
あかねへの憧れと“オタク心”「一番の理解者でいたいなと、今も思っています」──TVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』遊佐あかね役・天海由梨奈さんインタビュー【連載第4回】
「些細な変化を私もなるべく見逃さないように」
──深く緻密に考えられた衣装設定も特徴的な本作。キャラクターのデザインをご覧になった印象と、お気に入りの衣装を教えてください。
天海:やはり先ほどもお伝えしたように、私は私が演じるキャラクターのトップオタクでいたいのであかねのお話になりますが……あかねの服は可愛いときもあるし、でもかっこいい格好もするし、ちょっとラフな格好もすれば、本当にキュートな服装のときもあって、なんというか、“THE・女子大生”ですよね(笑)。その日の気分によって、好みを縛らずに好きな服を着るというスタンスがいいなと思います。
純粋に、衣装をお話ごとに変えるのはめちゃくちゃ大変だと思うのですが、ディテールも細かく、キャラクターの良さが出る衣装がデザインされていて。原作の漫画を読んでいると、塀先生の衣装と服についての小話が挟まっています。『上伊那ぼたん』はいわゆるお洋服がメインテーマの作品ではないのに、ここまで服に対してのこだわりがあるって、すごく珍しいなと思いました。
──作品の中の衣装であるハズなのに、強いリアリティを感じていて。
天海:私たちと同じ世界線で生きている女子大生のみんなの日常を見させてもらっているといいますか。「生きている」という部分を実感させてくださるなと思っています。
あとはもう純粋に洋服のデザインが可愛い! これもあかねを演じているから感じるのかもしれませんが、やっぱりやえかの格好がすっごく可愛いんですよね……! 本当に彼女にぴったりな可愛らしい服を着ていてキービジュアルのときも「コレコレ!」って(笑)。すみません、オタクが出てしまいました……。
──とても素敵です! そして本作はお酒そのものというより、お酒によって変わっていく空気感や関係性にフィーチャーされているのかなとも思います。収録を重ねる中で、キャラクターたちの心境や関係性の変化をどのように感じられていましたか?
天海:やはり(上伊那)ぼたんが寮に入ってきてから、お酒を交えたコミュニケーションで関係が深まったように思います。横の繋がりはこれまでもあったけれど、そこまで深くなかったような部分が、ぼたんによって進んでいく……。それは実際、現場でもそうだったんです。
紗弓ちゃんがキャスト同士を繋いでくれたというイメージがありました。話を一つずつ重ねていくたびに、私たちの関係性が深まっていって。作中の彼女たちがお酒でコミュニケーションを取るように、実は私たちキャスト陣もお酒でコミュニケーションを取っていたんです。
──へぇ!
天海:飲み過ぎてしまうと良くないこともありますが、他愛もない話を心置きなく楽しい気持ちで話せるのは、やはりお酒の力があるからなんですよね。ある意味、それぞれ『上伊那ぼたん』の世界を生きているような雰囲気でやらせていただいていました。
あかねも物語が進むにつれて、だんだん自分の心のうち……「そういえば自分はこう思ってているんだよな」「こうしたいな」という芯を見せてくれるようになったので、その些細な変化を私もなるべく見逃さないように、丁寧に丁寧に演じさせていただけたと思います。































