおかみこどもの雨と雪』のターンに。主人公の花とおおかみおとこの彼との馴れ初めから、ふたりの子供である雪と雨が生まれて大きくなっていくまでの過程がスクリーン上で映し出されていき、思わず彼らの物語と音楽に息をのんだ方もおられたはず。
ここではアン・サリーさんも登場し、「ほしぼしのはら」「おかあさんの唄」を歌唱。その歌声で花と雪と雨……3人の家族の物語を思い返させてくれました。なお、『おおかみこどもの雨と雪』パートで披露されたのは以下の4曲。「ほしぼしのはら」「きときと -四本⾜の踊り」「⾬上がりの家」「おかあさんの唄」。
細田監督作品といえば夏というイメージがある方も多いと思います。続いて、その原点とも言える『サマーウォーズ』の楽曲たちが披露されていくことに。
2009年8月1日の公開から色褪せることなく多くのファンの目に触れてきた作品だけに、「ようこそ、OZの世界へ」という導入から演奏されていった「仮想世界OZ」「KING KAZMA」「栄の活躍」「1億5千万の奇跡」「The Summer Wars」「Overture of the Summer Wars」といった楽曲たちに心震わせるような体験をした方も多かったことでしょう。
ヒロイン・篠原夏希の祖母・陣内栄がかつての伝手を使って知り合いに励ましの電話をかけるシーンや、夏希が花札でラブマシーンと決着を付ける場面などがスクリーンで上映されており、当時の感動を思い返す手助けになっていたことは間違いないはず。
そして、スクリーンに表示されたタイムカウントは2006年7月15日……『時をかける少女』の公開日へ。これまでの細田監督作品を、最新作『果てしなきスカーレット』からまるでタイムリープするかのごとく振り返っていった本公演もそろそろ佳境となりました。
まずは本公演の最初の楽曲となった「夏空」を再び披露。その後、「スケッチ」「少⼥の不安」「からくり時計〜タイムリープ」の順番に楽曲と共に物語を追いかけていきました。
「からくり時計〜タイムリープ」では、あの踏切で流れるからくり時計のBGMからはじまり、細田監督によるアニメーション版では“魔女おばさん”と呼ばれる芳山和子(※筒井康隆先生による原作小説における主人公)に励まされ、主人公・紺野真琴が再びタイムリープを敢行するシーンに繋がりました。
そして、真琴の「行っけぇぇぇぇぇぇ!!」という叫びが会場にこだまする中、奥華子さんが登場。そのまま作中さながら「変わらないもの」の歌唱へ移ると、スクリーン上では真琴や間宮千昭、津田功介とのかけがえのない日々の一幕たちが上映されていました。
アンコールはもちろん、『時をかける少女』の主題歌を飾った「ガーネット」。この演奏の終了時に青空と入道雲をバックに作品のキービジュアルを思わせる、真琴が未来に向かって飛び出していく姿のシルエットが印象的な公演ロゴが映し出され、本公演は幕を閉じました。
公開から20年を経てなお、いまだ語られる名作アニメーション映画『時をかける少女』。細田監督の原点とも言える本作は、今年の夏に再上映がなされます。また、「細田守の原点/展 - CREATIVE MUSEUM TOKYO」といった公演も行われます。この機会にぜひ、細田監督作品の魅力に今一度触れてみてはいかがでしょうか。
作品情報
あらすじ
キャスト
(C)「時をかける少女」製作委員会2006
(C)「時をかける少女」製作委員会2006/(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS
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